乳首をみると乳頭に白いかたまりやカスのようなものがある。いったいコレは何だろう? とビックリしますよね。
私は妊娠8カ月ころから乳首に白いカスのようなものがたまっていて不思議に思いました。
乳カスは放置していると、病気になる場合もあるので注意が必要です。
そこで今回は、あまり耳慣れない乳カスとは何かについて説明し、原因や対処方法、日常のケア方法についてご紹介します。
乳カスとは?
乳頭に白いかたまりやカスのようなものがある場合、それは乳カスです。
形状は個人差がありますが、脂っぽい液状の場合もあります。
その正体は、ふたつあります。
- アカ:汗などによってたまった汚れがかたまったもの
- 乳垢(にゅうこう):妊娠によって分泌されはじめた母乳がかたまったもの
はじめてみると何かの病気ではないかと心配になるかたもいるかもしれませんが、よくある現象なので心配いりません。
乳栓取れたの2回目。誰か困ってる人が居るかもだからメモしとこ…… 妊娠中から乳首の決まった場所に白いカスがつまりやすかった。前回も今回も同じ所。直径は5mmくらい。揉んでもお乳出しても微動だにせず→
— たとり息子3歳 (@nedoko_doukutu) June 29, 2017
乳カスができる原因
乳カスができる原因は妊娠や授乳経験のあるなしによって、アカなのか乳垢(にゅうこう)なのか違ってきます。
それでは、それぞれの原因について説明していきます。
アカ
妊娠や授乳経験のないかたで乳カスがみられる場合、それはアカです。
当然ですが、乳頭にも汗腺があり、汗をかきます。そのため、妊娠中でなくても汗をかきやすい人は、乳頭にアカがたまり、乳カスがみられる場合があります。
このアカを放置しておくと、雑菌が繁殖してしまう場合があり、悪臭の元になるので、適切なケアをおすすめします。
乳垢(にゅうこう)
妊娠や授乳経験のあるかたで乳カスがみられる場合は、乳垢(にゅうこう)と呼ばれるものです。
妊娠すると「プロラクチン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンが分泌されます。
- プロラクチン:乳腺の発達をうながし、母乳を作る準備をする
- プロゲステロン:母乳が噴出することをおさえる
このふたつのホルモンのはたらきで、母乳は作られはじめるものの、まだ母乳がでないのです。しかし、準備されはじめた母乳は、乳頭のまわりにカスとしてたまってしまいます。
赤ちゃんが産まれるとプロゲステロンのはたらきは弱まり、かわってオキシトシンという女性ホルモンが分泌されます。オキシトシンは母乳を噴出するはたらきがあります。
参考:和光堂
出産前でも産後でも乳カスがたまったままだと、母乳の噴出に影響がでる場合があります。
適切なケアをすることが大切です。
乳カスがアカだった場合の取りかた
乳カスがアカだった場合は次のふたつの方法で対処しましょう。
- 清潔に保つ
- バランスのよい食事をする
1.清潔に保つ
汗をかいてそのままにしておくとアカがたまってしまいます。そのため、汗をかいたらこまめにふきとるようにしましょう。
また、お風呂に入ったときに石けんなどでやさしく洗うよう心がけましょう。
それでもとれない場合は、
- お風呂につかりながらタオルでそっとふきとる
- お風呂上りに、濡らした綿棒でやさしくこすってとる
そのときやさしくとることが大切です。
ゴシゴシすると黒ずみの原因になるので注意してください。
また、ブラジャーは通気性のよいものを使いましょう。少し値段が高いですが、綿素材のものがおすすめです。通気性がよく、吸水性もあり、お肌にやさしいのでアレルギーのあるかたでも安心して使うことができますよ。
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2.バランスのよい食事をする
肉や揚げもの、甘いものや高カロリーなものを食べると皮脂が過剰に分泌され、毛穴にアカがたまりやすくなってしまいます。
そのため、内側からのケアとしてバランスのよい食事を心がけましょう。
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乳カスが乳垢だった場合の取りかた
乳カスが乳垢だった場合は次のお手入れをすることをおすすめします。
- ベビーオイルや馬油をコットンに含ませ、乳首の上に当てます。
- 上からラップでおおい、30分ほどおきます。
- お風呂に入って、洗い流します。
- お風呂をでたら、乳首の保湿をしましょう。
参考:みなみレディースクリニック
乳首が傷つき、炎症を起こす場合があるので、ゴシゴシと洗ってはいけません。
妊娠20週頃からはじめましょう。乳カスを一度でとろうとせず、毎日おこないましょう。
出典:焼津市立総合病院
乳カスが原因で乳栓になる可能性がある
乳カスがたまったままだと乳栓となり、乳腺炎を引き起こす可能性があります。
乳腺炎は母乳の出口や途中(乳線)がつまり下記の症状がみられます。
- 乳房が痛む
- 乳房に発熱、赤み、しこりなどができる
- 乳房がはり、かたくなる
- 母乳の色が黄色っぽくなる
- 頭痛や発熱、寒気など風邪の引きはじめのような症状がある
授乳期は薬が飲めないので、乳腺炎になると痛くてつらいです。
乳頭に乳カスがたまってしまい乳栓となり、こまめに息子に吸ってもらっていたのですがとれず、おっぱいがカンカンにはってしまったことがあります。
そのとき、乳栓を除去したので、発熱をともなう乳腺炎にはなりませんでした。
友人で、発熱をともなう乳腺炎になった子がいて、痛くてつらくて大変だったという話を聞きました。乳カスをあまくみてはいけません。
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乳栓の取りかた
通常は、赤ちゃんがおっぱいを吸っていれば一緒に乳栓を吸ってくれて詰まることはありません。しかし、ときにはしっかりと詰まってしまい、なかなかとることができないこともあります。
そこで、取り除きかたをふたつお伝えします。
- 飲ませかたの向きを変える
- マッサージ
1.飲ませかたの向きを変える
毎回同じ姿勢で、おっぱいを飲ませていませんか?
飲ませかたの向きを変えることで、詰まった乳栓を赤ちゃんが吸い取ってくれます。とくに赤ちゃんは、吸うときの下アゴの力がとても強いです。
おっぱいが詰まっている場所を探し、そこに赤ちゃんの下アゴがくるようにして吸ってもらいます。
吸われてキンキンに痛いところがあれば、そこが詰まっている場所になります。
そこを重点的に吸ってもらうようにしましょう。
また、そのとき、おっぱいのしこりができてかたい部分を手でグッと押すと、乳栓を押し出す助けになるのでおすすめです。
乳栓予防の授乳姿勢もあるので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
音声あり
2.マッサージをする
母乳の勢いで詰まっている乳栓をとる方法です。
マッサージのしかたは下記のとおりです。
- 詰まっているおっぱいを手でおおい、上下左右にゆっくりと揺らしてほぐします。
- ほぐれてきたら、詰まっているところを探しましょう。
- 手をグウにして乳頭に向かって押し出すようにマッサージをします。
このとき、痛いかもしれませんが、根気よくやると乳栓がスポンととれます。
乳栓がとれると、おどろくほど勢いよくピューっと母乳がでてきますよ。
乳栓を爪やピンセットなどで取り除くことは絶対にやめましょう。
私も一度、爪で乳栓をとったことがあるのですが、乳首が傷ついてしまい、血がでてしまいました。
その後しばらくは授乳するたびに乳首が痛くて、治りが悪かったです。
乳カスは乳首の黒ずみの原因になる可能性がある
乳カスを放置していると皮膚がくすみ、乳首の色が黒ずむ可能性があります。
また、汚れを放置すると細菌が繁殖して臭いが発生することもあるので、きちんと汚れを落とすことが大切です。
乳カスができないようにする日常のケア
乳カスができる原因や除去方法をご紹介しました。
ここでは乳カス予防についてお伝えします。乳カスができないようにする日常ケアは下記のふたつあります。
- 乳頭マッサージ
- 下着をつけない
1.乳頭マッサージ
こちらは妊娠しているかたの乳カスができないようにする日常ケアです。
このマッサージをおこなうことで、乳カスの予防ができ、さらに乳首を強くすることができるので産後におっぱいをスムーズにあげることができますよ。
- 片方の手でおっぱいを保護、マッサージする手の親指・人指し指・中指で乳首をつまみます。
- 普通で3秒、乳首がかたければ5〜10秒かけて少しずつ圧を加えながら圧迫。
- 最初はゆっくり、乳頭・乳輪部を位置や方向を変えながら1分くらい圧迫します。
乳首のかたい人、過敏な人は2、3分くらいおこなってください。
- 横方向、縦方向にこよりを作るような感じでもみずらします。
- 最初はゆっくり痛くない程度に、ある程度したら十分もみます。
- 縦方向にも、もみずらして繰り返します。
参考:医療法人 登誠会 諏訪マタニティークリニック
2.ブラジャーをつけない
外出時以外はブラジャーをつけないようにすると乳カス予防になります。
ブラジャーをつけていると胸が圧迫され、血流が悪くなり乳カスがたまりやすくなります。また、通気性が悪いと汗がたまってしまうので、アカの原因にもなります。
ブラジャーをつけないと乳房が自然と動き、血行がよくなるのでおすすめです。
参考:みなみレディースクリニック
乳カスのまとめ
いかがでしたか? 今回は乳カスについて説明しました。
妊娠している場合は母乳がかたまったものでしたが、妊娠していなくてもただのアカがついている場合があります。
とくに授乳期の乳アカは、乳栓となり乳腺炎になる可能性があるので注意が必要です。
もし乳栓になってしまったら、マッサージや赤ちゃんに吸ってもらうなどして対処してくださいね。
また、妊娠していない場合でも、一見目立たないので放置してしまうかもしれませんが、そのままにしておくと黒ずみや臭いの原因になるので、気をつけてください。清潔を保ち、バランスのよい食事を心がけましょう。
参考:和光堂
参考:みなみレディースクリニック
出典:焼津市立総合病院
参考:医療法人 登誠会 諏訪マタニティークリニック
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