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【パタニティハラスメント】男性育休は5.7%労働組合の調査でわかる問題点と対処法

 2018/02/06 子育て  

性の育児休業ときくと、芸能人のパパタレントがSNSやブログで日常を発信して認知度が上がってきています。しかし、一般のサラリーマンが育児休業を取得するのはまだまだ難しいのが現状です。

取得できないどころか、パタニティハラスメント(パタハラ)も問題視されてきました。

今回は、ママの目線でパタニティハラスメントの現状や、対策法をお伝えします。

パタニティハラスメントとは

育児のために休暇や時短勤務を希望する男性社員に対する嫌がらせ行為のこと。

上司が社員の希望を妨げるパワーハラスメントの一種である。

妊娠した女性社員に対する嫌がらせ行為をさすマタニティ・ハラスメントに対し、父性を意味する英語パタニティpaternityとハラスメントを組みあわせた和製英語である。

略してパタハラともいう。

引用元:コトバンク

パタニティハラスメント(パタハラ)は、まだあまり世間には浸透していないようです。

パタニティハラスメントの現実は、

  • 育児休業を取得しようとすると上司から厳しい言葉をかけられる
  • 出世に響くなどと脅される
  • 育児休業を取得させてもらえない

などさまざまなケースがあるようです。

 

日本の男性の育児参加は世界で最低水準

内閣府ホームページ 引用

日本と海外を比較すると、日本の男性が育児参加しているのは、1日当たり67分となっており、先進国中で最低の水準となっています。

※6歳未未満の子をもつ    夫の家事関連時間として

引用元:内閣府ホームページ

日本の企業はまだまだ就業時間が長く、残業もあり朝から晩まで働くケースが多いようです。勤勉な日本人の象徴でしょう。

 

育児休暇の現状

育児休暇は女性が育児休暇を取得するケースが多く、男性の育児休暇取得の割合は少ないのが現状です。

日本労働組合総連合会がおこなった「パタニティハラスメントに関する意識調査」

※全回答者(1,000名)

子どもがいる525名に育児休業についてのアンケート 

取得したことがある 5.7%
取得したことはないが、取得したかった 45.5%
取得したことはなく、取得したいと思わなかった 48.8%

 

パタニティハラスメントに関する意識調査

出典元:日本労働組合総連合会 パタニティハラスメントに関する意識調査

 このように、男性の育児休業はわずか5.7%でした。

若い世代は育児参加へ積極的です。

管理職世代である40~50代は取得したいと思わない人が多いというデータもあり、なかなか職場で育児休業を認めてもらえない、申し出がしにくいといった環境だとわかります。

 

育児休業を取りたいと思っている男性の割合

また、育児休業を取りたいと思っている男性はどのくらいいるのでしょうか?

26.3%というデータが出ています。

先ほどと同じく、日本労働組合総連合のホームページのアンケートの集計結果は下記のようになっています。

子どもがいない475名に育児休業についてのアンケート

子どもが生まれたら育児休業を取得したいし、取得できると思う 26.3%
子どもが生まれたときには、取得したいが、取得できないと思う 52.2%
子どもが生まれても、取得したいと思わない 21.5%

子どもがいない475名に育児休業についてのアンケート

データ引用:日本労働組合総連合会 パタニティハラスメントに関する意識調査

男性の育児休業取得希望者はいるものの、現状として取りにくいと思っている場合や、仕事の面でも忙しく、代わりがいないのでできないだろうと思っている人が多いです。

実際に仕事をしていて、まわりに男性社員が育児休暇を取っている前例がなく、取りにくいと思っている人もいるようです。

 

また、ライフネット生命の独自アンケートの、「育児休暇を取りたいか」、また「職場で受け入れる雰囲気はあるか」という集計結果です。

(子どもの誕生時に)育児休業を取得したいか

≪育児休業を取得したいと思う≫有職者で既婚者の全回答者(1,000名)に対し、

非常にあてはまる 30.2%
ややあてはまる 33.4%
あまりあてはまらない 23.0%
全くあてはまらない 13.4%

児休業を取得したいと思う

アンケートによると、

  • 女性の約9割
  • 男性の6割超

が、育児休業を取得したいと思っていると答えました。

いざ、育児休業を取得しようとするにあたり、勤務先に育児休業を受け入れる雰囲気があるかどうかを気にするかたも多いのではないでしょうか。

そこで、勤務先の育児休業受け入れムードについて聞いたところ、

女性が育児休業を取得できる雰囲気がある:73.7%

男性が育児休業を取得できる雰囲気がある

非常にあてはまる 5.0%
ややあてはまる 18.6%
あまりあてはまらない 33.6%
全くあてはまらない 42.8%

男性が育児休業を取得できる雰囲気がある

女性の育児休業取得に関しては、受け入れる雰囲気がある組織が多数派です。しかし、男性に関してはまだまだ抵抗のある組織が多いと言えそうです。

データ引用元:ライフネット生命 育児休業に関する意識調査 (2013年)

勤務先の状況はそれぞれですが、男性の育児休業受け入れる雰囲気のある職場はまだまだ少ないのが現状です。

私が働いていた職場も昔ながらの風潮の強い職場だったので、女性でも育児休業が1年取得できるようになったのはここ数年で、それまでは半年で復帰するのがあたりまえといった雰囲気でした。

そして、育児休業後の時短勤務を望む社員はいますが、いまだ適用された人はいません。男性の育児休業取得はまだまだ先のようでした。

私自身、先日体調を崩してしまい、娘を預けて病院へ行きたかったので、主人に仕事中に抜けてきてもらいました。

営業中だったので、偶然、少しだけ抜けてきてもらうことは可能でしたが、実際はなかなか難しいそうです。

主人の会社では、子供の保育園の送迎などに仕事を早退する社員などはおらず、残業や休日出勤も多いのでなかなか育児参加は難しいそうです。

核家族化がすすみ、ワンオペ育児という、ママひとりで子育てをすることが多くなり、ママの負担が大きくなってしまいます。

これから男性の育児参加がもっと増えるよう、企業だけでなく、社会全体で、パタハラが減っていくことが望ましいですね。

 

パタニティハラスメントの経験者は10人にひとり

実際にパタニティハラスメントを経験した人は11.6%というデータがでています。

どんなパタハラを受けたのか内容別の割合としては次のようになっています。

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子どもがいる 525 名に、「職場でパタハラをされた経験があるか」、「された場合はどのようなパタハラだったか」 を聞いたところ

  • 子育てのための制度利用を認めてもらえなかった:5.5%
  • 子育てのために制度利用を申請したら 上司に“育児は母親の役割”“育休をとればキャリアに傷がつく”などと言われた:3.8%
  • 子育てのための制度利用をしたら、嫌がらせをされた:1.9%

次に、全回答者(1,000 名)に、「周囲でパタハラにあった人がいるか」、「いる場合はどのようなパタハラだったか」を聞 いたところ

  • 子育てのための制度利用を認めてもらえなかった:4.8%
  • 子育てのために制度利用を申請したら上司に“育児は母親の役割”“育休をとればキャリアに傷がつく”などと言われた:4.5%
  • 子育てのための制度利用をしたら、嫌がらせをされた:3.1%

周囲でパタハラにあった人がいる割合は 10.8%となりました。

出典:日本労働組合総連合会 パタニティハラスメントに関する意識調査

パタニティハラスメントを実際に経験した人の割合は、数字だけみると多くはありません。そのためなのか、なかなか周囲に理解してもらえないところが大きな問題になります。

男性の育児休暇取得とともにパタニティハラスメントがあまり認知されず、理解者が少ないとパタニティハラスメントに苦しむ人を救うことができません。

 

パタニティハラスメントの原因

パタニティハラスメントの主な原因はやはり、上司や同僚の理解不足と職場の男性の育児休業取得への積極的な雰囲気づくりがなされていないことにあります。

なかなか周囲の理解が得られず、フォローしてくれる人がいないのが現状です。

また、会社の支援制度や、福利厚生の整備不足もあります。

まだまだ男性は外で働き、育児は女性がするものという認識が根底にあるということです。

このような認識のズレが、裁判になった事例があります。

 

パタニティハラスメントで裁判沙汰・パタハラ事例

パタニティハラスメントの事例というのは次のようなものがあります。

  • 出世を諦めるように上司から諭された
  • 会社での評価が下がり左遷された
  • 同僚からの理解が得られず、「周囲の負担になる」「周りのことを考えろ」などと言われ、嫌がらせをされた。
  • 男性看護師が3か月間育児休業を取得したら昇級試験を受験させてもらえず裁判沙汰に。

出典:京都法律事務所 - 岩倉病院裁判事件 大阪高裁判決事例

 

パタニティハラスメント4つの対処方法

万が一、パタニティハラスメントにあった場合の対処方法を確認しておきましょう。

  1. 育休取得の権利を知っておく
  2. 事前に状況などを上司に伝えておく
  3. 人事部や総務部に相談しておく
  4. 自治体や法テラスなどの相談窓口の利用

 

1.育休取得の権利を知っておく

育児休業法とは?

この法律の「育児休業」をすることができるのは、原則として1歳に満たない子を養育する男女労働者です。 

日々雇い入れられる者は除かれます。

 期間を定めて雇用される者は、次のいずれにも該当すれば育児休業をすることができます。同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること

子が1歳6か月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間 が満了することが明らかでないこと

労使協定で定められた一定の労働者も育児休業をすることはできません。

引用元:厚生労働省 育児・介護休業法のあらまし

男女労働者とあるように、もちろん男性も取得することができ、こちらの厚生労働省のホームページでは男性の育児参加や育児休業について推進しています。

リンク:父親の仕事と育児両立読本~ワークライフバランスガイド~

こちらでは育児休業を取得するにあたってのおさえておきたいポイントなどが紹介されています。ぜひ参考にされてみてくださいね! 

また、自身の権利を主張するだけでなく、きちんと会社の規定や定款などを確認しどういった手続きで育児休業を申請できるのかをきちんと調べておくことも大切です。

 

2.事前に状況などを上司に伝えておく

育児休暇の取得にあたって、事前に家庭内の状況や、仕事の進捗状況、引継ぎについてなど、上司に報告・連絡・相談をおこないましょう。

トラブルの発生を防ぐとともに、あらかじめ上司に理解を得られるように便宜を図っておくことも大切です。

急に育児休業を取得したいと言われたら、きっと上司も驚くでしょう。事前に伝えておくということは信頼関係を築くうえで重要なことです。

一定期間のお休みをいただくわけですから、必ず上司へ相談しておきましょう。

 

3.人事部や総務部に相談しておく

総務部や人事部に相談して味方になってもらいましょう。

職場の規定や定款などをきちんと見返して確認しておきましょう。

 

4.自治体や法テラスなどの相談窓口の利用

・市の相談窓口

各市町村により異なりますが、場所によっては市で労働相談などを行っている自治体もあります。市報などに掲載されていることもありますので確認してみましょう。

・日本労働組合総連合会

日本労働組合総連合会の労働相談フリーダイヤルがあります。

フリーダイヤル 0120-154-052

HPはこちら 日本労働組合総連合会

 

・法テラス

法的トラブルの相談窓口です。

費用が掛かる場合もありますのでHPにてご確認ください。

HPはこちら 日本司法支援センター 法テラス

 

パパがパタハラを受けているときの対処方法

主に日々働いて家計を支えてくれているパパが、もし職場でパタハラを受けていたら心配ですよね。

家族で問題解決できるように日ごろから家族内で会話をしてコミュニケーションをとっておきましょう。ママの産後うつや、パパのパタハラは家庭にとって大きな問題です。

ママが時短勤務やパート、職場復帰できるようなら、パパの負担が軽減します。

パパだけの問題ではありませんので、夫婦やご両親にも協力をあおいで家族で協力していきましょう。

まとめ

パタニティハラスメントとは、男性が育児のために育児休暇や時間勤務などを希望する際に受ける嫌がらせのことです。

実際に男性が育児休暇を取得した割合は5.7%と少なく、取得したいが申請しにくいのが現状です。そして、会社のサポート体制も不十分です。

まだまだ理解が得られにくく、実際にパタハラを受けた人は出世にひびいたり、会社で嫌な言葉をかけられたりといった嫌がらせをうけます。

そうならないように、周囲に理解者を作っておくことは大切で、上司や同僚、人事部門へあらかじめ相談しておくことが重要です。

育児休業は、国で推奨しています。男性の育児休業もこれからどんどん広がってほしいですね。

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引用元:コトバンク
引用元:内閣府ホームページ
出典元:日本労働組合総連合会 パタニティハラスメントに関する意識調査
データ引用元:ライフネット生命 育児休業に関する意識調査 (2013年)
出典:京都法律事務所 - 岩倉病院裁判事件 大阪高裁判決事例
引用元:厚生労働省 育児・介護休業法のあらまし

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