台所は1日3回、ほぼ毎日活用するところなので、どうしても汚れも溜まりがちになってしまいます。
とくに、高い位置にある換気扇(レンジフード)は、あまり目につくことも少ないので、ふと気がつくと結構真っ黒けになっています。
ちょっと掃除しようかなと思っても、どうやってよいかもわからずに何だか気が重くなってしまう……。あなたのお宅はいかがでしょうか?
今回は、“重曹を120%活用した換気扇のお掃除術”と“重曹でも取れないときの裏ワザ”【動画あり】
さらには賢い主婦なら持っておきたい“クエン酸”についてもお伝えします。
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これで「ぴかぴか」重曹をつかった掃除は換気扇にピッタリ!
台所の中でも換気扇は、揚げ物などの油汚れが特にひどい場所になります。
酸化してこびりついた油汚れを落とすには、重曹がこれ以上ない強い味方です。
重曹の具体的な使いかた
- 汚れ落としの場合、重曹2~3杯に、水大さじ1杯を加えてペーストを作ります。
- 汚れた換気扇に塗りつけて少し放置し、歯ブラシなどでこすり取ってから水で洗い流します。
- それでも落ちない頑固な汚れの場合は、重曹50gに食器洗剤大さじ3~4杯を入れ、ぬるま湯を加えます。
- そして、20~30分換気扇をつけ置きしておきます!そうすると、汚れもスルリと落ちてぴかぴかになります。
カタツムリのような形をしたシロッコファンはつけ置き洗いがおすすめです。
注:換気扇掃除はコンセントを抜いておきましょう。万が一電源が入ると大けがになるかもしれません。
裏ワザ!重曹でも落ちない換気扇の油汚れにはセスキ炭酸ソーダがおすすめ!
なかなか落ちない油汚れには、セスキ炭酸ソーダを使ってみてください。
ガンコな油汚れに粉末を直接振りかけて、歯ブラシや布切れで掃除するとピカピカになりますよ。
動画でもご覧いただけます。
※音声なし
重曹をお湯に溶かすと、炭酸ソーダというものに変化します。
但し、これはアルミに対しては黒ずみになってしまいます。それ以外の容器を使うと良いですね。
作り方は、お湯100mlに対して、重曹小さじ1杯程度です。百均のスプレーボトルになど入れておくと、調理をした後にいつでも「シュシュっ」とお掃除できますよ!
重曹はとってもお掃除に活躍するということがわかっていただけたと思います。
重曹でピッカピカにできるその他の汚れ
- キッチンまわりの油汚れ
- 皮脂汚れや手垢の汚れ
油汚れには重曹がピッタリです。
重曹をお掃除で使う場合の注意点
- 重曹は粉末なのでそのまま使用する場合、プラスチックや漆器などのやわらかい素材のものは傷がつく。
- 畳や大理石(人工大理石をふくむ)、無垢の板に使用する場合、シミや変色、溶ける場合もある。
- アルミ製や銅製の食器なども化学変化で黒くなるので使えません。
- 研磨剤のような役目もあるので、フローリングで使用すると輝きが低下します。
- 天然の素材(ジュード素材のラグ、イグサを編んだラグなど)は変色する。
- 水アカには向いていません。重曹と同じアルカリ性のためキレイに汚れが落ちません。
- アンモニアもアルカリ性なのでアンモニアのくさいニオイを消臭することができません。
実際、重曹ってどんなもの?害はないの?
重曹は『炭酸水素ナトリウム』のことで『重炭酸ナトリウム』という別名もあります。
お掃除だけではなく、お料理にもつかうことができるので、食材のコーナーに売っているのを見たことありませんか?
しかし、一口に重曹といっても、「薬用」、「食用」、「工業用」と粒子の細かさや、純度なので用途が変わってきます。よく確認してから使うようにしましょう。
※純度が高いものから「薬用」→「食用」→「工業用」とわかれます。
掃除に使う重曹は工業用の安いもので十分です。しかし、小さな子供がいる家庭なら食用を使いましょう。
また、重曹は弱アルカリ性なので、人体にとってもほとんど大きな害はありません。ただし、お湯に溶かした炭酸ソーダは、たんぱく質を溶かす効果があります。
注:長く使うとタンパク質を分解しているので、手荒れを起こす場合があります。手袋を着用するなどしてからお使いください。
食用で重曹を使う場合、1日5gを上限にしてください。なぜなら、重曹は「炭酸ナトリウム」なので塩分の過剰摂取になってしまいます。
余った重曹は湿気対策を万全にして保管しましょう。湿気の多い季節や風呂場などにそのまま置いておくと、固まってしまい大変苦労します。
重曹と油汚れ洗剤だと実際どっちがお得なの?
重曹と換気扇専用の洗剤と比較してみました。
重曹 350g 100円
ダイソーなどの百均には500gの重曹も販売されています。
重曹ペーストを作ったり、スプレーにしてもかなりお得に使えると思いませんか?
色々なメーカーから◯◯用洗剤ってたくさん販売されています。
ただ、多くの場合、重曹でも十分対応できます。
賢い主婦なら節約できるので、1つは持っておきたいのが重曹ですよ。
賢い主婦ならもう1つ持っておきたい「クエン酸」
お掃除で重曹と同じくらい便利なものが「クエン酸」です。
- クエン酸は弱酸性の成分なので、アルカリ性の汚れに効果ばつぐんです。
- アルカリ性の汚れの代表が尿の汚れです。クエン酸はトイレ掃除に使えますよ。
- アンモニア臭消しにも使えます。
- カルシウムを溶かすこともできるので、お風呂やキッチンの水あかや電気ポットについた白い汚れにも使用できます。
重曹水スプレーと同じように、クエン酸水スプレーを作っておくとお掃除が楽になります。
クエン酸をお掃除で使う場合の注意点
注:クエン酸と塩素系の洗剤は絶対に一緒に使わないでください。有害な塩素ガスが発生して危険です。
くわしくはこちらからの記事にも書いてあります。
トイレの黄ばみ取りに挑み続ける主婦の物語……長年の戦いに終止符を!
そのほかにも、重曹と同じで粉末のまま使うと傷つくことがあります。
畳や大理石(人工大理石をふくむ)、無垢の板に使用する場合、シミや変色、溶ける場合もあるので注意してください。
湿気に弱いので固まりやすい。
鉄に使うとサビてしまう。
クエン酸水の作りかた
水10mlに対してクエン酸小さじ1~2(5〜 10ml)で溶液を作ってスプレーボトルで使います。
まとめ
頑固な家庭の台所汚れ、とくに換気扇まわりは死角になるし届きにくいので、なかなかお掃除が行き届きにくい場所ですね。
しかし、今回ご紹介した重曹でのお掃除方法を実践されることで、いつでもぴかぴかで気持ちのよい台所が手に入ります。
- まずは重曹ペーストを作って換気扇汚れを落としてください。
- それではダメなら部品を重曹50gに食器洗剤大さじ3~4杯を入れ、ぬるま湯を加えます。
- 20~30分換気扇をつけ置きして汚れを落とします。
- もし、つけ置き洗いでも落ちない換気扇汚れはセスキ炭酸ソーダを使いましょう。
私自身も、思い出したときに重曹スプレーで掃除をするようになってからは、汚れがひどくなる前に換気扇を救出することができるようになりました!
もちろん、年に1度の大掃除のさいには、重曹のつけおき洗いで換気扇を洗っています。
ぜひ、換気扇の汚れには手軽で除去力ばつぐんの重曹でのお掃除をお試しください。
重曹を使うとシルバーアクセサリーの汚れもピッカピカにできます。
くわしくはこちらからご覧ください。>3ステップ!黒ずんだシルバーアクセサリーをキレイにする
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