おでこや頬、顎などの肌が赤味がかった状態が続く赤ら顔。
お化粧でなはかなか隠せない赤ら顔に、あなたも悩んでいませんか?
肌表面の毛細血管が拡張して見えやすくなり全体が赤くなってしまう毛細血管拡張症などがあります。
赤ら顔の原因として、「皮膚の薄さ」や「肌トラブル」が挙げられますが、調べると18の原因と13の対策方法があったのでご紹介します。
対策方法は美白ケアとほぼ同じ! 赤ら顔の原因にしっかり対策できれば女子力がアップしますよ。
赤ら顔になる18の原因
赤ら顔になる原因として、
- 親からの遺伝
- ストレスや緊張
- お酒や香辛料
- 皮膚が薄い
- 毛細血管の拡張
- アレルギー
- ホルモンバランスの乱れ
- 過度なスキンケア
- 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
- ニキビ痕の赤み
- 肌にあわない化粧品によるかぶれ
- 色素沈着
- 光線過敏症
- 酒さ(しゅさ)
- 湿疹
- 花粉症皮膚炎(花粉かぶれ)
- 肝臓の病気
- 高血圧
などの原因が考えられます。
1.親からの遺伝
赤ら顔が遺伝するというより、“肌質が遺伝します。”
- 皮膚が薄い
- 太い毛細血管が人より目立ちやすい
このような肌質が遺伝して結果として赤ら顔になりやすいです。
だから、「遺伝性の病気」ではありません。
しかし、肌が薄い、毛細血管が目立つ体質が似ていても、赤ら顔対策をすることが可能な場合もあります。
赤ら顔は「遺伝だから仕方ない」と思っているあなた! あきらめないでください。
2.ストレスや緊張
「赤面症」と呼ばれ、人前に出たり緊張したり、恥ずかしさを感じたときに赤くなります。
ストレスを感じると自律神経がうまくコントロールできません。その結果、血流が多くなり、毛細血管が拡張して顔が赤く見えるのです。
3.お酒や香辛料
お酒や刺激物は、毛細血管を広げる作用があります。
一過性の顔の赤みならよいですが、お酒の場合、過剰摂取が慢性化すると、肝臓に負担がかかり毛細血管内の血流が滞り、赤ら顔になってしまいます。
4.皮膚が薄い
遺伝のトピックでお伝えしましたが、皮膚が薄いと毛細血管が浮き出て見やすくなります。
ニキビや肌荒れなどの炎症も起こりやすく、赤味が目立ってしまいます。
5.毛細血管の拡張
毛細血管は外気温によって、拡張と縮小を繰り返し温度調節をしています。
この繰り返しにより伸縮力が低下し、拡張したままの状態が続き、顔が赤くなります。
冬場の寒い地方の子供は、ほっぺが真っ赤な子供が多いイメージはありませんか?
体を温めるために血液が毛細血管に大量に流れて皮膚が赤く見えてしまいます。
6.アレルギー
皮膚に出る炎症反応や、何らかの物質(金属、化粧品など)の付着によりアレルギーを引き起こし赤くなります。
ハウスダストや花粉も、鼻や目の症状だけでなく皮膚に付着すると炎症を起こす可能性があります。
7.ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量が乱れると、自律神経のバランスが悪くなります。その結果、顔が火照った状態になり赤ら顔になります。
また、肌も乾燥しやすくなり、外からのダメージを受けやすくなってしまいます。
8.過度なスキンケア
スキンケアは毎日のお手入れに必要ですが、やり過ぎや、方法を間違えると肌の負担になります。
スキンケアのとき肌をこすっていませんか?
摩擦により肌を傷め、表面の角質がはがれ過ぎてしまいます。すると、肌バリアが壊れ赤ら顔になります。
9.脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
皮脂の分泌が多い部分に起こる、皮膚の炎症です。
毛穴に油が溜まり、「マラセチア菌」が異常繁殖し皮膚の炎症を起こします。
「マラセチア菌」は人の皮膚で存在している無害な菌です。皮脂を栄養にしていて分泌が多いと増殖し、炎症が起こります。
10. ニキビ痕の赤み
ニキビができると炎症を起こしうっ血します。すると、ニキビとその周りが赤くなってしまいます。
ニキビのできやすいかたは、ニキビが完全に治る前に次々とできてしまうので赤味が持続するのです。
11. 肌にあわない化粧品によるかぶれ
肌にあっていない化粧品を使っていると、肌荒れを起こし肌を傷めてしまいます
毎日使うものだけに、慢性的な炎症を起こしてしまうのです。
とくに化粧品を新しいものに変えたときに、肌トラブルを起こしやすいので注意してください。
12.色素沈着
紫外線や摩擦など、肌の刺激により炎症が起こります。その炎症が長引いたり繰り返すと、肌の奥の真皮や皮下組織にまで色素が沈着してしまいます。
13.光線過敏症
アレルギー反応の1種で、薬の服用によるアレルギーと、湿布などの外用薬に反応するものがあります。
光線過敏症は、通常の日光や日焼けサロンの光にも反応して、日光にあたると顔や手が赤く腫れたり、水ぶくれになる場合もあります。
アレルギーが治っても色素沈着を起こす場合もあります。
- 遺伝性の内因性光線過敏症
- 日焼けなどによる外因性光線過敏症
にわけられます。
14.酒さ(しゅさ)
湿疹やアトピー性皮膚炎やニキビと合併していることがあり、原因が不明の体質的な病気です。
ストレス、日光に長くあたる、気温の変化で発症し、顔に出やすく触れると熱感があります。子供や高齢者など年齢に関係なく悩まれている人がいます。
一過性のびまん性紅班が特徴ですが、慢性的な状態にもなり、毛細血管の拡張や腫脹がでます。
ニキビのようなぶつぶつ(丘疹、膿疱)も同時に発症する場合もあります。
出典:中西孝文 酒さのびまん性紅斑に対する「オウヒを用いた十味敗毒湯」の治療効果
※びまん性:蔓延する、はびこる、広がるの意味。びまん性紅斑だと赤みが広がる状態と考えて下さい。
15. 湿疹
皮膚科医の渡辺先生は、医院のサイトに、
顔の湿疹や顔のアトピー性皮膚炎の多くは酒さと合併しており、酒さによって顔の湿疹やアトピー性皮膚炎が誘発されるものと私は考えています。
誘発されるメカニズムとしては、酒さのびまん性紅班のために、皮膚が熱を帯び皮膚の水分が蒸発して皮膚が乾燥し、湿疹やアトピー性皮膚炎を生じてくるものと私は考えています。
引用:わたなべ皮フ科※1 八尾・東大阪・柏原の皮膚科
このように伝えています。多くの場合、酒さとの関係が深いです。
16.花粉症皮膚炎(花粉かぶれ)
一部の花粉症(スギ花粉やブタクサ花粉)の人が顔や首が赤くなります。鼻や目の症状が無い人にもまれに起こります。
花粉症皮膚炎になるほとんどが女性です。
17. 肝臓の病気
肝臓の役目は、体に必要なタンパクの合成、栄養の貯蔵、有害物質の解毒分解です。
アルコールの飲み過ぎや暴飲暴食によって、肝臓への負担が増えてしまうと、解毒作用が低下します。その結果、血流や代謝が悪くなり、うっ血により皮膚の毛細血管が浮かび上がるように目立ってしまい赤ら顔の原因になります。
解毒作用の低下なので、アルコール以外でも当然なります。
18.高血圧
血液の流れに関係する心臓の機能低下も、赤ら顔の原因になります。
高血圧になると赤ら顔になるメカニズムですが、
「毛細血管の血流不足」が高血圧を招く
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と、IR健康管理システム入野医院内科部長の垣内義亨先生が伝えています。
高血圧全体の9割以上が本態性高血圧(原因不明)です。毛細血管の血流不足になるとうっ血して赤ら顔になります。
赤ら顔の原因に絶対したい13の対策
赤ら顔の原因はそれぞれありますが、自宅でできるセルフケアから病院までお伝えします。
1.洗顔はやさしくする
洗顔料はしっかり泡立て、泡でなでるように洗ってください。それで十分汚れは落ちてくれます。ごしごしこする必要は全くありません。
NGな洗顔方法は、
- ごしごしと洗顔する→表皮を取りすぎで余計にオイリーになります。
- 手で泡立てない→顔につけた後に泡立てると結果的にごしごし洗いになります。
- お湯で洗う→洗顔後、余計に水分が奪われます。
- 1日に何回も洗う→こちらも余計に水分が奪われ、表皮も取りすぎてオイリーになります。
- 肌に合わない洗顔料を使う→かぶれなど症状の悪化になる。
音声あり
泡立てが苦手や面倒な人は10円玉が沈まない濃密泡の豆乳石鹸『どろ豆乳石鹸 どろあわわ』もあります。
2.専用の化粧水
赤ら顔専用の化粧水の使用するのがよいでしょう。
おススメは『白漢しろ彩』で、地中海から抽出した「海洋エキス」が広がった血管へアプローチしてくれます。敏感肌のかたにも安心して使用してもらえるよう無添加にもこだわっています。
赤ら顔はそこまでひどく無いけど、乾燥が気になるあなたにはオールインワン美容エッセンス『ULU(ウルウ)』もオススメです。セラミドの浸透力がものすごいです。
3.ひんぱんにピーリングをしない
赤ら顔になっているときは、肌が炎症を起こしたり薄くなったりしている状態です。
ピーリングにより、さらに肌を薄くし傷付けてしまう恐れがあります。
英語で「剥ぎとる」という意味の「peel」からわかるように角質を取り除きます。頻ぱんなピーリングは必要な角質まで取り除く可能性があるので、赤ら顔が悪化します。
頻度は商品によって違ってきますが、週2回を推奨している商品ならまず1週間に1度から試すのがよいでしょう。
夜おこない、起床時に普段よりオイリーな感じがする場合は回数が多いでしょう。
4.パッティングやマッサージに注意
パティングやマッサージも、肌をこすり刺激を与える結果になっています。
化粧水を使用するときは、手のひらで顔全体を包み込むようにやさしくおこなってください。
マッサージは健康な肌であれば問題ありません。しかし、トラブルを抱えるお肌の場合、オススメできません。
顔のリンパケアで考えても力は必要ありません。軽い力でおこないます。
音声あり
5.紫外線対策
紫外線は肌にダメージを与え、新陳代謝が衰えます。すると、肌の健康が作られにくくなります。
夏だけでなく1年を通して、しっかり紫外線対策をおこなうようにしてください。
- 遮光する
- 患部の乾燥を防ぐ
- 患部を清潔に保つ
- 原因となる病気があれば治療する
- 自分にあう日焼け止めや化粧品を選ぶ
6.寒暖差を無くす
とくに寒い季節は寒暖の差が激しくなります。
すると、毛細血管の伸縮が頻ぱんにおこなわれ、伸縮力が低下し拡張したままになるので赤くなります。
外に出るときは肌をカバーするよう心がけてください。マフラーやマスク、帽子の着用をオススメします。
7.保湿
洗顔や入浴後は、素早い保湿で乾燥を防いでください。
油分の配合されたクリームやオイルを使用し、油分の補給もしっかりおこなうようにしてください。
8.食事の改善
1日3食バランスのよい食事を摂るように心がけてください。
中でもセラミドを多く含む
- こんにゃく
- 大豆製品
- ワカメやひじきなど海藻類
は意識して摂ることをオススメします。
セラミドには、“肌の保湿や刺激から守ってくれる”などの効果が期待できます。
9.アルコールを避ける
肝臓に負担がかかり肝機能の低下も引き起こします。
飲酒により顔が赤くなるのは血流がよくなっているためで、一時的に赤くなるのは問題ありません。
肝機能が低下していると、血流や代謝が悪くなり、うっ血により皮膚の毛細血管が浮かび上がるように目立ってしまい赤ら顔の原因になります。
10.自律神経を整える
自律神経は、毛細血管の働きである収縮と拡張を指示しています。
そこで、自律神経が整う方法をご紹介します
腹式呼吸をおこなう
頭が天井にに引っ張られているイメージで姿勢を正して胸を開き、鼻から息を吸いお腹を膨らませる。
口から細く長く息を吐いていって、お腹をへこませる。
あまり堅苦しく考えなくてよいですが、呼吸のときのお腹を意識するように心がけると副交感神経優位(リラックス側)になります。
軽い運動
ウォーキングなど有酸素運動が効果的です。
激しい運動だと呼吸が浅くなり、交感神経優位(興奮側)になってしまいます。
11.漢方薬を試してみる
漢方は体質改善や自然治癒力の向上により体調を整える作用があります。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
化膿性の皮膚疾患、できもの、湿疹、酒さなど、熱をもったり化膿したりする疾患によく使用されます。
知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
口渇、疲れ・だるさなどの症状を伴い、顔や四肢のほてり、排尿困難、頻尿、むくみに効果的です。
温経湯(うんけいとう)
血液の流れに関係し、月経不順や月経困難症、更年期障害などの婦人科系によく用いられます。
東洋医学だと赤ら顔は、皮膚の乾燥や肌荒れ、あかぎれに関係する「血虚」(けっきょ)〈血液の不足〉と考えます。温経湯は血液の濁りを改善、血液をスムーズにさせる効果があります。
出典:ツムラ※2
12.質のよい睡眠を取る
夜10時から2時の間が肌回復の「ゴールデンタイム」なので、この時間に睡眠を取るとよいでしょう。
睡眠不足は血液を滞らせ赤ら顔の原因になってしまいます。
良質な睡眠を取ることにより、お肌の回復を促してくれます。
13.病院で治療をおこなう
自分で治すことができれば問題ないですが、なかなか治らなかったり、悪化してしまったりする場合は、専門医(皮膚科)に診てもらいましょう。
しっかりと話を聞いてくれる主治医を探し、納得のいく治療を受けてください。
まとめ
赤ら顔は日々の生活習慣や食事などでも改善できます。
原因を見つけだし、それにあった改善方法を試してみてください。
メイクで隠すのもよいですが、根本的な解決にはなりませんよね。
毎日の積み重で白いお肌を手に入れてください。
引用:わたなべ皮フ科※1
出典:ツムラ※2
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