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紫外線アレルギー、顔の症状や全身症状で知っておきたい7つの新常識

 2017/07/05 顔 毛穴  
紫外線アレルギー帽子で防止

光皮膚炎、紫外線皮膚炎とも呼ばれる紫外線アレルギー。

顔は紫外線をまともに浴びてしまうため、症状が悪化しやすくあなたも悩んでいますよね。

  • 紫外線アレルギーとは何でしょう?
  • 日ごろからどんなことを心がければよいのでしょうか?

今回は、紫外線アレルギーを「顔の症状」、「全身症状」にわけて原因や予防法もお伝えします。

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紫外線アレルギー「顔の症状」

「顔」の主な症状としては、

  • 目のかゆみ
  • 充血
  • 異物感
  • 肌のかゆみ
  • ポツポツとした赤い斑点
  • ヒリヒリとした痛み
  • 水ぶくれ
  • じんましん
  • むくみ(顔の腫れ)
  • カサカサ(乾燥感)

などがあります。

紫外線アレルギー「全身の症状」

露出している「顔」に比べると、洋服に守られている体の部分は、紫外線を浴びる量が少ないです。

しかし、私たちは全身で紫外線によるダメージを受けています。

一般的には日光に当たりやすい首、手の甲、うでの外側は発症しやすく、日光の当たりにくいアゴの下やうでの内側は発症しにくいといわれています。

人によっては頭痛や吐き気、発熱を伴う場合もあります。

出典:りくぎえん皮膚科 女医の先生が院長の千石・巣鴨の皮膚科

 

紫外線アレルギーになる原因は?

私たちが病院でもらう薬の中には、紫外線アレルギーを引き起こす可能性のあるものがあります。

薬剤の投与後に、日光に当たった部分に生じる皮疹を「光線過敏型薬疹」(こうせんかびんがたやくしん)といいます。

紫外線アレルギーを引き起こす可能性のある一般的な治療薬は次のとおりです。

ゼスラン・ニポラジン(抗ヒスタミン剤)

ウィンタミン(精神神経用剤)

ラシックス(抗降圧剤)

デグレトール(向精神作用性てんかん治療剤・躁状態治療剤)

ヘルベッサー(血管拡張剤・冠血管拡張剤・Ca拮抗剤)

ニュートライド(降圧利尿剤)

ビタミンB6

ピレチア錠(抗ヒスタミン剤)

・ジブカイン注(局所麻酔剤)

出典:星の原クリニック

出典:おくすり110番

このほかにも、湿布などの外用薬や化粧品などが原因で発症する「光接触性皮膚炎」(ひかりせっしょくせいひふえん)があります。

いずれにしても、あうものとあわないものを「おくすり手帳」などで自己管理することが大切です。

光接触皮膚炎とは?

2種類にわけられる。

  • 光毒性
  • 光アレルギー

光毒性

科学物質に紫外線があたることで、活性酸素が発生し組織や細胞の傷害がおこり、皮膚炎が発症します。

症状が早期にあらわれる。

光アレルギー

免疫反応によって起こり、感作(異物〈抗原〉に対して敏感に反応する)によって、T細胞(免疫に関係する細胞)が媒介する。

免疫反応なので、わずかな光にも反応します。

発症までに時間がかかる。

化学物質は金属、化粧品、香水などですが湿布が多いです。

湿布(モーラステープなど)を貼っていた患部が紫外線に当たることでおこる皮膚炎です。湿布を剥がしてから4週間は光に注意する。

一度発症した場合、3カ月くらい光に注意する必要があります。

出典:久光製薬

食べもの

そもそも、紫外線アレルギーの主な原因は、皮膚にある光感作物質が紫外線を受けた際、アレルゲンと呼ばれる光抗原を作ることによります。

※感作:(異物〈抗原〉に対して敏感に反応する)

 

このアレルゲンが生体タンパクと結合し、完全抗原となってアレルギー反応を起こすといわれています。

それなら紫外線アレルギーと食べものは、因果関係がないのでしょうか?

食べものの中にも、「仮性アレルゲン(ヒスタミン、チラミン、セロトニンなどの血管作動性アミンやサリチル酸)」という化学物質を含むものがあります。

「ヒスタミン」含有量が多い食品

さば、いわし、チーズ、ワイン、ナス、トマトなど。

「チラミン」含有量が多い食品

チーズ、ワイン、アボカド、バナナ、ナス、プラム、トマトなど。

「セロトニン」含有量が多い食品

バナナ、パイナップル、アボカド、プラム、トマトなど。

「サリチル酸」含有量が多い食品

果物、野菜全般(中でも、イチゴ、バナナ、オレンジ、パイナップル、ブドウは含有量が高い)。

mark_warning04仮性アレルゲンが人体に強い反応を示すことはごくまれです。

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徹底的に除去する必要は少ないといわれています。しかし、アレルギーに過敏なかたは、なるべく控えるようにしましょう。

出典:東京都福祉保健局

病気

「痒疹」(ようしん)、「アトピー性皮膚炎」

多くは思春期から青年期にかけ て、「痒疹」や「アトピー性皮膚炎」から「多形日光疹」(たけいにっこうしんPolymorphous light eruption)という紫外線アレルギーになることがあります。

原因は解明されていませんが、紫外線を繰り返し浴びることで皮膚にアレルゲンが産生されて発症するという説もあります。

「肝機能の異常」、「膠原病」(こうげんびょう)

肝臓の機能に異常があるときや、「膠原病」を患っている場合、「晩発性皮膚ポルフィン症」(ばんはつせい皮膚ポルフィン症Porphyria cutanea tarda, PCT)という紫外線アレルギーになることがあります。

肝機能異常の場合は、重症化するとC型肝炎ウィルス、HIV感染を引き起こす可能性もあります。

また、アルコールの過剰摂取や薬剤の投与、あるいは腎不全による透析を受けている場合にも発症することがあります。

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出典:品川シーサイド 皮膚・形成外科クリニック 美容皮膚科なので脱毛やシミの治療もおこなっています。

おでこの汗が止まらない!顔面多汗症?【日本皮膚科学会】チェックリスト付

紫外線アレルギーの予防法

日傘で紫外線アレルギー予防

紫外線アレルギーを予防するには紫外線をなるべく浴びないことが最も大切です。

長袖を着たり、手袋をしたり、日傘をさすなどして、少しでも肌の露出を少なくするよう心がけましょう。

もちろん、日焼け止めや化粧品で紫外線対策をすることも有効です。

では、具体的にどのようなものを使ったらよいのでしょうか?

日焼け止めや化粧品の選びかた

1.一概によいとはいえない「ノンケミカル」

一般的に、紫外線吸収剤不使用の「ノンケミカル」がよいとされています。

実はこの「ノンケミカル」系で使用されている「紫外線散乱剤」〈酸化チタンや酸化亜鉛〉には、

低品質の場合、白浮きしたり、酸化亜鉛の場合、金属アレルギーを起こす可能性があります。

  • 紫外線吸収剤:一度、紫外線を吸収してエネルギーとして放出。
  • 紫外線散乱剤:紫外線を反射させて皮膚を守る。

2.「SPF」(Sun Protection Factor)の高さだけで選ぶのはNG

紫外線B波(UVB)防止効果を表す「SPF」

たとえこれが高くても、サラサラ感、仕上がり感をよくするために皮膚に刺激のある成分を使っている場合があります。

紫外線B波(UVB)とは?
サンバーンと呼ばれる赤くヒリヒリする日焼け(炎症)を引き起こす原因になります。主に皮膚表面(表皮)に作用します。 

3.合成ポリマーやシリコンの入っているものはNG

強いクレンジング剤で落とさなければいけないため、皮膚にとって負担となります。

4.好ましい日焼け止め化粧品選びの目安

普段使いの場合
SPA値15~30  PA値++程度
洗顔料や石鹸で落とすことができる
紫外線防止剤として紫外線散乱剤を使用している
配分成分の酸化や変質を防ぐ工夫をしている
界面活性剤、シリコン、ポリマーを使用していない

 

海やプール等で使う場合
SPA値15~30  PA値+++~++++程度
ウォータープルーフで落ちにくい
耐水テストの結果が表示されている
抗酸化物質など酸化や変質を防ぐ工夫をしている
テクスチャ―はスプレータイプより乳液タイプ

もちろん、薬同様、使用の前にあらかじめパッチテストをおこないましょう。

5.かゆみや湿疹が出てしまったら

かゆみや湿疹が紫外線アレルギーによるものかどうか、素人が判断することは困難です。

もしも別の皮膚疾患だった場合、処方する薬を間違うと悪化する危険があります。

ひどくなる前に皮膚科で相談することをオススメします。

6.自分で心がけておくこと

  • 遮光する
  • 患部の乾燥を防ぐ
  • 患部を清潔に保つ
  • 原因となる薬剤があれば使用を中止する
  • 原因となる病気があれば治療する
  • 処方された抗アレルギー剤などを正しく使用する
  • 自分にあう日焼け止めや化粧品を選ぶ

7.紫外線対策は秋から春先も注意! 1年中必要な理由は

日積算紅斑紫外線量の月平均値グラフ

出典:気象庁

6月~8月は紫外線が増えるのはご存知ですよね?

そして、秋、冬、春先は皮膚が乾燥しやすい時期なのでスキンバリアが弱くなります。

紫外線対策をおろそかにする時期でもあるので注意が必要です。

治療すれば治るのか

紫外線アレルギーは悪化したり治まったりしますが、残念ながら一度発症したら完治しにくいものと認識されています。

症状を緩和させ、治まった状態をなるべく長く維持させるためには、医学的療法と並行して、毎日の食事により体内の免疫力をつけていくことが重要になってきます。

そめために、栄養素をバランスよく摂ることはもちろんですが、各ビタミンの働きを知り、サプリメントで補給することも効果的です。

  • ビタミンA・C・Eは、紫外線に対して活性酸素を現象させる抗体を作る
  • ビタミンB2は、肌を強化
  • ビタミンDは、体内の免疫力そのものを上げる

そのほか、ストレスを溜めないこと、十分な睡眠をとることはいうまでもありません。

まとめ

紫外線アレルギーについて、知っているようで知らなかったことが多かったのではないでしょうか?

私自身、家族そろってアレルギー体質なので、さまざまな皮膚科に通った経験があります。

顔に湿疹が出たりかぶれたりすると、メイクもできず人前に出たくなくなるので、同じ症状で悩んでいる女性の気持ちはよくわかります。

また、子供たちがアトピー性皮膚炎や紫外線アレルギーなどで皮膚科にお世話になると、どちらの先生からも決まって

医師
当分の間チョコはダメだよ

といわれます。

そういったわかりやすい知識もあれば、しっかり学習しなければわかりづらい知識もあります。

そのうえで、最も自分にあった予防法や治療薬を模索しながら、長いつきあいになるアレルギーと上手に向きあっていきましょう。

紫外線対策は日傘や長袖シャツなどを利用しなければいけません。しかし、食べものでも紫外線対策が可能です。

日焼け止めクリームを塗るわずらわしさから開放されるかもしれませんよ。

くわしくはこちらから>紫外線対策ができる食べもの7選!食べる日焼け止めで差をつけろ!

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