【ショウガオールVSジンゲロール】痩せたいなら温度で差をつけろ!生姜では痩せない理由
身体を「ポカポカ」に温めるには、生姜が一番なのはご存知ですよね!
生姜の成分は主に、「ショウガオール」と「ジンゲロール」、「ジンゲロン」が有名です。今回は生姜の主成分「ショウガオール」と「ジンゲロール」の違いについてお伝えします。
「ポカポカ」や「ダイエット」には、ショウガオールを増やす必要があります。そのためには加熱温度が一番重要です。
この2つの違いを理解できれば、「ダイエット」や「冷え性」、「風邪」や「胃腸の病気」まで幅広く対応できます。
お伝えすること:目次
加熱温度が最重要!ジンゲロールからショウガオールに変化させる
画像引用:gooヘルスケア こちらのサイトにも専門的ですが詳しく説明されています。
「ジンゲロール」も「ショウガオール」ともに、生姜に含まれている成分です。そしてこの2つの成分が生姜の効果になります。
スーパーで購入した生姜の場合、「ジンゲロール」がほとんどで、「ショウガオール」はほとんどありません。
しかし、生姜を100℃以下で加熱すると、「ジンゲロール」が「ショウガオール」に変化します。
漢方薬の生薬にもなっている「乾姜」(かんきょう)は、蒸すという加熱方法をほどこして、その後乾燥させています。こうすることでショウガオールの効果が100%発揮されます。
ベストな加熱温度は80℃くらいが風味も残り、「良い」とされています。
100℃以上で加熱しすぎると、まったく辛味のない成分に変わってしまいます。
スーパーで購入したそのままの生姜の効能は、解熱作用や殺菌作用がありますが、「ポカポカ」や、「ダイエット」を目的にするなら「ショウガオール」に変化した蒸し生姜がオススメです。
ダイエットの頼もしい味方「ショウガオール」とは
生姜を蒸して乾燥させると増える「ショウガオール」、とても魅力的ですが一体どんな効果があるのでしょうか?
- ショウガオールは胃腸の壁を直接刺激します。それにより血流を高めて深部の熱を作り出します。
- ショウガオールを最大限増やすには、乾燥させたままより、蒸してから乾燥させるとショウガオールは1.2倍アップします。
- スーパーで買ってきたままの生姜には「ショウガオール」はほとんど含まれていないので、蒸して乾燥させたショウガには400倍もの「ショウガオール」が作り出せます。
>>深部体温を上げる6つの方法!秘訣は上がった体温を逃がさない
生姜独特の辛味の成分は「ショウガオール」です。
ショウガオールの効果は?
ショウガオールは体内の脂肪や糖質を燃焼することで体温を上げます。
運動前に食べるとダイエットにも効果的! 主に、免疫力アップ、抗酸化作用、解毒作用があります。ほかにこんな効果もあります。
血管修復機能がある
心臓から血液の拍出量を増やし、腹部の血行をアップして身体全身を芯から温めます。この時CGRF(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が活躍します。
痩せる効果!ショウガオールは体脂肪を分解してくれます
体内の不要な脂肪の燃焼や老廃物の排出、発汗や利尿などの、生姜の各成分が生み出す様々な効能の結果として「痩せる効果」があると言われています。
筋肉で消費されやすい遊離脂肪酸という物質に変化させるので、運動の前にショウガオールを摂ると体脂肪を効果的に減少できます。
ダイエットに挑戦したいなら、SKE48の鎌田菜月さんも成功した、「レンチンショウガ」+「乳酸キャベツ」でウエスト-8cm、体重-3.9kgを達成した方法をご覧ください。
これは見つかったな
かわいいわ
#ナイナイアンサー #鎌田菜月 pic.twitter.com/ZwtPGfvulV— chiiiiiiiiii (@chii169) 2016年11月8日
>>ナイナイアンサーの【レンチンショウガ】がすごい!ダイエットに効く理由は◯◯が13%アップするから!具体的な電子レンジでの作り方とは
ナイナイアンサーという番組企画で、生姜(ショウガオール)の燃焼効果と、乳酸キャベツの乳酸菌による腸内環境を整えることでダイエットに成功しました。
認知症の予防
ショウガオールは脳内の慢性的な炎症を抑制して、アセチルコリン(神経伝達物質)が働きやすい環境をつくります。
ジンゲロールの効果は?
ジンゲロールの効果は主に、
- 頭痛や吐き気を抑える
- 殺菌効果
- 解熱効果
- 免疫力を高める
- 血管拡張効果
夏場に食べる「うどん」や「そうめん」等の薬味は、殺菌効果や解熱作用を活用しています。
ジンゲロールには、末梢血管を拡張する作用があります。しかし、熱を抹消に送るために深部体温が低くなってしまいます。
ウルトラ蒸しショウガを作ろう
「ショウガオール」を生み出すには蒸し+乾燥です。簡単なのでぜひウルトラ蒸しショウガをお試しください。
作りかた
1.ショウガをよく洗って、皮のままの生姜のしま模様に沿って厚さ1?2mmにスライスします。(繊維が毛羽立たない方で切る)
ガリガリって音がします。
2.スライスした生姜をシリコンスチーマーに並べて、電子レンジで加熱します。重ならないように並べます。
※生姜の量やシリコンスチーマーの形状によって加熱時間が違いますので、少しずつ加熱して下さい。
ポイントは甘い匂いがしてきたら完成です。
3.天日干しなら一日、室内干しなら一週間程度乾燥させる
※シリコンスチーマーが無い場合は、電子レンジを利用した作り方は禁止です。100℃以上で加熱すると発火の恐れがあります。
ウルトラ蒸しショウガの保存方法
蒸し生姜(乾姜)の保存は密閉容器に入れれば、常温保存で3ヶ月持ちます。
冷蔵庫には入れないようにしましょう。風味が落ちるのと成分が弱くなります。
蒸し生姜(乾姜)は、フードプロセッサーなどで細かくしておくと使いやすいです。
蒸し器を使って蒸しショウガを作る
- ショウガを切ったあと、クッキングシートを敷き、ショウガを重ならないよう並べる。
- 30分程度蒸す。ポイントは甘い匂いがしてきたら完成です。(時間は目安です)
- 天日干しなら一日、室内干しなら1週間程度乾燥させる
オーブンを使って蒸しショウガを作る
- オーブンを80℃~100℃前後に設定して、切ったショウガを敷き詰めて1時間加熱します
- ショウガが乾燥したら完成です。
乾燥に時間がかかる場合は、電子レンジ・蒸し器と同じく天日干し、室内干しをしてください。
7つの悪影響があります!ショウガは1日に食べる量は守りましょう
7つの悪影響とは、
- 妊娠中は注意してください
- 消化器系に負担が多い
- 低血糖を引き起こす
- 止血をさまたげる
- 冷え性が悪化する可能性
- お肌トラブルが悪化する可能性
- ストレスや眠る前はショウガを摂らない
通常、摂取量は一日2g~3g程度までにしましょう。
理由は刺激が強いためです。
1.妊娠中は注意してください
1日1g生姜を食べれば、吐き気を抑える効果を見込めると、アメリカのメリーランド大学メディカルセンターが提言しています。
しかし、妊婦は1日1g以上の生姜は食べるべきではないとも勧告しています。
出典:アメリカのメリーランド大学メディカルセンター
2.消化器系に負担が多い
大量に食べると、
- 胸焼け
- 下痢
- 胃腸の膨満感
- ガスが発生しやすい
前述のメリーランド大学が提言しています。
元々胃腸の調子が悪い人は避けた方がいいです。
3.低血糖を引き起こす
ショウガに血糖値の上昇を抑制する効果があります。
しかし、血糖値が低い人や糖尿病の方は低血糖を引き起こす可能性があります。
4.止血をさまたげる
ショウガを大量摂取すると、眠気や鎮静を引き起こす可能性があります。そうすると、鼻血や月経過多の場合、眠くなる事で止血作用を妨げる可能性があります。
5.冷え性が悪化する可能性
ショウガオールとジンゲロールの理解が無いまま、「ジンゲロール」を摂取しすぎると中心のポカポカを末端に送るため冷え性が悪化するかもしれません。
冷え性の人は「ショウガオール」を摂取しましょう。
6.お肌トラブルが悪化する可能性
乾燥肌や皮膚炎やかゆみがある時にショウガを摂取し過ぎると身体の温度が上昇するので、かゆみなどの症状が悪化する可能性があります。
7.ストレスや眠る前はショウガを摂らない
ショウガは血行を良くするので脳を活性化してしまいます。大量摂取すると眠れなくなるかもしれません。
市販されている粉末(フリーズドライ)ショウガに注意!
粉末ショウガはとっても便利で利用されている人も多いです。あなたは試した事ありますか?
実は、市販されている粉末ショウガには、「脂肪燃焼」や「深部体温」を上昇させる効果が無いかもしれません。
粉末ショウガの作り方は2種類あります。
- フリーズドライ製法:ショウガを凍結させて真空状態で水分を昇華させて乾燥する
- 低温減圧乾燥製法:圧力を下げて50℃以下で乾燥させる
どちらも生のショウガから水分を取り除いただけで、ショウガオールはほとんど増えないかもしれません。
蒸しショウガ(ショウガオール)の効果があるかどうか、購入前はしっかり確認してください。
ショウガは東洋医学でも活用されています
漢方薬にもしっかりショウガは利用されています。
- 乾燥しただけのショウガ:生姜(しょうきょう)
- 蒸して乾燥させたショウガ:乾姜(かんきょう)
この2つに分類されます。
有名な漢方薬だと、
- 温経湯(うんけいとう)
- 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
- 葛根湯(かっこんとう)
- 桂枝湯(けいしとう)
- 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
ショウガに含まれるその他の栄養素と効果
生姜の代表的な辛味の成分はショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロンですが、他の栄養素もあります。
画像引用:永谷園生姜部 ショウガの良さを発信し続けている永谷園の生姜部!
他の成分は、
- マンガン
- カリウム
- 食物繊維
- マグネシウム
- 銅
- ビタミンB6
- 葉酸
- 亜鉛
- 鉄
- ビタミンC
が含まれています。
ショウガのカロリーは?
100gあたりカロリーは30kcalですが、摂りすぎは厳禁なので気にしなくていいですね。
ショウガの旬の季節は?
1年を通してスーパーで販売されていますが、
6~8月が旬の季節です。
最後に
ショウガは加熱(80℃~100℃以内)するとジンゲロールからショウガオールに変化するとわかりました。
- ダイエットなどの脂肪燃焼効果、冷え性改善にはショウガオールを摂取しましょう。
- 殺菌効果や解熱効果ならそのままのショウガ(ジンゲロール)を摂取しましょう。
ほとんどの方がショウガオールの方が魅力的なのでは?
ショウガオールの成分も入ったブラックジンジャー(黒ショウガ)をご存知ですか?一般には流通していないショウガですが、サプリメントなら試すことができます。
実体験の報告とともに、ブラックジンジャーについてお伝えしています。
詳しくはこちら>>ブラックジンジャーの口コミと効果を分析!自分のダイエット体験談も報告
画像引用:gooヘルスケア
出典:看護roo
出典:アメリカのメリーランド大学メディカルセンター
画像引用:永谷園生姜部