子供が歯ブラシを噛むのはなぜ?【実録】3児のママが試行錯誤の末やめさせられたテクニックとは
子供の成長とともに、歯ブラシも上手に使えるようになってほしいですよね。
でも、”歯ブラシを噛んだままくわえている”、仕上げみがきのとき歯ブラシを噛んで動かせないという場合が多いですよね。
歯ブラシのいたみが早く、”何度も買いかえなければいけない”、そんな悩みをかかえるママはあなただけではありません。
虫歯にならないようにママはがんばっているのに、いったいどうやったら歯ブラシを噛まなくなるの?
さらに、”噛んで毛先がボサボサになった歯ブラシを瞬間で復活させる方法”もお伝えします。
お伝えすること:目次
子供が歯ブラシを噛む3つの理由とは?
「どうして歯ブラシを噛むの?」
今回記事を書くにあたって、歯ブラシを噛んでいた3人のまん中の子(現在、小学生)に聞いてみました。
噛む感触が単純に好きだったんでしょうか??
それでは本題の「歯ブラシを噛む3つの理由」です。
1.噛み癖
子供の噛み癖の原因に、“意味のない癖“というのがあります。あなたはテレビを見せながら歯みがきをさせていませんか?
注意をされず繰り返していると、それがテレビを見ながら歯ブラシを噛む癖になってしまうことがあります。
2.歯ブラシが苦手
歯ブラシのような固いものを口に入れることを拒否していることがあります。
食べ物以外のものを口に入れることを嫌がる子がいます。
3.甘えたい気持ちのあらわれ
歯ブラシを使いはじめる時期は、がまんができるようになる年齢です。本当は言葉や態度で伝えたいけど、下の子が産まれたり、あなたが忙しそうな様子をみて、甘えたい気持ちをがまんしているのかもしれません。
どうしても下の子に手がかかっていたので、歯みがきのやり方を少しだけ教えたまま、自分で歯ブラシを持たせていました。そのせいで、知らないうちに歯ブラシを噛むようになっていました(^^;
どうしたら、噛むことをやめさせられるの?
子供が歯ブラシを噛まないようにするには、時間を決めて、あなたが一緒に歯みがきをしてあげることです。
楽しいときはだれでも笑顔になって口元があきます。毎日続けていると自然に歯ブラシを噛まなくなります。
仕上げみがきのときも、歯ブラシを噛んで離さないので本当に困りました。
注意したり、叱ると表情がかたくなり口をつむってしまう一方なので……
いろいろ考えて、笑わせることにしました!
噛んでダメになった歯ブラシの復活法
買ってきたばかりの歯ブラシが、その日のうちに開いてしまったときは本当にせつないですよね。
子供用も大人用も歯ブラシの毛先は主にナイロンでできています。ナイロンには形状記憶の性質があるのでこれを利用します。
※音声あり
準備するもの
約80度のお湯
やりかた
お湯の中に歯ブラシを入れて数回かき回します。
毛先がやわらかくなりこの状態でもまっすぐに歯ブラシの毛先が戻ります。
冷水に毛先を整えながら入れて冷やして完成です。
簡単なのでぜひお試しください。
仕上げみがきで子供が歯ブラシを噛んでしまったら?
仕上げみがきのとき、「嫌がって口を開かない」、「歯ブラシを噛んでしまってみがけない」、という子供もいます。
困らせるというのは、かまってほしい、遊んでほしいというサインです。面白いことを言って、子供を笑わせるといいですよ。
笑顔になって、口元がゆるんでいる間に、仕上げみがきをすませましょう。
そのほかに、上の子に手伝ってもらっておなかをくすぐってもらったときもありました。これも大成功、大喜びでした。
暴れないように、注意は必要です。
子供が歯ブラシを噛まなくなったら・・・
子供が歯ブラシを噛まなくなったら、たくさんほめてあげることが大切です。
なぜなら、あなたにほめられることで”歯みがきが楽しみな時間”に変わるからです。もっと歯みがきがしたい!と思えるように、お気に入りの歯ブラシやコップを準備してあげるのもいいですね。
発育段階別にみた歯みがきのポイント
乳児期前半から歯みがきの準備がスタートします!
歯が生えていないから歯みがきは必要ありません。しかし、この時期から歯ブラシに慣れさせると、こんご歯みがきへの抵抗が少なくなります。
- 生後2~3ヶ月頃からみられる指しゃぶり
- 生後4~5ヶ月頃からみられる衣類・おもちゃをなめる(しゃぶる)
この時期は、乳首以外のものも受け入れる準備期間といえます。
- まずは清潔な指で顔や口のまわりをさわってあげましょう。
- 慣れてくれば口の中に指を軽く入れたりします。
- スキンシップがうまくできればガーゼみがきや歯みがきが抵抗なく始められます。
乳児期後半から歯が生えてきたら”本格的な歯みがき”がスタートします
歯がやっと生えてくると成長を実感できますよね。
この時期から歯みがきのスタートです。
- 最初はガーゼみがきから始めましょう。
- じっとしていることはほとんどありません。
- 正座をしてひざの上に子供を仰向けにする「寝かせみがき」を日本小児歯科学会も推奨しています。
- ママも子供の口の中が見やすく、頭が固定される姿勢でみがくことができます。
前歯をみがくときのポイント
最初生えてくる乳歯は下の前歯が多いです。下の前歯はだ液によって自浄性が高く虫歯になりにくいので、ガーゼみがきで十分です。
この時期に習慣化できるといいですね。
上の前歯はだ液が届きにくので、歯みがきの必要があります。
目安として、上の前歯が4本生えそろう時期にガーゼみがきから歯ブラシに変更するとよいでしょう。
ポイント
歯ブラシは軽い力で細かく動かしてみがきましょう。
力を入れすぎると毛先が寝てしまい汚れが逆に落ちません。
注意:上の前歯は痛く感じやすい上唇小帯(じょうしんしょうたい)に注意
小さいころは上唇の裏側にある上唇小帯が歯ぐきに長く付着している場合が多いです。そのため、歯ブラシがあたると痛みを感じやすいです。
歯みがき嫌いになりやすいので気をつけたいポイントです。
上の前歯をみがくときは、歯ブラシを持たない手の人さし指上唇小帯をおおって歯ブラシがあたらないようにしましょう。
臼歯をみがくときのポイント
個人差はありますが、歯と歯のすき間がある子とない子が出てきます。
すき間がない子はデンタルフロス(糸ようじ)も使える習慣をつけていきましょう。
臼歯には食べ物をすり潰すために小さな凹み「小窩(しょうか)」があります。臼歯が生えそろってくると歯垢や食べたものが詰まりやすくなります。
詰まっている場合はデンタルフロスも一緒にしましょう。
ポイント
この時期から子供に歯ブラシを持たせて、最後にママが仕上げみがきをおこなえるとよいですね。
幼児期後半からは立たせ後ろみがきをスタートしよう
立たせ後ろみがき(スターキーズポジション)が推奨されています。
方法は「スクラッブ法」(ゴシゴシみがき)が効果的です。
100g~150gの軽い力で「シャカシャカ」「シュッシュ」と横方向にみがく。
奥歯、外側、噛む面、内側、歯の間をみがく。
ポイント
ポイントはみがく順番をパターン化しましょう。ときどき、デンタルフロスを使用しましょう。
注:歯ブラシは毛が斜めにならないように注意しましょう。
出典:日本小児歯科学会
歯ブラシの選びかたと歯みがきペーストを使うときのポイント
歯ブラシ選びのポイント
ママが歯みがきをする場合は、ママがみがきやすい歯ブラシを選びましょう。
一般的には、毛の長さが臼歯1.5本分前後(15mm~17mm)で短い歯ブラシがいいでしょう。
学童期は子供が使いやすい歯ブラシを選びましょう。あるいはママが仕上げみがきに使いやすいものを選びましょう。
一般的には、毛の長さが臼歯2本分以内(18mm~20mm)、毛足は8~10mm程度が使いやすいです。
ポイント
毛の硬さは中程度で腰が強いとみがきやすいです。
歯みがきペーストを使うときのポイント
理想はつけないままみがいて、その後に歯みがきペーストをつけて仕上げみがきをおこないましょう。
一般的には、幼児期前半までは歯みがきペーストは使わなくてよいです。しっかりうがいができるようになれがよいでしょう。
だけど、歯の汚れや虫歯が気になりますよね。
最近発売されている歯磨きペーストやジェルは、子供が飲みこむことも考えて作られています。しかし、成分表を見るとやっぱり気になります。
たとえば、LION『クリニカKid’s ジェルハミガキ』
成分表
配合目的 | 成分 |
湿潤剤 | ソルビット液 |
湿潤剤 | グリセリン |
湿潤剤 | PG |
香味剤 | 香料(グレープタイプ / いちごタイプ) |
香味剤 | キシリトール |
粘結剤 | CMC・Na |
粘度調整剤 | カラギーナン |
粘度調整剤 | ポリアクリル酸Na |
pH調整剤 | クエン酸Na |
pH調整剤 | クエン酸 |
薬用成分 | フッ化ナトリウム(フッ素) |
安定剤 | グリセリン脂肪酸エステル |
安全な成分だと思うのと少量なので、気にならないママも多いかも。だけど、私は気になりました。
そこで、無添加の歯磨き粉を探すと『ブリアン』という商品を見つけました。
公式サイト>ブリアン
- ぶくぶくしなくていい
- そのまま食べられるパウダータイプ
- いちご味
粉末タイプなので、昭和の歯磨き粉? かと思いましたが、3年間で1,000万包も販売されているので隠れたヒット商品のようです。
使いかたは歯ブラシに粉末をつけてブラッシングするだけです。
本当に食べられるように作られており、無添加の商品です。
界面活性剤、殺菌剤、発泡剤、研磨剤、合成着色、刺激、保存料、パラベン、グリセリン、ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、添加物、フッ化ナトリウム、酸化防止剤、シリコン
これらすべて不使用。
1番のポイントは、虫歯ができにくくなる善玉菌(ブリス菌)
ニュージーランドの大学で、虫歯になりにくい人の研究で見つかった善玉菌(ブリスM18 )が歯ブラシにつけてブラッシングすることで虫歯予防になるんです。
なんでもこの善玉菌が歯垢を取り除くようです。
フッ素とは違う虫歯予防へのアプローチですが、安心できる商品を選びたいママは試してみてはいかがでしょうか?
子供に電動歯ブラシは使っていいの?
なかなか細かいところまでみがくのは大変。兄弟がいると全員やるのは大変。
そんなママもいると思います。
電動歯ブラシは状況によっては使っていいです。
- 乳歯が生えそろっている。
- 子供もいやがらない。
子供でも使えると思いますが、強く当てすぎたりすると歯ぐきや歯の表面を傷つける場合もあります。
電動歯ブラシでもみがきにくいところは同じなので、みがき残しの可能性もあります。
ママがみてあげる必要はありますね。
出典:ベネッセ
まとめ
歯ブラシを噛む理由は
1.噛み癖
2.歯ブラシが苦手
3.甘えたい気持ちのあらわれ
3つありましたが、ママを困らすためにやっていないので怒らないようにしましょう。
大きくなったら本人は覚えてないですし(汗)
ママの変顔で歯ブラシは楽しい時間に変えてあげましょう。