子供が保育園や幼稚園に入園したときからはじまるママ友とのつきあい。
子供つながりで友達を作るチャンスでもありますが、ママ友とのつきあいって意外にめんどくさいもの。ママ友同士のトラブルに巻き込まれて、ストレスを抱えるケースも。
ここでは、ストレスフリーなママ友づきあい攻略法について探ってみましょう。
ママ友はなぜめんどくさい、考えられる5つの原因
同じくらいの子供を持つ親同士、うまくつきあえればいいことだらけのようですが、なぜか気が重い。いったいなぜなのでしょう。
1.そもそも気があわない
学生の頃の人間関係は、気のあう人とだけつきあっていればよかったのですが、社会人になるとそうもいきませんね。
とくにママ友は、子供同士が同じクラスや同じスポーツサークルなど、子供の都合によって人間関係が決まる部分も大きく、中には気のあわない人も……いますよねー。
2.気をつかう
お互いに家庭を持つ主婦ではあるけれども、年齢や価値観もちがうもの同士。
いきなり相手のプライバシーに入っていくのも気がひけるし、距離感を保ちつつも「お互いの探りあい」。そんなところ、ありませんか?
3.嫉妬する・嫉妬される
「同じ年ごろの子供を持つ親同士」、よくも悪くもここがキーポイントなのかもしれませんね。
たとえば、次のような点について嫉妬したりされたりした経験、あなたもありませんか?
- 子供の勉強やスポーツなどの成績
- お互いの経歴や現在の職業
- 夫の収入や職業など
- 身なりや見ため
- 自宅や車などの暮らしぶり
- 友人の数
- 年齢
自分にないものを持っていることがうらやましいという気持ちが発端なのでしょう。
でも、嫉妬に振り回されてしまうと、何よりつらいのは自分自身。“人は人、自分は自分”、嫉妬をうまくコントロールすることが大事です。
人間はどうしても比較してしまう生きもの
スーパーでりんごを買うときも「どっちがいい」と比較しています。
この感情が人同士でもおこります。心の中で無意識に比較しています。
相手よりあなたがおとっていると心の中で「結論」がでてくると劣等感におちいります。
人は劣等感をいだくと、
- 人を攻撃する
- 不幸をアピールする
こうなると、相手に対して攻撃的になったり、自己嫌悪になったり不幸をアピールしてしまいます。
ここ数年、話題になっている「アドラー心理学」では、劣等感はなくさなくてもよいのです。
問題や辛いことがあると、「なぜ」と考えずに「どうやって」解決できるかにフォーカスします。
嫉妬の感情は「競争」と同じです。
あなたの価値は「競争」して測れるものではありません。
問題とあなた自身は切りわけて考えてください。
「課題の分離」という、アドラー心理学の中心となる考えかたがあり「自分の課題と他者の課題を切りわけて考える」というものです。
- 自分の不完全さを認める
- 問題とあなた自身をわけて考える
そう考えると、違った見かたができてきます。
あなたには、あなたを選んで産まれてくれた子供と、たくさんの苦しい経験を乗り越えてきたのですから。
心にヒントを与えてくれる言葉
- 人間であるということは、劣等感を持っているということだ
- 強がりはコンプレックスの裏返し
アルフレッド・アドラー
40年間負けん気でもってたみたいなもんです。逆に言うと、劣等感や怯えがあったから、続いたともいえるんですね
手塚治虫
自信と劣等感とは、矛盾したパワー、エネルギーです。しかし、この両方を一人の心の中にバランスよく持ち続けていくということは、漫画のみならず、作品を描く人間にとって、とても大切なことだと思うのです
藤子・F・不二雄
他人と自分を比べて優越感や劣等感を持つのはくだらない他人志向。大切なのは自己志向
美輪明宏
逆にコンプレックスがあるなら、コンプレックスこそすべての起爆剤よね
IKKO
コンプレックスがひとつでも克服できたら“私ってステキ” と自分を抱きしめてみる
桃井かおり
モデルを一生懸命やってこれたエネルギーは“怒り”だったということに気が付いたんです。自分に対するコンプレックスやアジア人の偏見に対する怒り…、その怒りのエネルギーがあったからこそコレクションモデルとして10年間やってこれた
冨永愛
4.ママ友の年齢差が大きい
結婚や出産の年齢や、子供が第何子かによって、ママ友の年齢もいろいろですよね。自分と年齢に差があるママたちの会話になんとなくついていけない……。
そんな経験をされた人も多いはず。
基本はお互いに気にしないことでしょう。
相手の身になって考える想像力も、大切かもしれません。
5.家庭環境が多様
最近は、専業主婦の家庭が減少し夫婦共働きの家庭が増えました。
また、離婚でシングルマザーの家庭も少なくありません。学歴や職歴など、ママたちの経歴もいろいろで、家庭ごとの価値観にも差があって当たり前ですよね。
ママ友とのおつきあいも、温度差があって当たり前。じょうずな誘いかたや断りかたを身につけ、無理のない範囲でおつきあいできればいいのでは。そう割り切ることも、大切ですよ。
ママ友はめんどくさいけどおつきあいをやめられない理由
多くの人がこんなにストレスを感じているのに、おつきあいを断れない……。その理由は何でしょうか?
子供の友達関係に影響するとイヤだから
まず頭に浮かぶのが、子供のことでしょう。
よくあるのが、子供同士が仲よしのママとおつきあいするケースです。この場合、子供とママがセットでおつきあいするため、ママ同士の人間関係が子供たちに影響することが心配で、おつきあいを断りづらくなります。
孤立するのが怖い
授業参観など、学校行事のときにひとりでポツンと参加するのって、結構勇気が要りますよね。
「誰、あの人?」
なんていう視線にさらされたり、あいさつを返してもらえなかったり……。だれか知っている人がいると心強い、そんなことってありませんか?
また、ボスママの存在にもご用心。周囲に影響力のあるママ友のご機嫌を損ねると、イベントに誘ってもらえない、取り巻きのママたちからも無視されるといったことも起こります。
そんな情報を知っておくためにも、信頼できるママ友がいると心強いですよね。
私のママ友エピソード
実は私もママ友トラブルの経験があります。
下の子が保育園の年長さんだったころ知り合った彼女は、引っ越してきたばかりの私に園のことをいろいろ教えてくれたり、ランチに誘ってくれたりとやさしくしてくれました。
でも実は彼女自身がほかのママ友とのトラブルを抱えていたんですね。
会うと、その話ばかり聞かされました。そのトラブルから逃げるように、彼女は子供を私の息子と同じ小学校に入れたのです。(学区は違うはずでした)
下の子の小学校入学を機に仕事をはじめた私は、以前のように彼女とは会えなくなっていました。
それも不満だったのかもしれません。
ある夜彼女からの電話をすぐに返さなかったばかりに彼女は切れてしまい、私の職場に電話を入れ私のプライベートに関してあることないことをいったらしいのです。
それ以来、私は彼女が怖くなって自分から距離を置くようにしました。
彼女は、小学校でもほかのママ友とのあいだにトラブルを起こしていたらしく、結局子供を転校させてしまいました。
もう少し早く気づけばよかったのですが、彼女は典型的なトラブルメーカーだったんですね。
ママ友も、選ぶことが大事なんだと教わった例でした。
ママ友とじょうずにつきあう7つの秘策
めんどくさいママ友との関係、でもつきあいをやめることができないならば、じょうずにつきあっていくしかないですよね。その秘策について、探ってみましょう。
1.ママ友の集まりを断る理由を準備しておく
ママ友のお誘いも、予算や頻度などこちらの許容範囲を超えると厳しいもの。でも、なかには「せっかく誘ってあげたのに……。」と逆切れする人も。
でも、無理してつきあっても結局は続きません。
「それならしかたがないか」と、思ってもらえるような理由を用意して、人間関係を損ねることなく断りましょう。
たとえば、
- 下の子がまだ小さくて手がかかる
- 兄弟姉妹の習いごとの送迎
- 病院へいく
- 実家からの頼まれごと
- 仕事
- お金がない
でも、どうとられるかは相手次第なので、「どう思われてもこれ以上はできない。」と、割り切ることも大切です。
2.学校行事はギリギリに入り、終わればすぐ帰る
学校行事の際に居合わせたママ友とのおしゃべりもまた気が重くなる原因のひとつです。無理に会話を合わせようとして気疲れしてしまったり、輪の中に入れなかったり……。
そんなときに私もつかった方法がこれ!
学校行事は、開始時間ギリギリに入って終わったら即帰る!
これなら、余計な会話もしなくて済むので帰ってぐったり……なんていう心配もありません。
3.ママ友を選ぶ
選ぶというと上から目線かもしれませんが、「私のママ友エピソード」のところでふれたように、ママ友も選ぶことが大切なのでは?
とくに距離感なくプライベートに入ってくる人には要注意!
振り回されたり、関係を損ねた場合にプライベートな情報を暴露されたりする恐れも!
適度な距離感を保つことは、人間関係の基本ですよね。
では、このほかにママ友選びで注意したい点は?
- いっしょにいて疲れない
- 金銭感覚など、価値観が近い
- 自分なりの価値観がしっかりしている
- 自分の意見を押し付けない
- 子供抜きでもつきあいたいと思える
4.学生時代の友達とは違うと考えておく
あう・あわないだけで関係を選べた学生時代とは違って、ママ友との関係には子供がつきものです。一般的な友達関係よりも、「主婦という仕事上のおつきあい」という要素が少なからず入ってきます。
会社での人間関係と同じで、多少のわずらわしさは当たり前ととらえて前向きに対処したほうがベターなのかもしれませんね。
5.広く浅くつきあう適度な距離を保つ
面倒なトラブルを回避するためにも、深入りせずに広く浅くつきあうということもよい方法かもしれません。
お互いに節度を守って適度な距離感を保つ。さきほどもふれましたが、距離感は大切です。
特定の人やグループと、プライベートも含めた深いつきあいをしてしまうと、うまくいっているときは楽しいのですが、トラブルになったときに逃げ場がなくなるというデメリットもあります。
6.ママ友とのつきあいも子育ての一環として楽しむ
子育てを終えた私が、反省も含みで今思うベストの方法がこれです。
ママ友とのつきあいも子育ての一環として楽しむ。
わずらわしいママ友とのつきあいやPTAの役員など学校行事への参加も含めて、子育てだったんだなーと思うのです。
当時は余裕がなくて、PTAの役員にも積極的ではなかったし、学校行事への参加やママ友とのつきあいにも消極的でした。
「ともに子育て中の戦友同士、一緒に楽しんじゃおう!」
ぐらいの余裕があれば、一生ものの友人にもめぐりあえたかも……。
7.SNSアカウントや携帯をふたつ持つ
ママ友との連絡や学校の緊急連絡網のための専用のSNSアカウントや携帯を持つ。
携帯をふたつ持つというのはあまり現実的ではないかもしれませんが、ママ友とのトラブル回避の手段としていかがでしょうか。
SNSやスマホへの依存度の高いかたには、オススメかも。
スマホで050番号なら無料でアカウントを取得することも可能です。
楽天コミュニケーションが提供する無料アプリ「SMARTalk」です。
私は何かのサービスに入会するときに、個人情報で電話番号まで求められるときにつかっています。
ママ友とのトラブル回避のために気をつけたいSNSでのマナーは、
- プライベートな情報はなるべく投稿しない
- 他人を批判しない
- ほかのママ友の悪口には参加しない
- よその子供が写っている写真を投稿しない
- 連絡先は教えない
まとめ
以上、ママ友とのめんどくさいおつきあいを楽にする方法について探ってきました。基本的には、
ママ友とのつきあいも“子育ての一環”として割り切って、楽しんじゃおう!
という姿勢が大切だと思います。
そのうえでのトラブル防止策として、
- ママ友選び
- 学校行事への参加のしかた
- ママ友の集まりへの対処法
- ママ友との距離の取りかた
- SNSトラブル対策
などについて、考えてみたらよいのではないでしょうか。
いつかは必ず終わってしまう子育てライフ、存分に楽しんでくださいね。
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