赤ら顔の治療方法が知りたい【もう嫌恥ずかしい】メイクで隠さない8つの本気ケア
赤ら顔の効果的な治療法や、家でできるケアにはどんなものがあるのでしょうか。
頬が赤いのは可愛らしいですが、異常に赤いとコンプレックスを感じてしまいます。
お酒を飲んだわけでもないのに、化粧でもごまかしきれないほど真っ赤……。
つらいですよね。
治療の最大のポイントは“肌への刺激を極力避ける”、具体的にどうすればよいかご紹介します。
お伝えすること:目次
赤ら顔とは?
赤ら顔の定義とは、顔が赤くなった状態の総称をいいます。
赤ら顔になるパターンは2種類あります。
1.血管が拡張して赤くなっているパターン
緊張すると顔が赤くなる赤面症や、寒暖差などで赤くなるパターンがこれに当てはまります。
皮膚が薄く、本来見えないはずの毛細血管が見えてしまうため赤ら顔になってしまいます。
2.肌そのものが赤くなっているパターン
肌が炎症を起こしているため赤くなっている状態です。
例をあげると、肌あれ、ニキビ、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)などです。
赤ら顔になる10の原因、体質から病気までさまざま
赤ら顔になってしまう原因は、体質ともいえる先天的なものと、後天的なものに分けることができます。
先天的な原因
1.アルコール
アルコールを飲むと、顔の毛細血管が拡張して、顔が赤くなる人がいます。個人差が大きく先天的なもので、治療しようとするのは困難です。
お酒による赤ら顔は「フラッシング」と呼ばれ、赤ら顔になる人をフラッシャーといいます。
体内でアルコールが分解されてできるアセトアルデヒドの毒性によって赤ら顔がおこります。
アセトアルデヒドの分解能力が低い人はフラッシャーになってしまいます。
出典:※1
2.緊張やストレス
緊張やストレスを感じると顔が赤くなっていまいます。
誰でも緊張すると顔が赤くなりますが、重度の場合は「赤面症」といいます。メンタル面での治療が必要です。
3.皮膚が薄い
生まれつき皮膚が薄く、血管が透けているため、赤ら顔になっている状態です。
後天的な原因
4.刺激のあたえすぎ
ピーリングや洗顔をしすぎるなど刺激を与えすぎたことで、皮膚が薄くなり、血管が見えてしまっている状態です。「菲薄化(ひはくか)」といいます。
5.脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
画像引用:メンズクラブ ※2
皮脂が過剰に分泌され、肌の常在菌が異常繁殖して炎症が起きてしまい、その結果赤ら顔になってしまいます。
肌そのものが赤いパターンです。
鼻や鼻のわきなどに多く見られ、ニキビが一緒にできることも。
6.ニキビ
ニキビの炎症でそのまわりの皮膚が赤くなることも。
通常、ニキビが治れば炎症がおさまり、赤みも取れます。
治りきらないうちに次から次へとニキビができてしまうと、色素沈着を起こしてしまい、赤みが残ってしまうことも。
7.ホルモン
女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少すると、更年期障害として体のほてりや、のぼぜ、顔や背中などに汗をかくホットフラッシュと呼ばれる症状があります。
ホットフラッシュのときに顔が赤くなる場合もあります。
出典:※3
8.肝臓の病気
肝臓の機能が低下し、血液中に老廃物などが流れ込んで血流が悪くなり、顔が赤くなることがあります。
石原 結實先生(イシハラクリニック院長)の書籍には下記にように書いてあります。
枝クモ状血管腫(えだくもじょうけっかんしゅ)と呼ばれ、クモの足のように見える症状は、顔以外にも胸・首・腕にも出てます。
中心部はピンの頭ほどの大きさやや隆起して赤いです。
肝臓の病気の場合、手掌紅斑(しゅしょうこうはん)も出る場合がありますが、肝臓の病気で出るのは全体の1割もありません。
出典:※4
9.心臓の病気
心臓肥大や、狭心症の症状で顔が不自然に赤くなることがあります。
特に心臓の病気が原因の場合は、まず額から赤くなり、進行していくと、口のまわり、次に頬と順に赤くなるのが特徴です。
出典:※5
10.全身性エリテマトーデス
膠原病のひとつ、全身性エリテマトーデス(SLE:Systemic Lupus Erythematosus)の特徴的な症状が「蝶形紅斑」(ちょうけいこうはん)です。
文字通り顔面に蝶が羽を広げた姿のように顔が赤くなります。
若い女性に多く、男女比は1:9前後と圧倒的に女性が多いです。
20~40代が多く、40%は20歳代です。
原因はまだ不明です。
【症状】蝶形紅斑、疲れやすい、だるい、熱っぽい、痛みのない口内炎、心臓・肺の症状、腎障害、貧血など。
画像引用、出典:※6
赤ら顔の治療方法8つのパターン
ここではおもに、血管が拡張してしまっているパターンの治療方法についてご紹介します。
軽度の場合は、生活習慣を変えるだけでも改善する可能性があります。
中度~重度の場合は、日頃のケアに加え、皮膚科や美容外科で治療を受けると効果的です。
※ホルモンバランスや肝臓が原因で赤ら顔になっているときは、原因となっている病状を治療する必要があります。
軽症の赤ら顔の治療法
1.スキンケア
洗顔のときにごしごしこすったりして刺激を与えると、肌に負担が掛かり、乾燥や肌が薄くなってしまい、赤ら顔の原因になってしまいます。
洗顔するときは、泡をしっかりとたてて、泡で洗うようにしてみてください。
音声あり
また、肌の炎症が原因の場合は、日頃から使っている化粧品を変えてみるのもひとつの手です。
ビタミンC誘導体が入っている化粧品を使ってみましょう。
ビタミンC誘導体は、壊れやすいビタミンCを、肌に浸透しやすいように人工的に加工した成分です。
- 「リン酸パルミチン酸アスコルビル3Na(APPS、またはアプレシエ)」
- 「リン酸アスコルビン酸Na(APS)」
このように表記されているものを選びましょう。
2.食生活の改善
軽度の赤ら顔の治療は、バランスよく時間を守って食事することが大切です。
外食やファーストフードをよく食べると、血流が悪くなり、赤ら顔の原因になってしまいます。
エキサイトニュース「美肌作りは身体の内側から!食べ物で肌荒れ解消・肌質アップを!」に、美肌のためにオススメ食材ベスト3が掲載されていました。
1位:キウイ
1つ食べるだけで十分なビタミンCを摂取でき、その他美肌に必要な栄養素を多く含みます。
- キウイはビタミンCが豊富。
- コラーゲンの合成、肌のシミ、くすみ予防に!
- 1日に必要なビタミンCのほとんどが補える。
- ビタミンC含有量:69mg(100g中)
- 1日に必要な量:100mg(15歳~70歳以上男女)
- 妊婦+10mg
- 授乳婦+45mg
出典:※7
出典:※8
さらに、ビタミンEも含まれています。
血行促進、細胞の代謝アップによりお肌のハリとツヤ、乾燥の改善などお肌の若返り効果があり。
2位:鶏肉
鶏肉にはキウイと同じく肌のアンチエイジングに効果のあるビタミンEや、美肌を保つ効果のあるビタミンBも含まれています。
- タンパク質の摂取には鶏肉がオススメ!
肌に潤いやハリを保つコラーゲンの素がタンパク質です。
肉類で高タンパクで低カロリーといえば鶏肉です。特に、ささみ肉や胸肉はオススメです。
鶏のささみや胸肉なら、脂肪分も少ないため、肌トラブルに悩む方やダイエット中の方も食べられます。
ぷるぷるの美肌効果が期待できるコラーゲンは、手羽などの骨付き肉に多く含まれています。煮物だと、お汁にコラーゲンが溶け出すのでお汁まで飲みましょう。
3位:うなぎ
ヒアルロン酸が含まれる貴重な食べもの。サプリメントからの摂取になることが多いですが、美肌のためにうなぎもオススメ!
- 肌の保湿効果があるβカロテンが豊富に含まれています。
カロテンと聞くと緑黄色野菜に多く含まれる印象ですよね。
出典:※9
バランスよくいろいろな食品を食べ、規則正しい時間に食事をする。
脂質などが多いジャンクフードを控えることも必要です。
野菜を多めにとるようにすると、血流がよくなり改善する傾向がみられます。
アルコールやたばこ、カフェインなどの刺激物は血流を悪くします。
3.水分補給
体内の水分が不足してしまうと、血液がドロドロになり顔が赤くなってしまいやすくなります。水分をしっかりと補給しましょう。
4.睡眠
夜10時から深夜2時の時間帯はしっかりと睡眠をとりましょう。“お肌のゴールデンタイム”って聞いたことないですか?
肌はこの時間帯につくられます。
睡眠不足だと、この時間帯に肌の新陳代謝が悪くなり、肌荒れやニキビになってしまい、赤ら顔の原因となってしまいます。
5漢方薬
漢方を取り扱う中国医学(中医学)では病名に対して決まった漢方薬を出すことはありません。
弁証論治といって問診や脈、舌などを診て漢方薬を処方します。
気の滞りが多く熱に変わるタイプ:気滞熱
【症状】情緒不安定、せっかち、イライラ、手足冷
【漢方薬】加味逍遥散(かみしょうようさん)など。
滞った血液が熱に変わるタイプ:瘀血
【症状】口が乾く、体に固定性の痛みがある、物忘れ、記憶力減退、顔色がドス黒くくすんだ肌
【漢方薬】桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)、温経湯(うんけいとう)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)など。
肝の臓、腎の臓に潤い成分が足りないタイプ:陰虚
【症状】午後にもっと熱く感じる、骨まで熱い、寝汗、無月経、皮膚乾燥、手足が熱いなど。
【漢方薬】知柏地黄丸(ちばくじおうがん)、天王補心丹(てんのうほしんたん)など。
気の不足で熱になるタイプ:気虚熱
【症状】疲れやすい、疲れるともっと熱く感じる、冷や汗、めまい、食欲不振、下痢になりやすいなど
【漢方薬】補中益気湯(ほちゅうえっきとう)など
熱の邪気や風の邪気によるタイプ:風熱
【症状】赤くて炎症性のニキビ、かゆみがある、ウミが出る場合もある。
【漢方薬】清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)など
漢方はあったものを飲まないと効果が感じられないので、“漢方の知識のある”医師や薬剤師に相談したうえで服用しましょう。
出典:※10
出典:※11
中度〜重度の赤ら顔の治療法
中度~重度の場合は、皮膚科や美容外科を受診しましょう。
医師と相談のうえ、次のような治療法を受けることができます。
6.光治療(IPLフォトフェイシャル)
光(IPL)を肌にあてることで、毛細血管を縮小させ、顔の赤みを取り除きます。
音声あり
レーザー治療よりもソフトな光で、ターゲットとなる毛細血管やシミなどにしか反応しないので、痛みも少なく、ダウンタイムもありません。
- 施術時間も20~30分
- 術後すぐにメイクもできます。
- 料金は、顔全体で約30,000円です。
出典:※12
7.Vビーム治療(レーザー)
赤い色素に反応するレーザー治療です。
血管中のヘモグロビンに吸収されるので、赤ら顔や色素沈着してしまったものなどに効果を発揮します。
音声あり
保険適応の場合もあり、クリニックによって金額は大きなひらきがあります。
湘南美容外科
- 料金は、顔初回トライアル9,800円
- 顔1回23,490円
出典:※13
西堀形成外科
- 保険適応(適応病名:単純性血管腫・いちご状血管腫・毛細血管拡張症)色素レーザー照射療法10c㎡
- 3割負担:6,510円(施術料のみ)
- 保険適応上、患部の180c㎡まで料金加算されます。3か月に1回のみ
出典:※14
8.外用薬
毛細血管の拡張が原因ならば、レーザー治療が効果的ですが、脂漏性皮膚炎の場合は、外用薬も処方されます。
炎症をおさえるためのステロイドと、カビが原因で脂漏性皮膚炎になっている場合は抗真菌薬をあわせて処方されることがあります。
メイクで隠さない8つの本気ケアは毎日の継続から!
赤ら顔のかたの日常でできるケアについてご紹介します。
軽度の場合の治療方法と重なる部分がありますが、中度~重度の赤ら顔のかたも、病院での治療のほかに、こちらもあわせておこなうと効果的です。
1.肌をやさしく洗う
ゴシゴシと洗うと皮膚が薄くなり、毛細血管が見えてしまう原因になります。
よく泡立ててやさしく洗いましょう。
2.赤ら顔専用の化粧水を使う
赤ら顔専用の化粧水が販売されています。
・白漢しろ彩:毛細血管の広がりやニキビあとが原因の赤ら顔の人にオススメです。赤みへの効果と安全性がしっかりと研究で証明済みなので安心して使うことができます。
公式サイト:白漢しろ彩
定期コースで4,480円(税別)送料無料です。
・ULU(ウルウ):完全無添加で、敏感肌でも受ける刺激が少ない化粧水です。お試しコースで3,600円(税別)です。
公式サイト:ULU(ウルウ)
・SKIN&LAB:ビタミンKが血管に詰まった栓を取り除き、血液の流れをスムーズにさせることで赤ら顔に効果がある化粧水です。
公式サイト:SKIN&LAB
3.過度のマッサージ、ピーリングを避ける
過度のマッサージやピーリングは、顔の皮膚を削ってしまい、赤ら顔の原因になります。
やりすぎには注意しましょう。
4.ビタミンC誘導体を活用する
ビタミンC誘導体は、壊れやすいビタミンの浸透力を高めたものです。
ビタミンCは、抗酸化作用があり、皮膚の炎症をおさえるはたらきがあり、赤ら顔にも効果的です。
5.激しい寒暖差を避ける
皮膚の毛細血管は、気温の変化に合わせて広がったり縮んだりします。
温度の変化が少なければ毛細血管の拡張や収縮はあまり起きません。
気温差が激しいと、毛細血管の動きが活発になり、次第に縮む力がなくなって広がったままになってしまいます。こうして赤ら顔になることも。
なるべく激しい寒暖差は避けましょう。
6.刺激の強い食事を避ける
刺激の強い食事、アルコールや香辛料などは、毛細血管を広げてしまいます。
なるべく刺激の強い食事は避けましょう。
7.長湯を避ける
長湯や熱いお湯に入浴すると、肌が乾燥します。
乾燥は赤ら顔には大敵です。
長湯は避けましょう。
8.肌への刺激・摩擦を避ける
赤ら顔のかたは、皮膚が薄くなっている場合があります。
皮膚が薄い分、肌への刺激が毛細血管に伝わりやすくなります。
毛細血管が刺激されることで毛細血管の拡張と収縮がうながされてしまい、赤ら顔を悪化させる原因になります。
まとめ
今回は赤ら顔についてと、症状の度合い別の治療方法をご紹介しました。
実は筆者も顔が赤くなりやすいのが悩みです。皮膚が薄いタイプの軽度の赤ら顔です。
お酒はもちろん、運動しても、寒暖差があるときもかなり目立つほど真っ赤になるので、体質だからとあきらめていた部分がありました。
今回ご紹介したもので、日常生活ですぐにできるものから始めていきましょう。
肌への刺激を極力避け、ビタミンC誘導体を同じく赤ら顔にお悩みのみなさん、一緒に少しでも克服して、できることを広げていきたいですね!
赤ら顔に限らずお肌の手入れはバッチリですか? 意外とできていない「基本」をおさらい。
くわしくはこちら>>肌の手入れは基本の洗顔方法を理解して9つの視点で自分史上最高の肌にする
出典:病院検索のここカラダ※1
画像引用:メンズクラブ ※2
出典:武田コンシューマーヘルスケア株式会社※3
出典:病気の「サイン」に素早く気付き病気は自分で治す※4
出典:看護roo※5
出典:慶應義塾大学病院※6
出典:日本食品標準成分表※7
出典:グリコ※8
出典:エキサイトニュース※9
出典:世伸堂薬局※10
出典:漢方薬誠心堂※11
出典:高須クリニック※12
出典:湘南美容外科※13
出典:西堀形成外科※14