赤ちゃんにとってママのおっぱいは癒しそのもので、それはママにとっても同じですよね。
赤ちゃんはいつまでもママのおっぱいを飲んでいたい、そしてママはいつまでも赤ちゃんとのおっぱいタイムを楽しみたい!
しかし、残念ながら“幸せなおっぱいライフ”も、いつかは終わりにしなくてはなりません。
おっぱいの卒業=断乳についてと、私の育児日記から断乳の記録をお伝えします。

断乳方法は断乳日に向けての下準備が重要!いざ断乳決行!
母乳育児の終わりは、“卒乳”と“断乳”と2通りのパターンがあります。
- 「卒乳」とは、赤ちゃん側からおっぱいを必要としなくなることです。
- 「断乳」とは、赤ちゃんがはまだおっぱいを欲しがる一方、ママ側の都合でおっぱいを終了させる方法です。
平成14年(2002年)からは母子手帳からも「断乳」から「卒乳」と記載されるようになりました。
わが子は1歳5カ月で、いわゆるおっぱい大好き星人ですが、次の子を希望していますので、“断乳を決意”しました。
1.断乳のタイミングは?
いざ、断乳をしたいと思っても、なんの準備もせずにいきなり断乳をすることは、非常に危険です。
ママのおっぱいの状態、そして赤ちゃん側の準備もじっくりと時間をかけておこなっていきましょう。
まず、“断乳をしたい理由は何か”を明確にしたほうが断乳に失敗しにくくなります。
“ふたりめを妊娠したい”、“仕事復帰したい”、本当に断乳は必要なのか? ママとパパで話し合うことも大切です。
そして、赤ちゃん側の準備です。
断乳の目安として、離乳食の進みは順調、もしくは完了したか?
パクパクとご飯を食べてくれている赤ちゃんでしたら心配ありません。しかし、離乳食の進みが悪い場合には断乳を延長させたほうがよい場合もあります。
赤ちゃんはおっぱい以外にストローやマグを使って水分は取れますか?
断乳をしてしまうと、水分補給はストローやマグ、コップでしていかなくてはいけません。
断乳のタイミングとして、季節選びも重要です。
断乳のオススメな季節は春か秋、気候のよい時期です
夏は赤ちゃんも水分不足になりがちです、そして冬は体調を崩しやすいため、あまりオススメできません。
2.少しずつ減らす方法
では、断乳決行に向けての下準備です。
断乳の際に1番怖いのが乳腺炎です。
1日にひんぱんに授乳をおこなっているママがいきなり授乳をストップさせるとどうなるか想像できますか?
おっぱいはまるで岩のようにパンパンに張ってしまい、痛みに苦しむことになるでしょう。
そして最悪な状況が、断乳中の乳腺炎の発症です。
このようなトラブルを避けるためには時間をかけて授乳回数を少しずつ減らしておくことです。
例えば「今日は7回授乳したから、明日には6回にしよう!」
このような感じで、無理のないペースで減らしていきます。

3.子供に言い聞かせる
断乳日のだいたいの目安が決まってきたら、赤ちゃんにも心の準備をしてもらいます。
「もうすぐおっぱいバイバイしようね、がんばろうね!」
と1日1回伝えてあげましょう。
4.パパに協力してもらえて3日間母乳をあたえない日を決める
断乳にはパパの協力も必須です!
断乳の山場は最初の3日間です。この3日間をパパの休日にあわせるのがベストです。
5.添い乳をしない入眠の儀式をはじめる
赤ちゃんが眠りにつくための添い乳、これが断乳をてこずらせる1番の原因です。
添い乳以外の入眠の儀式、例えば絵本を読む、ギュッと抱きしめてあげるなど、赤ちゃんの喜ぶ方法でかまいません、これをしたら寝るんだよという儀式をスタートしましょう。
6.日中はたくさん体を動かす
断乳の下準備はととのいました。
いざ、断乳を決行しましょう!
断乳当日は朝1番に最後のおっぱいを好きなだけ飲ませてあげます
最後のおっぱいを終えたら、あとはひたすら赤ちゃんと遊んだり、外出したりして赤ちゃんの気を紛らわします。
たくさん体を動かして疲れさせておくと、ご飯もたっぷり食べてくれますし、夜もスッと眠りにつくことができます。
7.寝る前に白湯やお茶を飲ませる
就寝中におっぱいを要求される原因の1つにのどの渇きがあります。
寝る前には白湯やお茶をたっぷりと飲ませてあげると、それで満足し、夜中のおっぱいコールもさけられる場合があります。
8.夜泣きをしてもおっぱいをあげない
断乳の最大の敵が赤ちゃんの夜泣きです。
赤ちゃんはおっぱいをもらえず大泣きします。
体力がなくなるまで1時間でも2時間でも、朝方になるまで泣き続ける赤ちゃんもいます。
赤ちゃんにとって断乳は本当につらくて仕方ないのです。
しかし、かわいそうだからといってママがここでおっぱいをあげてしまうと……?
断乳は失敗です。
また1からやりなおしになってしまいますので、絶対におっぱいはあげてはいけません!
ママも寝不足、夜泣きのイライラで大変ですが、がんばりましょう!
私のリアル断乳日記
私が断乳をしようかと思いだしたのが息子が1歳3カ月ころでした。
そろそろ次の子をと考えだし、同じ時期に産まれたママ友もつぎつぎと断乳に成功していたのがきっかけでした。
早速、母乳マッサージをしてもらえる産婦人科を探し、断乳ケアのお願いをしました。
しかし、結果は“断乳時期を変更したほうがよい”、ということでした。
私が断乳をしたいと言いだした時期は冬だったのです。
季節のよい春、息子がちょうど1歳5カ月をすぎたころにすることになりました。
そして、1歳6か月を目前に断乳を決行しました。
断乳初日、2017年4月8日
断乳初日を迎えるまで約2週間前から毎日おっぱいバイバイのカウントダウンをしました。
そして断乳当日の朝、「これが最後のおっぱい」であるということ、「今までおっぱいを飲んでくれてうれしかった」ということ、「これからもママはあなたのことが1番大切なんだよ」という気持ちを伝えました。
そして息子は最後のおっぱいを飲みだしました。
じっと私の目をみながらゴクゴクと飲み続けます。
これまでは片方ずつ5分程度で私のほうからおっぱいを切り上げていましたが、息子が口を離しておっぱいから離れていくまでずっと飲ませてあげました。
時間にすると30分ほどでしょうか、何度もおっぱいから口を離し、すぐに飲みなおすという仕草を繰り返しながら最後のおっぱいを楽しんでいました。
その後、おっぱいから離れておもちゃで遊びだしたので最後のおっぱいは終了です。
数時間機嫌よく遊んでいましたが、10時頃になると眠気がでてきたようでいつものようにオッパイといいながら私の服をまくりあげました。
私は最後のおっぱいが済んだあと、すぐに1人になれる場所でおっぱいにガーゼを張りつけていました。
これをみた息子はいつものおっぱいがなくなったことを不思議に思い、一瞬キョトンとした表情になりましたが、その後は家の外まで聞こえるくらい大声で泣きだしました。
抱っこをしてあやしたり、お茶を飲ませようとしましたが、何をしても拒否、息子は床でかんしゃくを起こしたようにバタバタと暴れて1時間以上泣き続けたと思います。
私も最初は必死に相手をしましたが、だんだんイライラがつのり、近くで見守ることにしました。
すると泣き疲れたのかそのまま眠っていきました。
お昼ご飯の時間に起きましたが、そのときにはおっぱいよりもご飯のほうが食べたいようで、グズグズし続けるということはなく、たっぷりとご飯を食べてくれました。
その日、天気は晴れでしたが、風が強く、少しヒヤっとしましたので、家の中で遊ぶことにしました。
パパは夕方まで仕事でおらず、私と息子と2人で半日をすごしました。
家の中でしたが、かくれんぼをしたり、鬼ごっこをしたり、とにかくたくさん動いて夜に向けて体力を少しでも消耗させようとがんばりました。
オッパイコールがでたときには準備していたジュースやおやつをあげて忘れさせることにも成功しました。
夜ご飯もモリモリと食べてくれ、お風呂は帰宅したパパにお願いしました。
お風呂をでた時点で息子の眠気はMAXで、奇跡的に寝つかせる必要もないくらいコテンと眠りについてくれました。
この私の考えが甘すぎました。
夜中の4時頃、夜泣きが始まったのです。
午前中と同じくらい激しい泣きかたで近所の人に虐待しているんじゃないかと勘違いされるのでは? と思うくらいです。
途中明かりをつけてお茶を飲んだり、絵本を読んだり積み木をしたりしました。
すると満足したのか、再び眠りにつきました。
朝の6時頃、時計をみてどっと疲れを感じました。
断乳2日目:2017年4月9日
遅めの起床、この日は日曜日ということもあり、家族そろって寝坊です。
恐る恐るおっぱいをさわってみると、丸1日授乳をしていないにもかかわらず、あまり張りを感じませんでした。
そして、息子も案外ケロッとしていて、朝食を食べてくれました。
その日は天気もよく、パパも1日休みなので、家族で外出する計画がありました。
近くのショッピングモールにいき、お昼ご飯も外で済ませました。
息子は外出先ではおっぱいの存在を忘れてしまうようで、グズグズしたり大泣きしたりはしませんでした。
夕方の帰宅後もおっぱいを数回探しに私の元へきましたが、ガーゼで隠してあるおっぱいを確認すると、ツンツンと触ったり、周辺をチュッチュとすってみたりしましたが、笑いながらパパの元へと遊びにいってしまいました。
このころからおっぱいの存在は少しずつ離れていったのか、息子も覚悟を決めたのか、おっぱいを求める回数がどんどんと減っていきました。
この日の夜は全く泣かず、トントンと胸をたたいてあげるとスーッと眠りにつきました。
そして夜泣きは1度もなく、朝をむかえたのです。
私の就寝時間である0時から起床時間の7時まで1度も起きずに眠れたのは息子が産まれてから初めてのことでした。
「これからはぐっすり眠れるかも」
本当にうれしく思いました。
断乳3日目:2017年4月10日
断乳の山場である3日目、この日は朝から友人親子とお花見の約束をしていました。
おっぱいは「少しだけしこりが感じられるな」という程度で、グッと押さなければ痛みもありません。
息子は起床後もおっぱいを忘れたかのようにすごしていました。
お弁当を準備して息子のテンションをあげながらお花見にいきました。これまで同様、外ですごすと遊ぶことに夢中になり、おっぱいを忘れてくれます。
夕方帰宅するころには遊び疲れて寝てくれますし、ご飯もたっぷりと食べてくれました。
その日のお風呂もパパにお願いし、何事もなく眠りにつきました。
これまでは寝付かせるのに1時間以上かかり、息子は大泣き、私はイライラとお互い最悪な状態でした。
はじめはおっぱいを欲しがる息子をみて、かわいそうだと思っていました。しかし、そんな気持ちも吹き飛んだ気がします。
おっぱいの状態は不思議と朝よりも軽くなったような感じで、トラブルもありませんでした。
断乳4日目:2017年4月11日
断乳4日目には、産婦人科での母乳マッサージを受けます。
午後の時間帯に予約を入れましたが、朝と昼、マッサージ前に自分で搾乳をしなくてはいけません。
手搾り、搾乳器、どちらを使用してもOkですが、1回につき30分以上は搾ることが必要です。
朝絞ってしまえば、おっぱいはスッキリしました。
産婦人科では、約1時間の手技を受けて終了です。
次回は1週間後、おっぱいの出がよいママはさらに1か月後とマッサージを受けることになります。
断乳5日目以降
断乳5日目以降には、息子はすっかりおっぱいへの執着心もなくなりました。
おっぱいの状態も生産終了? と思うくらい軽くなり、あとは脂っこい食事などを食べすぎないように生活すればトラブルの可能性も低くなります。
最初は心配が大きかった断乳も無事にゴールへと向かうことができ、ホッとしています。
断乳後のおっぱいケア
断乳が完了するには実際数カ月かかります。
私が母乳マッサージを受けた産婦人科での説明だと、赤ちゃんがおっぱいを忘れてしまう期間は、長くて1週間くらいが多いようです。
しかし、母乳が完全にストップするには2カ月以上かかる場合もあるのです。
母乳マッサージの手技を受けずに断乳するママもいますが、できれば手技を受けて断乳するほうがその後のおっぱいトラブルも避けることができます。
断乳ケアをしてもらえる産婦人科や助産院を探していたときに、3回程度で断乳は完了すると説明を受けました。
母乳の出がよい人は4回になることもありますが、ほとんどのかたがマッサージを受けるのはだいたい3回のようです。
- 断乳4日目
- 初回より1週間後
- 2回目より1か月後
マッサージをすることにより、体に残ったおっぱいをすべて排出させることができます。
子供の心のケアが重要!
赤ちゃんはこれまで最大の癒しである「おっぱい」とお別れすることになりました。
心にポッカリ穴があいてしまい、不安定な状態になっている子もいるかもしれません。今まで以上にママの愛情を赤ちゃんに伝える、十分なスキンシップをとることが大切です。
毎日ハグをする、手をつないで寝る、どんなことでもよいです。
赤ちゃんの喜ぶことをたくさんしてあげましょう!
まとめ
おっぱいライフをすごしてきたママの皆さん、本当にお疲れさまでした! 断乳直後はママもどこか寂しい気持ちになりますが、子供の成長そのものだと思いましょう!
そして、これから断乳を決行しようとしているママさん、絶対に無理は禁物です。
今回の断乳記事を参考に、あせらずマイペースに断乳を目指していただければうれしいです!
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