子供のやる気スイッチをおす22の言葉かけとやる気を削ぐ言葉【保存版】
だんだん子供が成長してくると自我が生まれてきます。そうすると、
- 早寝はするけどごはんを食べない。
- たくさん遊ぶけど、勉強をしない。
- 集中力はあるけど、ゲームをするときだけ。
思わず親が怒ってしまう状況が増えてしまいます。ママも怒りたくないけど、気がついたら叱ってしまう。こういう日々を繰り返していませんか?
ほめて伸ばすのは当然ですよね。わかっているけど、どうほめるといいかわかりません……
なぜ、そうなるか私もいっぱい考えました。
その答えが【子供への伝えかた・問いかけ】がよくありませんでした。
今回は子供のやる気スイッチを引き出す伝えかたと、私がついついやっていたやる気を削ぐ言葉もお伝えします。
子供がやる気思考になる22の伝えかた
やる気スイッチにはずみがつく質問
「どうせ」・「ムリ」は禁句
すすんでやる子になる質問
ひらめきスイッチが入る質問
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子供に質問するときのルール
1.やる気にする質問に対する答えはすべて正解です。
これはダメという答えはひとつもありません。
2.答えはぜんぶ受け止める。
それは違うと否定せずに「そうだよね」とまずは受け止めてください。親のイメージする答えを押し付けるのではなく、別の質問を投げかけて、さらに考えてもらう方向に導くのがベターです。
3.答えは出なくてもいいです。
質問は親子が一緒に考えるコミュニケーションツールです。
子供がやる気思考になる22の伝えかた
子供が成長すればいろいろなことにチャレンジすることが増えます。そんなときにどんな言葉をかけてあげますか?
1.今日楽しかったことは、なにがあった?
この質問は、心に刺さったトゲの痛みをやわらげる言葉です。
保育園や幼稚園、学校にいて全部が楽しいことだらけでは無いです。
- おもちゃを取られた。
- ◯◯ちゃんに嫌なことを言われた。
このトゲを抜くために有効な言葉です。楽しかったことを探していると、本当に楽しくなります。食事のときやお風呂のとき、寝る前などに質問してみてください。
「なにかあった?」と聞くと、無かったという答えが返ってくるかもしれません。
「なにがあった?」というのは楽しいことがあったということを前提にして、その中身を聞く質問になっているので、聞かれた人は楽しかったことを探しだそうという気持ちになれます。
2.どんな言葉を使いたい?
親が荒れた言葉(バカ!死ね!)を使うと、子供の心も毒されてしまいます。
相手に対して攻撃的な言葉を使う人は、防御反応(毒で敵を寄せつけないようにしている)で使っています。余裕が無い人ほど使いがちです。
子供が荒れた言葉を使っていたら、「どんな言葉を言われたらうれしい?」と、質問してみましょう。
まずは親から、よい言葉を使いはじめよう!
3.なんのために勉強をするの?
勉強の意味や価値、やる気を自分なりに探してみる質問です。
どんな答えでもOKです、否定はしないように! 否定はやる気スイッチをOFFにしてしまいます。
「勉強しなさい! 将来いい学校に入らないとダメでしょ!」と、頭ごなしに親に言われても反発するだけです。
子供の好きなものにからめるとわかりやすいです。
NPO法人キーパーソン21代表理事の朝山あつこさんがYahoo!ニュースの取材記事の中でお話されていたのが、
もともと持っている能力をどう生かしていくのかっていうのが親の役目
中略
本人がそれを見つけられれば先に死んでも安心
引用:Yahoo!ニュース※1
そして、子供たちのためのやる気スイッチのことを「わくわくエンジン」というキーワードで活動されています。
将来の仕事も「やりたい仕事」ではなく「わくわくする仕事」を見つけてあげる重要性を語られています。
「やりたい仕事」と聞かれると、反射的に「自分にそれができるか」と考えてしまうのが子供です。
親もそうです。
野球の好きな子供がいたら、将来は野球選手になると大人が早くゴールを決めたがります。
大学にしても親のエゴが働くから「こっちの大学へ」って言ってしまう。有名企業に入ってほしい。
深層心理に「子供が◯◯大学へ入学したら最高」と思ってしまう……そして、自分自身の感情に気づかないふりをしていませんか?
4.本当に?
相手の言ったことを確認するための質問で、視点を変えることができます。
例)
子供:サッカーのリフティングを100回がんばる。
あなた:本当に?
子供:まだ50回もできないからまずは50回を目標にしよう。
5.(相手は)どんな気持ちだと思う?
じぶん⇒相手に視点を変えてみることで、自己中心性を手放すことができるようになる。
少し乱暴な子供に使いたいです。相手のことを考えさせることで、やる気や思いやりが芽生えます。
やる気スイッチにはずみがつく質問
目的は、じぶんの考えに自信が持てるようになり、子供自身がすぐあきらめなくなります。
やる気スイッチをONにするには、モチベーションが大切です。モチベーションとは日本語で、「動機づけ」です。
ちょっとした動機づけができると子供のやる気がアップします。
6:どうやったらもっとワクワクチャレンジできる?
チャレンジする前にご褒美を考えよう!
「テニスがうまくなって、◯◯ちゃんにすごいって言われよう」
自分なりの目標をゲーム感覚で設定することでやる気が生まれます。
7.なんでもできるとしたら、なにがしたい?
子供の心にある、本当の思いを引き出させるのに有効です。
子供には“無限の可能性”や、“やる気”があります。最大限に子供のやりたいという思いを引き出していきましょう。
コラム:「どうせ」・「ムリ」はやる気を削ぐ言葉
「子供のためを思って」・「よかれと思って」思わず言ってしまっていませんか?
安全に……無難に……親心の表れだけど、結果的に子供のチャレンジを制約する方向に導いてしまっています。子供自身も、できることよりもできないことのほうに目が向いてしまいます。
首相官邸が発表したデータによると、高校生の自己肯定感が世界と比べるとかなり低いことがわかります。
画像引用先:首相官邸、日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について(文部科学省提出資料)※2
「心配で言ってるのよ!」
親なら子供のことを心配するのは当然です。だけど、「心配で言っているのよ!」は子供の自己肯定感を下げる言葉です。
心配と信用できないは同じような意味になりがちです。
もし、あなたが仕事をしていて、上司や先輩から
- 上司:「◯◯さん、コピー10部できた? 心配だから聞いてるんだけど。」
- 先輩:「◯◯さん、スケジュールの確認で電話しておいてくれた? あなたのこと心配だから聞いてるのよ。」
最初はよいかもしれません。だけど、毎日言われたら「信用されてない」と思ってきませんか?
やる気を引き出す言葉「信じてるよ」を使いましょう。
- 「きっとできる!」
- 「愛してるよ」
も、子供を包みこむ言葉です。
8.(大人になったつもりで)今、なにしてるの?
未来に対する楽しいイメージトレーニングをして、やる気をアップできます。
フューチャーパーフェクトクエスチョンと呼ばれています。大人もそうですが、未来からの逆算でイメージすると、何をどうすればよいかがわかります。
9.夢に近づくために、今週できることはなに?
8.の質問「今、なにしてるの?」と関連しています。夢に向かって計画を立てることで、今何をすればよいかわかってきます。
まずは夢をイメージすることが大切です。
子供:「野球選手になる!」
あなた:「じゃあ野球がんばらないとね! あとイチローみたいになるなら英語の勉強も必要だね。」
10.この勉強が終わったら、どうなっていたい?
他人事ではなく、自分のこととして物事をとらえる。
勉強は親のためにするのでは無く、自分のためにすると理解できます。
質問によって、主体性と意欲を引き出そう。
「今日、4時まで勉強するの? えらいね。勉強の終わる4時には、どんな自分になっていたらいいなと思う?」
「4時までに◯ページまで終わらせなきゃダメよ。これをカンペキにして、今度の試験ではイイ点とらなくちゃ!」
こういわれると、子供は親に言われてしかたなく勉強している。受け身になってしまいます。
※この時間に子供がなにを学ぶのか。そのプロセスをサポートすることこそ、親の大切な役割です。
11.これが終わったらなにパワーがついている?
チャレンジしたら手に入るモノってなんだろう?
計算パワー? 漢字パワー? こう考えるとなんかワクワクしませんか?
12.どんなときが1番楽しかった?どんなときに1番がんばれた?
がんばれたじぶんにスポットライトを当てることで、やる気が湧いてきます。
がんばれたじぶんを発見することで、新たなエネルギーもわいてきます。子供の価値観を深く知るチャンスでもあります。
すすんでやる子になる質問
この質問をすると、自主性と行動力がアップします。行動力がアップすると失敗も増えます。だけど、失敗からも学ぶことができるとやる気が出てきます。
子供は、親からの刺激も大切ですが、第三者から受ける影響もかなり大きいです。習いごともそうですが、色々な体験ができるように子供をそういう場所に連れて行く必要もありますね。
13.明日はどんな1日にしたい?
思ったり、願ったりするから実現することができます。イメージさせることが大切です。
「1.今日楽しかったことは、なにがあった?」この質問は今日1日を楽しい気持ちで終わらせる質問でした。明日のことを考えるとワクワクしてきます。
とくに、子供との会話が少ないお父さんにおすすめです。
子供の答えに対して、「楽しいことって、どんなコト?」さらに聞いてあげると、どんどん会話が盛り上がります。
14.うまくいっていることはなに?
やることすべてがうまくいく子供はいません。前向きに考えられる子供や親ならいいですが、ダメなほうに目がいくときもありますよね。
行動の中に、宝物を見つけられる質問です。どんだけダメと思っている日常でも必ずよかったことはあります。
「1.今日楽しかったことは、なにがあった?」と一緒に使って、毎日確認していると見つけやすいですね。物事に対する視野が広がる効果もあります。
ひとつの視点でみると失敗だったことも、違う視点からみるとうまくいっていることもあります。
15.うまくいくために、なにができる?
ちょっと無理かも……このままだったら失敗する……こんなときに「何回も練習したから、大丈夫!」
いっけんよい言葉かけに感じますが、根拠が無いので不安を抱える子供にはちっとも解決になりません。
「うまくいくために、なにができる?」
と、質問してみましょう。
一緒に考えてもいいでしょうし、できれば自力で前に進む答えが出るまで待ちたいですね。
すぐに「じゃあ、こうしたらいいじゃない。」とアドバイスしてしまうと、「自分で考えなくても、ママが教えてくれる」という思考になってしまいます。
待つことも大切です。
16.どのようにすればいいと思う?
いいわけはじぶんを守るためのバリアです。
「なんでやらないの?」は、いいわけを誘導する尋問(じんもん)です。
これをどのようにすればいいと思う? こうすれば、【できること】、【やること】に焦点をあてる言葉になります。
近い言葉で、「どうしたらいいと思う?」というのもあります。この言葉だと少し悩みっぽくなります。
「どのようにすればいいと思う?」のほうが、解決しようとする前向きな感じがしませんか?
ひらめきスイッチが入る質問
子供のひらめきを伸ばす言葉になります。ひらめきが増えるとやる気もぐんぐんアップします。
17.失敗するとしたら、なにが原因?
成功の確率をさらにアップさせるために使う声かけです。
例)
「明日はたぶん、いい天気になると思うけど、もし雨が降ったらピクニックできなくなっちゃうね。雨具の用意をして、くつ下も少し多めに持っていこうか」
万全を期し、成功の確率を上げるためにこの質問は有効です。過去にも未来にも使える質問です。
こう言われると、子供は責められているように感じてしまいます。余計に反抗したり、落ち込むかもしれません。
「失敗したのは、何が原因かな?」だと過去を振り返る言葉かけになります。
18.◯◯だったら、どんなやりかたをすると思う?(尊敬する人などを入れて)
今までと違うやりかたを見つけるために、あこがれのヒーローや有名人の思考を考えます。
- イチローだったら?
- ミッキーマウスだったら?
- ワンピースのルフィだったら?
ヒーローは、みんな前向きな考えや行動をしています。行き詰ったときに声かけするとやる気とひらめきのスイッチが入ります。
19.組み合わせると、なにができる?
子供は自由な発想で物事を考えます。将来何になりたい? そんな質問をすると、
子供:「看護師とパティシエになりたい」
こんな答えが返ってくるかもしれません。大人の思考で考えたら、「どっちかにしないとなれないよ。」となります。
チャンスを奪うことをしていませんか?
組み合わせから新しい価値や可能性が生まれるます。
あなた:「手作りのケーキで患者さんを喜ばせてあげられるね!」
子供のひらめきをそのまま伸ばすようにしましょう。
20.それで?
子供の話はまとまりが無くわかりにくいときもあります。「だから?」とか「で?」と強い口調になってしまうと、話すことをしなくなってしまいます。
親にも余裕が必要ですが、興味を持って話を聞いてみましょう。きっと、子供の心の奥底にある思いを知るためことができます。
21.ほかには?
「ほかの方法は?」からアイデアが生まれます。
手段や方法を聞くときに使う質問です。創造的に考えるための選択肢を増やす質問です。子供の答えは必ず受け止めてください。
聞くのは2~3回でも十分です。あまり多いと子供もアイデアが出てきません。
22.私みたいになりたい?
子供がやる気を出す魔法の質問とは?
自分がどうなれたらいいだろう? 親であるあなた自身がきっと変わっていくはずです。
親は子供のモデルでありたいですよね。よいモデルであるために、あなたができることはなんでしょうか?
私みたいになりたい? 親の成長も必要です。子供と一緒に成長しましょう。
「ママはどういう人生送ってきたの」と言われたら……? ちゃんと答えられますか?
まとめ
子育てには正解はありません。しかし、悩んでいる親の視点が少し変わるだけでイライラガミガミすることが減ってくるはずです。
「あっそういう考えもあるね!」
そう思ってもらえたらうれしいです。
- 1.今日楽しかったことは、なにがあった?
- 2.どんな言葉を使いたい?
- 3.なんのために勉強をするの?
- 4.本当に?
- 5.(相手は)どんな気持ちだと思う?
- 6:どうやったらもっとワクワクチャレンジできる?
- 7.なんでもできるとしたら、なにがしたい?
- 8.(大人になったつもりで)今、なにしてるの?
- 9.夢に近づくために、今週できることはなに?
- 10.この勉強が終わったら、どうなっていたい?
- 11.これが終わったらなにパワーがついている?
- 12.どんなときが1番楽しかった?どんなときに1番がんばれた?
- 13.明日はどんな1日にしたい?
- 14.うまくいっていることはなに?
- 15.うまくいくために、なにができる?
- 16.どのようにすればいいと思う?
- 17.失敗するとしたら、なにが原因?
- 18.◯◯だったら、どんなやりかたをすると思う?(尊敬する人などを入れて)
- 19.組み合わせると、なにができる?
- 20.それで?
- 21.ほかには?
- 22.私みたいになりたい?
参考図書として【子供が「やる気」になる質問】を使用しました。一度読むとより理解が深まります。
とにかく、子供は無限大の可能性を秘めています。もし、あなたの思っている方向とは違って成長しても、そっちに可能性があればヨシとしませんか?
子供の成長記録は写真や動画だと思いますが、ちゃんと整理できていますか?
フォトブックが簡単でキレイですよ。
アプリなら無料で作れるものから、フォトスタジオと同じ高画質なフォトブックまで紹介しています。
自分でテキストを入れたり、レイアウトを考えたり無限の楽しみがありますよ。
値段もフォトスタジオに比べると半額以下、1/10にもなります。
くわしくは>>フォトブックのおすすめは安い商品?20名のブロガーレビューを徹底リサーチ
引用:Yahoo!ニュース※1
画像引用先:首相官邸、日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について(文部科学省提出資料)※2