爪が波打つ5つの原因と改善法!デコボコ以外に色や形でわかる怖い病気とは
気がついたら爪が波打っていた。私は以前、左手親指の爪が波打っていました。
気にしだすと自分の爪を周りの人が見ている気がして恥ずかしいですよね。
爪の変化は見逃しがちになることも多いですが、“爪は健康のバロメーター”ともいわれており、病気のサインの場合もあります。その症状や原因はいくつかあり、それぞれ対処方法が違ってきます。
波打つ爪に必要な栄養素やお手入れ方法を覚えて、キレイで健康な爪を手に入れましょう!
お伝えすること:目次
爪が波打つ5つの原因
ふと指先を見ると、爪の表面がでこぼこと波打っているのには、5つの原因があります。
- 親指の爪、噛んだり触りすぎたりしていませんか?
- 甘皮処理のやりすぎは禁物!
- 爪や指先にケガ(外傷)をした
- 過去の大きなストレスが爪にも影響
- 病気により爪が波打つ
1.親指の爪、噛んだり触りすぎる
特定の指の爪、特に親指の爪だけ波打ってしまっているのは、爪噛みや甘皮の触りすぎが原因の可能性があります。
無意識におこなってしまっていることが多く、気づくと他の指よりも親指の爪が波打つという状態になります。
「無くて七癖」ということわざがありますが、爪を噛むクセのある人は多いです。
- 神経過敏な性格
- 緊張やイライラの心理
- ストレスを感じての自傷行為
- 幼少期から愛情不足で精神不安定
- 寂しい、心が不安定
精神的な問題が関係している場合が多いです。
あまりにも改善したい場合はカウンセリングなどを受けるとよいでしょう。
さらに爪を噛むクセは、バイ菌を口へ運んでいるのと同じです。免疫力が落ちているときはとくに気をつけましょう。
爪を噛むとストレス解消になると報告もあります。
カリフォルニア大サンフランシスコ校の精神科医で、爪噛みの専門家キャロル・マシューズは、爪を噛むことは脳の報酬系と関わっているという。不安やプレッシャーを感じているとき、適度に爪を噛むと気分がよくなるという。
出典:カラパイア※1
2. 甘皮処理のやりすぎ
爪の形を美しく見せるために甘皮処理は必須ですが、やりすぎは禁物です!
特に、ご自身で爪のお手入れをしている場合、気づかないうちに爪を傷つけてしまうことがあります。
甘皮は爪を保護する役割があります。甘皮処理をおこなうときは余分な部分のみをカットしましょう。
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3.爪や指先にケガ(外傷)をした
爪や指先にケガをした場合の後遺症として、爪が波打つこともあります。
たとえば、ドアで指を挟んでしまったときなどは、衝撃が原因で爪が波打つことがあります。
また、爪が波打つ原因は最近のケガなどのできごとだけではなく、数週間前や1ヵ月以上前のできごとの場合もあります。
かなりひどくケガをした場合は、整形外科か形成外科。爪だけならば皮膚科や形成外科がよいでしょう。
ひどい場合、もとに戻らない場合もあります。
名刺の受け渡しやレジでの支払いなど指先が見られる機会は多いです。ネイルでカバーするにも爪が変形や薄い場合、薬剤で化膿する場合もあるので早く病院を受診してください。
4.過去の大きなストレスが爪にも影響
精神的なストレスで爪が波打ってしまうこともあります。
甘皮処理をしすぎたわけでもケガをしたわけでもないのに、爪が波打ってしまっているときは精神的なストレスを疑ってみましょう。
1日0.1mm、1カ月に約3mm伸びます。
足の爪は1日0.05mm、1カ月に約1.5mm伸びます。
栄養が届きやすい指ほど爪も早く生えます。
5.病気により爪が波打つ
爪の根本が赤く腫れ上がり、爪がでこぼこ波打っている場合は、「カンジタ性爪囲爪炎」(かんじだせいそういそうえん)の可能性があります。
カンジタはカビの一種です。水仕事の多いかたがかかりやすい病気です。
この症状の場合は病院で診てもらいましょう。治療をきちんとすれば、半年ほどで治ります。
爪白癬(爪水虫)も爪が波打つ場合があります。爪水虫用のクリームもあります。
爪が波打つのは円形脱毛症のサイン
「4.過去の大きなストレス」でもお話しましたが、爪が波打つ原因のひとつとして精神的なストレスがあります。
過度の精神的ストレスは円形脱毛症を起こすことがあり、そのサインとして爪がでこぼこ波打つという症状としてあらわれることがあります。
徳島県医師会によると、円形脱毛症によって爪の波打ちがおこる場合のほとんどは脱毛と同時におこりますが、まれに爪の変化が先行することもあります。また、爪の波打つ症状の進行は円形脱毛症の進行に影響を受けます。
このような場合は円形脱毛症の治療を優先しましょう。
出典:徳島県医師会※2
波打つ爪の症状は指によって違いがあります
爪は波打っている指の本数や状態によって原因が違ってきます。
- 全部の爪が波打つ
- 親指だけ波打つ
- 爪の溝が深い
- 爪に縦のスジがある
- 足の爪が波打つ
1.全部の爪が波打つ
画像引用: 藤田保健衛生大学救急総合内科/GIM部門※3
全部の指の爪が波打っている場合は、慢性疾患が原因になっていると考えられます。
特に爪の波打ちかたが深くランダムに入っている場合は、現時点で慢性疾患が潜んでいる可能性が高いです。皮膚科や内科の受診をオススメします。
慢性疾患には以下のようなものがあります。
- 貧血
- 糖尿病
- 亜鉛欠乏症
- ビタミンA欠乏症
爪の波打ちかたが全て同じ位置の場合は「ボー線条:(Beau’s line)」(ぼーせんじょう)という症状です。
原因は過去の病気です。たとえば、発疹が出たときや、感染症の発熱があったというような、数週間から数ヵ月前の病気が原因です。
2. 親指だけ波打つ
画像引用:Yahoo!知恵袋※4
爪がでこぼこ波打つ症状を波板状爪(洗濯板状爪)といい、親指に起きやすい症状です。
栄養不足や爪の根元にダメージを与えてしまった場合が原因で、健康的な爪が作られなかった場合に起こります。
私は、甘皮処理をおこなったときに左手親指の爪の根元に力をかけすぎて、そのあと伸びてきた爪が波打った状態になってしまった経験があり、それ以降甘皮処理をするときは力をかけすぎないように気をつけてます!
3.爪の溝が深い
画像引用:丸亀 善通寺 爪のトラブルを解決できる病院といえばふじた医院※5
爪の溝が深い場合は貧血や糖尿病、亜鉛欠乏症などが考えられます。
内科または皮膚科の受診をオススメします。
出典:いわい中央クリニック※6
4.爪に縦のスジがある
画像引用:日本皮膚科学会※7
「爪甲縦条」(そうこうじゅうじょう)といいます。
縦のスジには2種類あります。
単なる縦スジの原因は、主に「乾燥」と「老化」です。
爪もお肌と同じように乾燥に弱く、そして加齢による老化がおこります。
一方、黒い縦スジは注意が必要です。「爪甲帯状色素沈着症」(そうこうおびじょうしきそちんちゃくしょう)とよばれ、
爪の黒色~褐色の色素沈着は日本人ではかなり多く認められます。小児の場合は生後間もなくから出現することが多く、一時的に広がったりすることもありますが、いずれ消失することが多いものです。
画像引用:日本皮膚科学会※7
小児には多い症状です。しかし、最初は細くても放っておくとだんだん太くなることがあり、その場合は爪のメラノーマ(皮膚がんのひとつ)の可能性があります。
画像引用:新潟県立がんセンター新潟病院※8
メラノーマは悪性度が高いため、ごく初期でないと指の切断ではすまなくなってしまうようです。
この症状の場合は自己判断せず、病院で診てもらいましょう。
出典:AERA dot. (アエラドット)※9
5.足の爪が波打つ
画像引用:Yahoo!知恵袋※10
先に挙げた症状と原因は足の爪にも当てはまりますが、足ならではの原因があります。
足の爪が波打ってしまうのは、靴のサイズがあなたの足にあっていないことが原因かもしれません。
特にハイヒールを履くことが多いと、つま先が圧迫されてしまい足の爪もダメージを受けてしまいます。
そして、もうひとつの原因として、つま先に負担がかかってしまうスポーツなどをしていると足の爪がダメージを受け波打ってしまいます。
コラム:内臓と爪との関係
医師の診察を受けた際、「爪を見せてください」といわれた経験はありませんか?
私は入院経験があり、担当の先生が診察のときには必ず爪を見ていました。
爪に病気もなく体も健康な状態のときの爪は、淡いピンク色をしています。
爪の異常は、爪自体が病気のこともありますが、内蔵の健康状態を爪の変化でチェックできるのです。
爪に変化(異常)は内臓疾患のサインのひとつととらえ、早い段階で気づき対応することが大切です。
過敏になりすぎる必要はありませんが、変化(異常)が起きたときは「たかが爪」と軽くみず、医師に相談するなど適切な対応が大切ですね。
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波打つ爪の治しかたとお手入れ方法
爪がでこぼこ波打つ原因は、
- 爪自体の病気と内臓の病気のサイン
- 外部からの刺激によるダメージ
があります。
病気による爪のでこぼこは病院で治療する必要があります。専門医に相談しましょう。
外部からの刺激によるダメージの場合は、生活習慣を改善することで原因を取り除くことも可能です。
爪が波打ってしまったり、縦にスジが入ってしまったりする原因が病気のサインやストレスからくるものではない場合、主な原因は加齢や乾燥、栄養不足です。
爪は水分や油分が足りていないと乾燥しやすいため、ネイルオイルやハンドクリームで「保湿」と「保護」をおこないましょう。
また、指のマッサージもオススメです!
マッサージすることで血行がよくなり、新陳代謝が活発になるため爪のターンオーバーをうながします。
ネイルオイルやハンドクリームを塗るときに、爪の両はしを反対の手の人差し指と中指で挟んでスライドさせるように揉んでみてください。このとき、力を入れすぎないよう注意してくださいね!
爪に必要な栄養
健康な爪を保つためには、バランスのよい食生活は不可欠です!
爪の主成分はケラチン(たんぱく質)です。
健康的な爪を作るためにはタンパク質が必要です。そして、健やかでみずみずしい爪を保つためにはビタミン類をバランスよく摂るようにしましょう。
爪は皮膚の一部です。そのため肌と同じ成分のケラチンでできています。
健康な爪をつくる栄養成分
- タンパク質
- シリカ(ケイ素)
- 鉄分
- ビタミンB
- ビタミンD
- ビタミンA
爪の主成分はタンパク質からできているケラチンです。そのためにタンパク質は動物性・植物性どちらも食べたいですね。
タンパク質を多く含む食材:お肉や大豆など
シリカ(ケイ素)とは、体内で作ることができないミネラルです。
シリカ(ケイ素)はコラーゲンや、コラーゲンを支え、肌弾力をもたらすエラスチンをたばねる結着剤として活躍しているミネラルです。肌細胞の隙間を埋めるため保水力をUPさせて潤いを保ち、コラーゲンやケラチン生成サポートをしています。
- 爪:丈夫できれいな爪にする
- 肌:コラーゲンの再生と補強、潤いとハリのある肌を保つ
- 毛髪:頭皮をやわらかくする、毛根に栄養を届ける、艶とコシのある丈夫な髪を作る
- 歯:エナメル質を強化、虫歯を予防
シリカは0歳を100%とすると、30代~60代で半分以下に減ってしまいます。体内で作ることができないミネラルであるため、食事から補う必要があり、現代人はシリカがかなり不足しています。
魚(マグロ赤身・マイワシ・サバなど)
大豆・卵・乳製品
これらの食材を使った食事を摂るのが理想ですが、足りないものはサプリメントで補うのもオススメです!
いろいろな爪の病気
爪にもいろいろな病気があります。
なかには内臓疾患が原因のこともありますので、変化を見つけたら自己判断せず専門医に相談しましょう。
点状陥凹(てんじょうかんおう)
爪の表面に無数の小さなへこみができ、表面がでこぼこになっている状態です。
爪の根元に異常が起きた際、爪の形成に障害を及ぼし表面に小さなでこぼこが生じます。
爪甲横溝(そうこうおうこう)(横線)
爪の表面に横方向の溝が形成された状態です。
爪の根元にダメージが加わり、爪の形成に障害を及ぼしているために起こる症状です。
スプーンネイル(匙状爪)
爪(爪甲)が反り返った状態です。
仕事で指先にチカラを入れる人にあらわれやすいです。よく使う拇指、人差し指、中指に現れます。
その他だと、鉄欠乏性貧血だと爪が弱いのであらわれます。鉄剤を服用する必要があります。
ばち状指
全ての指先が丸く膨らんで、爪甲が指先を包むように大きくなっている状態です。
このような症状は全身的な病気が隠れていると考えられますが、主に心臓や肺の病気が原因で起こります。
陥入爪・巻き爪
陥入爪は、爪の角が皮膚に食い込んだ状態です。
巻き爪は、爪の両端が内側に向かって変形し、爪全体が筒状になった状態です。
原因は遺伝の場合もありますが、その他にはつま先を圧迫してしまっていることが原因です。
先の尖ったパンプスや体重がつま先にかかるハイヒールは爪を圧迫してしまいます。
また、歩きかたや立ちかたによっては、つま先に重心がかかり爪を圧迫してしまうこともあります。
爪扁平苔癬(つめへんぺいたいせん)
画像引用:日本皮膚科学会※12
爪甲に縦に細い線や亀裂が生じ、爪甲が層状に剥離したり、薄くなったりしている状態です。部分的に爪が消失することもあります。
症状は、扁平苔癬にかかった爪の部位と時期によって異なります。
成人に多く、特定疾患に指定されている病気で詳しい原因は不明。薬剤による影響が考えられます。
正確に診断するためには、組織検査が必要です。
カンジダ性慢性爪囲炎
画像引用:日本皮膚科学会※13
指爪の根元が赤く腫れて、爪がでこぼこになっている状態です。
爪甲の表面と後爪郭部(そうかくぶ)の間に隙間ができ、そこにカンジダ(カビの一種)やその他の細菌が入り込んでしまったことが原因で起きる症状です。
爪の色による病気の判断
爪は毛細血管が透けて見えているため、正常な状態では淡いピンク色をしています。しかし、病気にかかったり何らかの刺激を受けたりすると、ピンク色ではなくなることがあります。変色した爪の色である程度、病気や原因を見つけることもできます。
※この表であげた病名や原因は一例です。他の病気が隠れていることも考えられます。
爪の色 | 考えられる病気・原因 |
白 | レイノー症候群※冷たい水に触ったときに手や指が蒼白になる現象。 ※膠原病や神経疾患・血液疾患などが原因となることがあります。 |
爪白癬(みずむし) | |
貧血 | |
慢性肝炎 | |
糖尿病 | |
淡い色 | むくみ(浮腫) |
黄色 | 肺・気管支の病気黄色爪(おうしょくそう)症候群 ※爪の変色以外に、体のむくみ、胸水(肺に水が溜まる)の症状がみられます。 |
緑色 | 緑膿菌など感染によるもの |
黒 | メラノーマ(悪性黒色腫) ※悪性度が高く死亡率の高いガン。早期に発見・治療開始が重要です。 |
アジソン病 ※副腎の病気により、副腎皮質ホルモンが慢性的に少なくなる病気です。 | |
内出血 |
引用:いしゃまち※14
まとめ
いつも見ている自分の爪。その変化に気づいたら「そのうち治るだろう」と放置せず、皮膚科や内科など専門医に相談することをオススメします。
爪が波打つ原因は、
- 親指の爪、噛んだり触りすぎたりしていませんか?
- 甘皮処理のやりすぎは禁物!
- 爪や指先にケガ(外傷)をした
- 過去の大きなストレスが爪にも影響
- 病気により爪が波打つ
5つありました。
一方で、爪は生活習慣や栄養バランスの改善、正しいお手入れをおこなうことで、でこぼこ波打つ症状が起きないようにもできます。
健康で美しい爪を保つためにも、爪への栄養が必要です。爪は皮膚の一部です。ケイ素が不足すると爪やお肌、髪の毛までダメージをうけます。
なぜなら、歳を重ねるとケイ素はどんどん不足してしまいます。
出典:カラパイア※1
出典:徳島県医師会※2
画像引用: 藤田保健衛生大学救急総合内科/GIM部門※3
画像引用:Yahoo!知恵袋※4
画像引用:丸亀 善通寺 爪のトラブルを解決できる病院といえばふじた医院※5
出典:いわい中央クリニック※6
画像引用:日本皮膚科学会※7
画像引用:新潟県立がんセンター新潟病院※8
出典:AERA dot. (アエラドット)※9
画像引用:Yahoo!知恵袋※10
画像引用:日本皮膚科学会※12
画像引用:日本皮膚科学会※13
引用:いしゃまち※14