離脱を気にしないでマイスリー依存症を克服する9つの方法とは
マイスリーを利用すると、睡眠の質がよくなって効果を実感します。
だけど、そのうち「依存しているのでは?」
多くの方が、だんだん不安になってきます。あなたもそうですか?
- 薬を飲むとよく眠れるが、毎晩悪夢を見ている
- マイスリーを飲んでから眠るまでの記憶が無い
- 眠れているが、翌朝は抑うつ状態がある
- 眠れない不安と。
- 眠れるけどマイスリーを続けていくことへの不安。
マイスリーの依存や、離脱症状を克服できた人もたくさんいます。
医師と連携しながら、マイスリーなら10mgを5mg、5mgなら2.5mgと量を減らしたり、軽い薬に変更します。
生活習慣を変えていき、飲まない日を増やしていくのが依存から抜け出すプロセスになります。
今回は、依存症状を治すために必要な副作用などの知識から断薬まで、マイスリーに依存しない生活習慣になれる方法をお伝えします。
お伝えすること:目次
マイスリーの依存症に悩まれている人
睡眠薬の依存症状は深刻です
マイスリーはかなり安全性が高い「非ベンゾジアゼピン系」に分類され、「超短時間作用型」と呼ばれます。
という説明を受けた方もいるでしょう。
しかし、悩みサイトに投稿された内容をみると依存していたり、断薬による離脱症状と思える症状で悩まれている方がいます。
安全性が高いといわれる、マイスリーの離脱症状はどのようなものでしょうか?
マイスリーの離脱症状
不眠・不安・イライラが離脱症状として出現頻度が高いです。
数日は眠れない感じになり、安定剤の要素もあるため、体の倦怠感やふらつき感が出る場合がありますが、抗うつ薬や抗不安薬に比べたら症状はかなり弱い症状になります。
マイスリーはどんな薬なのか
マイスリー錠はアステラス製薬から2000年に発売された薬で、不眠症に対して処方される睡眠薬です。マイスリーの効能書きには、「入眠剤」と記載されていて、「超短時間作用型」に分類されます。
入眠障害が強く表れている不眠症の方に処方されることが多いです。
筋弛緩作用や抗不安作用といった副作用がこれまでの睡眠薬と比べ、副作用が弱いのが特徴的です。
現在は睡眠薬を処方する際の第一選択薬として処方される位ポピュラーになっています。
睡眠薬の主流は現時点だと、2種類に分類されます。
- BZ系:ベンゾジアゼピン系
- 非BZ系:非ベンゾジアゼピン系
マイスリーはω1受容体と呼ばれている、睡眠作用に影響する部分へ、選択的に作用している非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。
不安傾向(統合失調症、うつ病、躁うつ病)がある病気には効果が期待できません。
ベンゾジアゼピン系 | 非ベンゾジアゼピン系 | |
---|---|---|
ベンゾジアゼピン骨格 | あり | なし |
作用する受容体 | ω1受容体、ω2受容体 | ω1受容体 |
作用効果 | 抗不安、筋弛緩、催眠 | 催眠 |
マイスリーは、薬事法により医師の処方箋がないと手に入らない、『習慣性医薬品』になっています。
マイスリーを減薬して体調不良になる3つの理由
マイスリーを減薬して体調不良になる理由は3つに分類できます。
- 症状の再発・再熱
- 反跳性不眠(はんちょうせいふみん)
- 薬を減らすことによる不安感
生活習慣が改善されていないと、眠れない症状が出てしまいます。
反跳性不眠は薬を飲むことが当たり前になってしまい、マイスリーの服用が無くなってしまうと以前より不眠が強くなってしまいます。
マイスリーは、「超短時間作用型」とよばれます。このために、急に薬を絶ってしまうと反跳性不眠になりやすいです。
減薬するタイミングが重要です!
他の薬もそうですが、素人判断で薬を止めるのはいけません。決められた容量用法を守って、減薬するタイミングは医師と相談すべきです。
減薬するペースはあせらずに計画的におこないましょう。
計画的に減薬すれば止められるはずですが、依存していると止められない状態になります。
依存とは
お薬への依存は、「薬をやめようと思っても、簡単にやめられない生体の状態」をさします。
主に依存は2種類に分類できます。
精神依存
薬物の摂取開始から2~3ヶ月でなります。薬物によって強力な陶酔感(とうすいかん)、多幸感があり、この感覚を求めてしまい依存してしまいます。
身体依存
マイスリーなどの薬を摂取すると、呼吸や脈拍などの機能に影響を受けます。通常なら異常な状態ですよね。しかし依存してしまうと、体が自然な状態と認識してしまい、薬物摂取の状態が「正常な身体」と誤認識してしまいます。
そして、減薬など薬効が無くなってしまうと、体は異常と判断して、薬への渇望が生まれます。
身体依存は3つに分類できます。
- 精神的症状:不安、落ち込みなど
- 身体症状:食欲低下、頭痛、めまい
- 離脱症状:知覚過敏や金属味などの知覚障害
主に上記3つの症状がでてしまい、苦痛や不快感を抑えるために薬物をまた服用してしまいます。
依存は常用量でもなります。その理由は、服用期間が関係します
医師から指示された容量用法を守って使用していても依存する可能性があります。(常用量依存といいます。)
常用依存する原因は、服用期間が関係します。
不安や不眠などの治療目的で開始した臨床用量を、6か月以上継続服用した場合、常用量依存になる可能性があります。
常用量依存以外による依存要因
眠れないからといって医師からの指示量以上服用したり、自己判断によって、服用を中止した場合も依存してしまいます。
アルコールとの併用をしてしまう。
精神機能・知覚・運動機能等の低下が増強することがあるので、できるだけ飲酒を控えてください。
アルコールはGABAA 受容体に作用すること等により中枢神経抑制作用を示すため、併用により相互に中枢神経抑制作用を増強することがあります。
生活習慣が変わらずマイスリーに頼りすぎる。
積極的に太陽を浴びないとセロトニン不足になり、不安や緊張などのストレスに対応できなくなります。
マイスリー依存からの具体的な9つの断薬・減薬方法
離脱症状がすでにある場合は医師とまず相談してください。そして現在の体や睡眠の状態を伝えます。
例えば、夜に眠気を感じてくるのは改善の兆しなので漏れなく伝えましょう。
他には、
- 眠気はあるけど寝れない。
- 寝付つけるが夜間に目が覚めてしまう
- 寝付けるが眠りが浅い
このような症状があると、医師と相談してください。決して自己判断でマイスリーを止めたりすると、症状が再発したり、離脱症状で苦しむ可能性が高まります。
マイスリーの特徴として、「超短時間作用型」といって、作用時間が短いので反跳性不眠(はんちょうせいふみん)がでやすいです。ゆっくり減らして体を慣らしながらつづけていきましょう。
1.医師に相談してマイスリーより軽い薬に変える
やさしい効き目の薬に変えてみてはいかがでしょうか?セディールという安定剤があり、セロトニンを増やす作用があります。副作用が少ないので、マイスリーの離脱症状を軽減することもできるでしょう。医師と相談してみてください。
2.マイスリーの量を減らしていく
画像引用先:gooヘルスケア
減薬するときは、ペースはゆっくりあせらずに取り組んでください。
5mgのマイスリーなら半分に割って2.5mgずつに減らしていきましょう。
3.飲まない日を増やしていく
いつでも飲めるようにマイスリーは準備しておいて、眠れないときは半分量を飲むようにして、「飲まない時間」を少しず増やしていきます。
体調によって「眠れないな」そう感じた時は無理せずに服用してかまいません。
4.アルコールと併用しない
断薬・減薬方法でもお伝えしましたが、製薬メーカーの説明書では、『マイスリーを服用中はできる限り飲酒を避けること。』となっています。お酒を飲んだ際は特にふらつきに注意するようにしましょう。精神機能・知覚・運動機能等の低下が増強することがあり、できるだけ飲酒を控えましょう。
5.生活習慣を変えていく
マイスリーに頼り切らずに、生活習慣を見直してみましょう。
- 朝しっかり太陽を浴びていますか?
- 毎日同じ時間に起きていますか?
- 日中に眠くなって眠りすぎていませんか?
- 朝食はしっかり食べられていますか?
6.マイスリーに変わる、「入眠するための方法」を身につける
マイスリーから安全性の高いハーブなどはいかがでしょうか? リラックスハーブとよばれる種類のものがあります。
ペルーで発見された、緊張をやわらげるパッションフラワー
パニック状態をやわらげる、スカルキャップ
そのほかだと、有名なカモミールやラベンダーなどが鎮静系ハーブです。
ハーブを試す場合、単品でそろえるのは大変です。ブレンドされたハーブティーがはじめやすいです。
7.症状にあった睡眠薬を使う
睡眠状態が落ち着いてきたら、今度は少しずつ薬を弱くしていく意識も必要です。必要がなくなっているのに強い薬を使い続けないのが大切です。マイスリーなら、少しずつ量を減らしていきます。
8.考えすぎないようにする
眠れない人の多くが、色々考えてしまっています。
- 仕事のこと
- お金のこと
- 対人関係
良質な睡眠を得るためには、リラックスした状態(副交感神経優位)にならないと、頭は回転したままなので寝付けなくて当然です。
部屋の照明を眠る1時間前くらいから暗めにしたり、アロマキャンドルを使ったり。お風呂上がりにストレッチをして体の緊張をとる必要があります。
9.眠る前にはテレビやスマホをみない
眠るという行為は、脳を休ませる行為です。テレビやスマホは光の刺激はもちろん、脳が覚醒してしまうので布団に入ってから結局眠れなくなります。
このような状況が長期間つづけると、脳は「布団に入る=スマホを見る時間」と認識してしまい眠れなくなります。
こんな状況でマイスリーを使用してしまうと、マイスリーへの依存度が高まるので眠る前のスマホ等はやめましょう。
セカンドオピニオンのすすめ
セカンドオピニオンはご存知ですか?
主治医以外の医師に治療法などの意見を聞くことをセカンドオピニオンといいます。
マイスリーに関しても依存性は低いと言われています。しかし、実際、依存性だったり、離脱症状で苦しむ方もたくさんいます。
あなたにとって良い医師とはどんな先生でしょうか?
- 眠れない症状を訴えたらすぐにマイスリーやデパス、色々な薬物を処方してくれる先生でしょうか?
- 眠れない症状を訴えたら、生活習慣やストレスの有無など、睡眠薬を服用する前に問題点がないか調べてくれる先生でしょうか?
安易に薬に頼っていくと、マイスリー、デパス、エチゾラム、ジアデパム、メイラックス・・・etc
どんどん薬の量が増えてしまうかもしれません。
不安を抱えている人は医師やサポートしてくれる人に依存する傾向があります。そこで違う先生の意見を聞けると新しい発見や、マイスリーに頼らない生活や離脱症状に苦しむ事が無くなるかもしれません。
最後に
マイスリーは正しく使えば安全な薬です。それ故に簡単に処方されるので眠る状態を整えていない人も多いです。あなたは大丈夫ですか?一度見直してくださいね。
依存する可能性はどなたにでもあります。だからこそ睡眠の質について真剣に考えなければいけません。
本当にマイスリーが必要なのか?生活環境を改善すれば解決するのか?
マイスリーに抵抗感があるけどなかなか止める勇気がない人には、ハーブティーを試されるとよいでしょう。