ショック!産後にシミが増える理由と8つの対策法で元のあなたに戻る
あなたを悩ませるひとつが顔の“シミ”では?
私も20代の頃は透き通るほど美しいお肌だったのに、出産して気がつけばシミまみれ……しかも、このシミは産後を待っていたかのごとく続々と姿をあらわすのです。
「産後で忙しいから……」と放っておくと取り返しがつかないかもしれません。
あなたを悩ます産後のシミはなぜ増えるのか? その原因と、産後でもすぐできるシミ対策をご紹介します。
お伝えすること:目次
産後のシミ原因は女性ホルモンだけじゃない
産後に突然シミが増えた気がする……これには女性ホルモンが深く関わっていました。
シミやそばかすに大きく関わる女性ホルモンのひとつに“エストロゲン”というものがあります。
このエストロゲンには美肌を保つ働きがあり、お肌の状態をよくさせます。そして、妊娠を継続させるための大切なホルモンでもあるのです。
しかし、このエストロゲンは出産を終えた途端に一気に減少してしまいます。すると美肌を保つパワーもなくなり、肌トラブルが起きやすくなるのです。
エストロゲンよりもさらにシミに関わるのが“プロゲステロン”
プロゲステロンとは、シミとなるメラニン色素の生成を活発にさせる働きがある女性ホルモンです。
プロゲステロンは妊娠中に量が増え、出産後には減少していきます。しかし、出産後すぐにゼロになるわけではなく、半年から1年ほどかけて徐々に減少していきます。
減少期間にもしっかりとメラニン色素の生成はおこなわれているためシミができやすいのです。
妊娠中から増えるメラニン色素の生成
女性ホルモンが関係しているメラニン色素の増殖。
お肌のバリア機能の低下
バリア機能とは、お肌の潤いキープがお仕事。潤いがキープできるので、お肌を外からの日焼けによる刺激や、異物から守ってくれます。
そう、産後ケアにかかわらず、透明感のあるお肌に必要な保湿をしてくれる状態です。
※バリア機能は表皮の1番表面「角質層」の水分が低下することでおきます。角質層は死んだ皮膚です。洗顔で洗い落とすことになりますが、洗顔のやりすぎで皮膚が乾燥した経験ありませんか? 洗顔のやりすぎでバリア機能が低下した状態です。
バリア機能が低下すると、
- 肌の乾燥により、鱗屑(りんせつ)や亀裂が目立つ
- 乾燥によるかゆみや炎症
- 紫外線をうけやすくシワやシミなどの肌トラブル
対処法としては、とにかくエイジングケア化粧品で保湿をおこなうことです。
産後のストレスがシミを増やしてしまう
産後のママはストレスでいっぱい。
- 子育てに対するストレス
- 夫へのストレス
- 鏡を見るたびにお肌がボロボロな自分へのストレス
こんなにストレスが多いと、ホルモンバランスも崩れてしまいますよね。ストレスが多いとお肌のターンオーバーもみだれ、通常28日周期と言われるものが40日、60日と遅くなります。その結果、シミも増えてしまいます。
30代、40代と高齢出産ほどシミができやすくなる
画像引用:西本クリニック
ターンオーバーが遅くなるのは、ストレスだけではありません。そう、年齢を重ねていくと、どんどんターンオーバーの周期が遅くなります。
大阪にある西本クリニックのデータによると、30代で40日、40代になると55日。なんと15日間も差があります。
年齢が上がるとホルモンバランスも乱れやすく、育児する体力も低い。シミなどの肌トラブルだけでなく、産後うつなどの、体調面も気をつけなければいけません。
よく耳にする“ターンオーバー”ってなに?
産後のシミの違いとは?
産後のシミといっても、2種類あるのはご存知でしょうか?
- 妊娠性肝斑
- 老人性色素斑
この2種類はいっけん同じようなシミにみえても、まったく異なるシミなのです。
1.妊娠性肝斑(にんしんせいかんぱん)
妊娠性肝斑はホルモンバランスの乱れが原因です。
妊娠中はとくにホルモンバランスが崩れやすいため、シミができてしまうのです。
妊娠性肝斑はホルモンバランスが整ってくると徐々に薄くなる場合もあります。妊娠性肝斑の改善方法を考える際、シミとりレーザーはおこなうべきではありません。
シミとりレーザーをおこなうと、逆に妊娠性肝斑を悪化させる恐れがあります。
出典:医療法人社団たんぽぽ皮膚科クリニック
2.老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
老人性色素斑は、紫外線などのダメージの積み重ねでできるシミです。
老人性色素斑を改善するためには、まず紫外線予防を常に心がけることが大切です。そして、妊娠性肝斑とは異なりシミとりレーザーの効果が期待できます。
どうしても気になるシミがある場合にはレーザー治療もおすすめですよ。
産後のシミは一生消えない? 消えるシミと消えないシミの違い
引用:エスエス製薬
エスエス製薬のサイトにわかりやすいイラストがありました。
意外かもしれませんが、産後にできたシミで薄くなったり、消えたりするシミは「黒色」だったり、「茶色」です。
黒色のシミは皮膚の表面(表皮の基底層)に多くあり、ターンオーバーが整い正常化することでだんだん薄くなり、消えることが期待できます。
逆に、消すことが難しいのが「灰色」や「青っぽい色」
「灰色」や「青っぽい色」は皮膚の奥(真皮)に多く、ターンオーバーでもメラニンの排出が難しくシミが解消されないと言われています。
産後のシミに自分でできる8つの対策法
産後のシミを抑制するためにはコツコツと努力を積み重ねることが大切です。自分でできる3つの対策法をご紹介しますね。
1.紫外線対策
紫外線対策の基本は日焼けどめやファンデーション、紫外線がいつもよりも強いと感じる時には日傘や帽子などを追加することをオススメします!
紫外線対策によってシミの原因になる“メラニンの生成”を最小限におさえます。
女性ならばほとんどの人が紫外線対策をしていますよね?
日焼けどめやファンデーションを利用して、紫外線の吸収を減らすのはシミの抑制にもつながります。
では、その紫外線対策は365日休みなく継続することはできていますか?
紫外線は天気のよい日や夏の暑い時期だけではなく、曇りでも雨でも真冬にも降り注いでいます。部屋の中にいても紫外線はゼロではないですよ。
2.美容液でシミ対策
美容液やクリームを探す場合、医薬品や医薬部外品の美容液がオススメです。
そして、メラニンの生成を抑制する“トラネキサム酸”が配合されている美容液がよいでしょう。
すでにできてしまった産後のシミ部分の肌は何らかのダメージを受けており、炎症性プロテアーゼ(プラスミン)の産生が亢進されています。
プラスミンはメラノサイトを刺激すると言われています。トラネキサム酸は、プラスミンの産生を抑制することで、ダメージを受けた肌を改善し、メラニンの生成を抑制します。
その他だと、“プラセンタエキス”がよいでしょう。
プラセンタエキスはメラノサイトがメラニンを生成することそのものを抑制する働きがあります。また生成されてしまったメラニンを肌から排出するのを助ける働きもあります。
トラネキサム酸や、プラセンタエキス配合の美容液やクリームを探すとよいでしょう。
3.ビタミンCなどを摂取する
シミを抑制、予防に効果があるのがビタミンCです。
食べものから摂取するのも効果的ですが、手っ取り早く摂取したいのであればサプリメントを利用するのもよいですね。
シミ対策にはお肌の外からの対策のみでは不十分です。
万全な対策をするのであれば、体の中からの対策も大切なのです。
4.シミ消しで人気のインナーケアサプリを試す
美白サプリやシミケアサプリと呼ばれるものがあります。美白に必要なL-システインやアスコルビン酸(ビタミンC)を配合しているものがほとんどです。飲むだけでOKなので、産後で忙しいママに人気です。
5.シミ隠しで人気の化粧品を試す
当然ですが、シミが消えることはありませんが、速効性で確実にシミを隠してくれます。
ピュアクリスティ
楽天市場で1番評価の高いシミ隠し用の下地化粧品。
保湿成分を閉じ込める「W/Oカプセル製法」によって、夜までメイクをキープすることにこだわっています。さらに、発色を引き上げるためイエロー・ピンクの2色あり。
美容成分も含まれているので、肌のダメージを軽減していってくれます。
- 合成香料フリー・合成酸化防止剤フリー・エタノールフリー・合成色素フリー・パラベンフリー・紫外線吸収剤フリー
- UV効果 SPF22 PA++
楽天市場でくわしく見る。1番売れている化粧下地>ピュアクリスティメイク下地
6.ホルモンバランスを調整する
産後のママには、1番ハードルが高いかもしれません。産後は女性ホルモンのバランスが崩れるのはしかたないのですから……まずは、できるものからやってみてください。
栄養バランスのよい食事
ワンオペ育児だと難しいかもしれません。手軽なパンなどの炭水化物ではなく、栄養バランスを考えた和食が理想です。ママと赤ちゃんにも栄養バランスは重要です。
たんぱく質をしっかりとる
大豆食品や魚などから良質なたんぱく質を摂取しましょう。たんぱく質は、女性ホルモンの原料にもなると言われているので、シミ対策やおっぱいの質にもかかわります。
食事をする時間がなかなか取れないですよね。市販の大豆バーなど食べやすいものからでも構いません。
7.良質な睡眠をとる
育児中は難しいですよね。夜中も3時間おきに起こされたりしますし……。
私も、ママ友から「うちの子はよく寝るから私も寝れる」と聞いたときに、信じられないと同時にイラッとした経験があります。
とにかくスキマ時間に寝ることを意識してください。家の掃除や買いものは、割り切って寝ることを優先しましょう。
8.週に一度か二度はお風呂でゆっくりする
週末、旦那さんがいるときは、ゆっくりお風呂に入りましょう。もちろん理想は毎日ですが無理だと思います。
お風呂でゆっくりできれば自律神経も整い、女性ホルモンも整いやすくなります。
理想は、規則正しい生活ができれば、ストレスも減り、老人性色素斑や妊娠性肝斑にも効果的です。何でもひとりで抱え込まずに、親や自治体のサポートを活用してください。
産後のシミとりにレーザー治療を利用してみるのもアリ?
シミにもっとも効果があるのがシミとりレーザーです。しかし、実際シミとりレーザーを受ける人はまだまだ多くはありません。
その理由は3つ
- 認知度が低い
- 失敗したらどうしよう?
- コストは?
レーザー治療のコストは、レーザー機器によって値段が異なります。
品川美容外科では、1回施術を受けるのに2,500円~62,960円でした。
※ケガや病気の治療ではないため、健康保険は適用外
出典:品川美容外科
顔にレーザーをあてるわけですから不安が大きくなるのは納得です。しかし、シミとりレーザーに力を入れている病院(特に皮膚科)でしたら、納得のいく治療を受けることが期待できます。
1度説明を受けにいくだけでも行動する価値はあるかもしれませんよ。
皮膚科のレーザー治療は産後いつからできる?
産後直後はさすがにママの体も十分に回復していませんので、レーザー治療を受けるのは難しいと思われます。そして、シミとりレーザーが産後いつからできるかということも受診した病院医師の判断にもよって変わってくるのです。
シミとりレーザーを受けるには、麻酔を使用したり、塗り薬が出たりすることもあります。しかも、レーザーを受けた後にはお肌を紫外線にあててはいけません。それらの条件をクリアできるかどうかもポイントになります。
皮膚科の病院でじっくりと相談してみてくださいね。
まとめ
産後のシミは2種類ありました。
- 妊娠性肝斑
- 老人性色素斑
種類によって対応が違うので注意しましょう。
できてしまったシミを改善させるのには時間と根気が必要です。ですから、改善よりも予防することに力を注ぐほうがよいでしょう。
産後シミの自分でできる3つの対策法は、
- 紫外線対策
- 美容液でシミ対策
- ビタミンCなどを摂取する
- シミ消しで人気のインナーケアサプリを試す
- シミ隠しで人気の化粧品を試す
- ホルモンバランスを調整する
- 良質な睡眠をとる
- 週に一度か二度はお風呂でゆっくりする
基本的なことですがとっても大切です。産後のママにはどれも大変です。化粧も睡眠も時間がありません。せめて食事やサプリから栄養だけは補給しましょう。
産後のシミとりにレーザー治療は、産後直後はさすがにママの体も十分に回復していませんので、レーザー治療を受けるのは難しいと思われます。皮膚科の病院でじっくりと相談してみてくださいね。
これから夏がやってきますね、紫外線も強くなりますのでケアを怠らないようにがんばりましょう!
画像引用:西本クリニック
出典:医療法人社団たんぽぽ皮膚科クリニック
引用:エスエス製薬
出典:品川美容外科