もやもや血管が慢性的な痛みの原因!
その原因、Xにあり!【血管力で老化ストップ&若返り!痛みの新常識もやもや血管】
番組で紹介されたもやもや血管とは何でしょうか?
番組の放送と、放送されていない内容をもやもや血管を提唱している江戸川病院、奥野裕次先生の著書「長引く痛みの原因は、血管が9割」からお伝えします。

ひざ痛・肩こり・四十肩・腰痛…長引く痛みの原因9割はもやもや血管?
多くの長引く痛みがもやもや血管と関係があることがわかってきました。
人間の体にはふたとおりの血管があります。
- 生理的血管:生きるのに役に立つ正常な血管
- 病的血管:病気を悪化させてしまう病的な血管
もやもや血管は後者の病的血管です。
もやもや血管は専門的には「病的血管新生」という分野になります。奥野裕次先生はネイチャーメディスンという科学雑誌に掲載して注目されるようになりました。
今までの医療分野での常識として「血管や血流は多ければ多いほどよい」という迷信があります。
「血流を増やして傷を治そう!血行促進して体を回復させよう」と、お医者さんもそう思っていました。
奥野裕次先生は、「痛い場所は血流の流れが減少している」というのは全くの迷信と訴えています。
研究により、血管を撮影して直接確認しているため実感されています。
もやもや血管が痛みの原因になる3つの理由
『その原因、Xにあり!』で若き世界的名医と紹介された奥野裕次先生は痛みの原因を3つと考えています。
- もやもや血管が炎症細胞の供給路(インフラ)になってしまう
- もやもや血管の周りに神経線維が増えてしまう
- 無駄な血流が増えて、低酸素になってしまう
これらのひとつでもあれば長引く痛みが生じてしまう可能性があります。
もやもや血管は40歳から急増
よく四十肩や五十肩と呼ばれていますが、40歳くらいから肩の痛みが出やすくなります。
膝の痛みや腰痛に関しても、40歳くらいからが多くなるようです。
その理由は、軟骨から大量に血管を寄せ付けないようにする物質が分泌されています。軟骨は血管をほとんど必要としません。
軟骨だけでなく腱や靭帯、様々な軟部組織に存在しています。通常は、簡単にもやもや血管ができないようになっています。
しかし、40歳くらいからこの物質が減少します。膝痛を感じ始めた年齢も40代からが多いです。
10代 | 3.10% |
20代 | 4.20% |
30代 | 8.70% |
40代 | 25% |
50代 | 28.90% |
60代 | 23.90% |
70代 | 6.10% |
科研製薬株式会社、生化学工業株式会社「膝の痛みと対処法に関係するアンケート調査」有効回答= 800より
出典:長引く痛みの原因は、血管が9割 P106
無理な姿勢や繰り返される患部への負担がもやもや血管を作り出す
姿勢の乱れや、繰り返される患部への負担が、年齢のほかにもやもや血管ができやすくなる原因です。
無意識の姿勢の乱れや繰り返される負担によってもやもや血管が作り出されることがわかっています。
もやもや血管は長引く痛みを持つ人の9割が該当します
もやもや血管ができるとそれにともなって神経が増えてしまいます。その原因は、年齢や生活習慣病の有無、あるいは姿勢の悪さ、使いすぎによって関節にかかる負担、外傷などです。
これらで増えた裸の神経線維のことを、医学的にはC繊維と呼びます。
C繊維が長引く痛みの原因で、割合は90%と言われています。
- Aδ繊維:体内の何らかの組織が引っ張られたりするときに走る「一瞬の痛み」です。例えば半月板が切れている人は深くしゃがみ込んでいるときに膝の後ろ側がピッと痛むことがあります。長引く痛みの中に占める割合は少なく5%位です。
- 太い神経繊維:神経障害性疼痛と呼ばれ、三叉神経痛や帯状疱疹の後に残った痛み、糖尿病性神経障害あるいは脊髄損傷からくる痛みなどが挙げられます。長引く痛みの中に占める割合5%位です。
もやもや血管のセルフケア方法
もやもや血管ができる原因のひとつに関節への繰り返しの刺激があります。そこで、普段の姿勢を変えることが大切です。
無理のない正しい姿勢で座りましょう。
もやもや血管を減らす生活習慣
有酸素運動
痛くない範囲でできる運動を1日15分してみましょう。
週に1度だけ1時間運動するより、15分でも日々運動するほうが効果的です。
ただし痛みの出ない範囲でおこなってください。
散歩やジョギング、自転車などが代表的ですが、膝の痛みで歩けないと言う人はそのような負担がかかりにくい運動でもいいです。
高カロリーの食事はやめましょう
もやもや血管と食生活についてはっきりとわかっていることは、高カロリー食がもやもや血管を増やしてしまうということです。
指を使って圧迫する
もやもや血管がある痛みの場所を「15秒間くらいおさえて圧迫する」これだけで痛みが軽くなっていきます。
東京医科歯科大学の運動器外科学教室の宗田大教授は、著書の中で「痛点ストレッチ」という治療法を紹介しています。
痛い場所をしばらくじっとして圧迫する。15秒間くらい圧迫すると痛みが改善する。
押して痛い場所を15秒圧迫することで一時的にもやもや血管の流れが遮断できます。量的な血管はいろいろな刺激に弱いと言う特徴があります。
2週間くらい継続しましょう。
普段と違う環境にさらされることで、非常に速やかに減る性質があります。
自分で圧迫する際の注意点
持続的に圧迫すること
少なくとも15秒の間、一定の力で押し続けます。
短いとマッサージに近くなります。中途半端なマッサージはもやもや血管の流れを助長させることになりかねません。やり過ぎには注意してください
1回15秒くらい、1日3回すればいいでしょう。
自己判断は危険です。あなたの痛みがもやもや血管かハッキリしない場合は、病院に相談してからにしましょう。
痛い場所の中途半端なマッサージは禁物
長引く痛みを治すためにおこなうマッサージには注意が必要です。
痛みのある場所に直接、中途半端なマッサージをしてしまうと痛みを治すどころか反対に痛みが出てしまうことがあります。
特にお風呂の中で痛い場所をマッサージするのは絶対にオススメしません。
なぜならば、もやもや血管の流れを助長してしまうようなものだからです。
マッサージをすると疲労物質が減ると信じられていますが、科学的な研究ではこれは否定されています。
糖尿病ともやもや血管
糖尿病で
- 視力が落ちる
- 腎臓の機能が低下する
- 神経が障害される
これらの症状の根本に共通する変化は、小さな血管の異常です。
専門的には最小血管障害と表現されます。最小血管とは毛細血管のような細い血管です。
タバコともやもや血管の関係
タバコは長引く痛みを増やしてしまいます。
“タバコの血管壁の作用は年数で決まる”すなわち今吸っているかどうかよりも、今までどれだけの期間吸ってきたかが重要になります。
ストレッチ
ストレッチはもやもや血管を減らすと言う科学的根拠がいくつか報告されています。
- ウィリアムス体操
- ストレッチング体操
- マッケンジー体操
長引く痛みは動かしたほうがいい?動かさないほうがいい?
長引く痛みの場合は痛くない範囲で動かしたほうがよいです。
骨折や捻挫などの怪我で生じた急な痛みの場合はなるべく安静にして動かさないほうがいいでしょう。
腰痛の人が、安静にしようとして、ずっとコルセットに頼ってしまうこともよくありません。
温めたほうがいい?冷やしたほうがいい?
皮膚への正常な血流の流れが増えると相対的にもやもや結界の流れを減少させるため、痛みを改善します。
反対に正常な血液の流れが減少するともやもや結界の流れが増えるため、痛みが出ます。
一般的に長期的な痛みの場合、温める。患部に熱がある場合は冷やすことがほとんどです。
もやもや血管の7つチェック方法
もやもや血管はレントゲンでは見えませんが自分でチェックできます。どれかひとつでも該当する場合、あなたの痛みの原因はもやもや血管かもしれません。
- 押して痛い=圧痛場所にはほぼ間違いなくもやもや血管があります。
- じっとしているときも痛い
- 睡眠中に痛い場合ももやもや血管がほぼ間違いなく関係しています。
- ズキズキ
- ジンジン
- ズンズン(重い)
- チクチク
と表現されるような痛みの原因は、ほとんどもやもや血管です。
もやもや血管の探しかた膝の内側編
同じ側の手の親指と人差し指で膝小僧をつまむ
- 大腿骨内果
- 鵞足部
- 半月板基部
- 内側の滑膜の位置
もやもや血管の探しかた膝の前方編
椅子に座った姿勢から足を前に大きく出し、膝を伸ばして踵だけ地面に着くようにします。
そして膝小僧を確認して、そのすぐ下を指で押してください。
中央だけでなく内側や外側もチェックしてみてください。
もやもや血管の探しかた四十肩編
- 腱板疎部(けんばんそぶ)
- 腋窩囊(えきかのう)
- 上腕二頭筋腱長頭(じょうわんにとうきんけんちょうとう)
- 肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)または、上腕骨の骨膜
- 肩の関節包の後方
もやもや血管の探しかた長引く腰痛編
- 第4―5腰椎椎間関節
- 第5腰椎―仙骨椎間関節
- 第3-4腰椎椎間関節
- 仙腸関節(せんちょうかんせつ)
もやもや血管の探しかた肘編
肘を90度に曲げて腕を前に出す。
- 肘の内側に骨の出っ張り→内側上顆(通称ゴルフ肘)
- 肘の外側の出っ張り→外側上顆(通称テニス肘)
もやもや血管の探しかた股関節編
- 上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)
- 下前腸骨棘(かぜんちょうこつきょく)
- 股関節の前面
- 股関節の内側
長引く手の痛み編
- CM関節症
- ヘバーデン結節
- ドゲルバン病
- バネ指
長引く足の痛み編
- アキレス腱炎
- 後脛骨筋腱炎(こうけいこつきんけんえん)
- アキレス腱付着部炎
- 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
- 中足骨頭部痛(ちゅうそくこつとうぶつう)
- 腓骨筋付着部炎(ひこつきんふちゃくぶえん)
- 足根洞炎(そっこんどうえん)
- 有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)
長引く痛みを治療する
- 年齢のせいにするのはやめる
- 痛みが改善したらどんなことがしたいか、目標を定める
- 行動を変える、環境変える
しっかりと目標を決めるのが重要ですね。
最後に
痛みがあると何をするのも辛くなりますよね。もやもや血管では無くても痛みが出る場合があります。
東洋医学だと瘀血(おけつ)がもやもや血管に近い考えです。
瘀血を改善させるための漢方薬もあります。体質改善をして痛みを取り除きます。
漢方薬の場合、腰痛や肩こりと一緒にシミ、そばかす、ニキビ、小ジワにも効果があります。
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