鏡で開いてしまった毛穴をみるとイヤな気持ちになりますよね。
メイクでごまかそうとしても、厚化粧になってしまいそうだし、さらに悪化させてしまう気がする。でも、どうせ開いた毛穴は閉じないと思って、毛穴ケアをあきらめていませんか?
そんなあなたに朗報です。一度開いた毛穴でも目立たなくできます。
そこで、今回はなぜ毛穴が開くかをタイプ別に原因を分析し、自宅ケアで治す3タイプの方法をお伝えします。
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一度開いた毛穴は閉じない?
適切なスキンケアにより、一度開いた毛穴は閉じることができます。
ただし、毛穴の大きさは遺伝なので、元の毛穴より小さくすることはできません。
また、加齢をともなう毛穴の開きの場合、元の大きさまで戻すのは難しいこともありますが、目立たなくすることができます。
では、そもそもなぜ毛穴が開いてしまうのでしょうか?
それは、毛穴の役割に理由があります。
毛穴の役割は、汗や皮脂を分泌することです。
皮脂の分泌が増えると、余分な皮脂と角質が混ざり合って角栓となり、毛穴に詰まってしまいます。
毛穴が詰まると、皮脂の分泌が難しくなります。そして、皮脂を分泌しやすくするために毛穴が広がってしまうのです。この角栓が空気に触れると、酸化して黒ずみになり、余計に毛穴が目立ちます。
毛穴閉じてくれたら最高だけどなー。一度開いた毛穴は閉じないって聞くしどうなんだろ
— あひるにーな (@ahirunina) March 12, 2018
毛穴の種類と原因
毛穴の開きは、大きく3つのタイプにわけられます。
あなたの毛穴は、どのタイプですか?
タイプによって原因が違ったり、ケアの方法が変わってきたりするので、どのタイプかまずは確認してくださいね。
まずは、3つのタイプの原因についてくわしく説明します。
1.【詰まり毛穴】汚れが詰まっている
汚れが詰まっている毛穴は、さわってみるとザラザラしていたり、黒色や白色のブツブツになっていたりします。この正体は余分な皮脂と角質やメイクの汚れが混ざり合ってできた角栓です。
角栓が毛穴に詰まる原因はふたつあります。
1.過剰な皮脂分泌
保湿が不十分で乾燥していたり、洗顔をし過ぎたりすると、肌が油分を増やそうとして過剰に皮脂を分泌してしまいます。
本来必要のない量の皮脂が分泌されてしまい、もともとの毛穴の大きさでは皮脂の排出がおいつかなくなり、どんどんと毛穴が広がっていく悪循環におちいります。
水分と油分のバランスが大事です。
2.古い角質やメイク汚れが落ちていない
古い角質やメイク汚れが落ちず、肌に残ったままだと皮脂と混ざり合って角栓になってしまいます。
毎日、綺麗に洗顔しているつもりでも、実はメイク汚れが残っている可能性があります。
いっぽうで1日にたくさん洗顔をしたり、ゴシゴシと洗ってしまったりすると逆に皮脂分泌を促進してしまう可能性があります。洗顔には注意しましょう。
毛穴が詰まった状態をそのまま放置しておくと、詰まった汚れが酸化して黒くなり、さらに毛穴が目立ってしまうので気をつけてください。
引用:美容皮膚科タカミクリニック
詰まり毛穴は、正しい洗顔やスキンケアをすることで、解決できますよ。
2.【開き毛穴】
開き毛穴は、ザラザラやツブツブしたものがないのに丸いかたちをしています。
この原因は詰まり毛穴と同じく過剰な皮脂分泌にあります。
特にオイリー肌で思春期の頃はニキビに悩まされたかたに多いタイプの毛穴です。
10代の頃、私はニキビに悩んでいました。ニキビケアをしていましたが、今ではニキビ跡が残り、毛穴になにもないのにポッカリと穴があり、肌に凹凸があります。
また、開き毛穴は遺伝による個人差があります。毛穴を小さくすることは難しく根本ケアはできませんが、きちんとしたケアをすることで開き過ぎた毛穴を目立たなくさせることはできます。
参考:資生堂 dプログラム
3.【たるみ毛穴】
たるみ毛穴は、開き毛穴のようにザラザラやツブツブしたものがない点は同じですが、かたちが細長い形状をしています。
この1番の原因は加齢です。特に30代を過ぎると目立ちやすくなってきます。
30代を過ぎると真皮のコラーゲンやセラミドが減少し、肌にハリがなくなり、たるむことによって毛穴が開いてしまいます。
ただし、加齢だけでなく、顔の筋肉の衰えや急激なダイエットなどでも、肌がその変化に耐えられずたるみ毛穴になってしまう場合もあります。
参考:美容皮膚科タカミクリニック
開いた毛穴を閉じる方法
自分がどのタイプの毛穴かわかりましたか?
タイプ別にケアをすることも大切ですが、まずはどの毛穴でも共通する方法があります。
そこで、まず共通する6つのケア方法について説明します。
1.クレンジング
洗顔前におこなうクレンジングは、化粧などの油性の汚れを落とすことが目的です。
クレンジングをする際のポイントは下記のとおりです。
刺激が強いクレンジングを使用すると、肌が乾燥し、過剰に皮脂が分泌される場合があるので、低刺激のものにしましょう。
おすすめは
- クリームタイプ
- ミルクタイプ
です。
オイルタイプやふきとりシートタイプのクレンジングは、あまりおすすめしません。
オイルクレンジングは洗浄力が強すぎるため、肌への負担が大きく、ふきとりタイプは落とす際に肌への摩擦がおこるからです。
2.洗顔のしかた
洗顔は水性の汚れを落とすことが目的です。
正しい洗顔方法は次のとおりです。
洗顔前に蒸しタオルなどで肌を温めておくと肌が柔軟になり、毛穴の汚れが取れやすくなります。蒸しタオルを当てる前に、クレンジング剤や乳液などを塗っておくと、クレンジング効果や保湿効果が高まります。
引用:資生堂 dプログラム
ポイントは「泡で包み込むように洗うこと」「しっかりと洗い流すこと」です。
ゴシゴシ洗わないと汚れが落ちたような気がしないというのは間違いです。汚れた皮膚に泡をのせるだけで、汚れは包まれて浮き上がります。
ゴシゴシと洗うと肌への負担が大きくなり、逆効果になりますのでご注意ください。
3.保湿のしかた
乾燥は毛穴トラブルの大敵です。
洗顔後、すぐに化粧水をつけ、ゆっくりと時間をかけて浸透させましょう。
化粧水は肌のうるおいを保つだけでなく、毛穴を引き締める効果もあります。コラーゲン・ヒアルロン酸・セラミドなどの保湿成分とビタミンC誘導体が入った保湿化粧水がおすすめです。
化粧水だけでは保湿が不十分なので、化粧水をつけたあとには肌の油分を補うために乳液やクリームを使いましょう。化粧水の水分が蒸発するのを抑え、しっかりとフタをして、保湿することができます。
また、化粧水がしっかりなじんでない状態で、乳液やクリームをつけると肌の上で混ざり合って、きちんと保湿ができません。乳液やクリームをつけるのは、化粧水がしっかりと肌になじんでからにしてください。
化粧水がなじんだサインは、顔を両手で包み込み、もっちりと手に吸い付くような感じになったときです。
時間がないからといって、化粧水のあとにすぐ乳液やクリームをつけるのはやめましょう。
4.スキンケア
日々のクレンジング、洗顔、保湿のお手入れはもちろんですが、週に1回、専用のアイテムを使って毛穴の汚れをごっそり落とすスペシャルケアをすることをおすすめします。
- 気になる部分を集中的にケアしたい場合はスクラブ
- 肌への摩擦を抑えたい場合はクレイ
それぞれの使いかたは次のとおりです。
- スクラブの場合
気になる部分にスクラブをのせて、クルクルとマッサージをする。
- クレイの場合
5分~10分ほど肌にのせておき、乾いたら洗い流す。
これらの毛穴ケアのあとは、収れん作用のある化粧水で毛穴を引き締め、保湿ケアも忘れずにおこなうことが大切です。
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収れん化粧水の使いかた 収れん化粧水をコットンにとり、乳液のあとにパッティングします。 毛穴を引き締め、余分な皮脂を抑えられます。 参考:資生堂 dプログラム
5.バランスのよい食事
毛穴を閉じるために外側からのケアも大切ですが、バランスのよい食事をとり内側からケアすることも重要です。
そこで、毛穴の開きを改善させるには次の栄養素をとることをおすすめします。
皮脂の分泌を調整してくれる食べもの 『ビタミンB2、B6』『ローヤルゼリー』 牛乳、納豆、バナナ、ささみ、鮭、レバー(豚・牛)などに多く含まれます。 肌のターンオーバーを整える 『ビタミンA』『ベータカロテン』 ウナギ、にんじん、カボチャなどに含まれます。 参考:資生堂 ビノラボ
皮脂の分泌を促す甘いものや脂っこいものは、控えるようにしましょう。
引用:資生堂 dプログラム
6.自立神経を整える
ストレスがたまっていると毛穴だけでなく、お肌にも悪影響。
お風呂につかってゆっくりしたり、良質な睡眠をとったりすることも大切です。
お肌のゴールデンタイムとよばれる夜10時から2時の間には必ず寝るようにしましょう。お仕事が忙しいかたでも夜12時までには寝るように心掛けましょう。
1日のなかで、リラックスできる時間を確保できるとよいですね。
タイプ別の毛穴を閉じる方法
共通するケア方法について説明しました。
それでは、タイプ別に毛穴を閉じる方法についてみていきましょう。
【詰まり毛穴】
詰まり毛穴の大敵は角栓です。原因となる古い角質をためないように「角質ケア」が大切です。4.スキンケアで説明した週に1回、専用アイテムで角質ケアを習慣にしましょう。
洗顔のあとは、ビタミンC誘導体配合の化粧品を使い皮脂分泌を抑え角栓ができないようにしましょう。ビタミンC誘導体は抗酸化作用もあるため、できてしまった白角栓の酸化を防ぐ効果もあります。
参考:美容皮膚科タカミクリニック
また、角栓の原因となる過剰な皮脂分泌を抑えるために、しっかりと保水・保湿も重要です。
保水ケアではコットンパックがおすすめです。
コットンパックのやりかた 用意するもの やりかた 3分以上のせてしまうと、水分が蒸発してしまい逆効果になるので時間厳守です。
洗顔後すぐにコットンパックをすると、お肌が化粧水でたっぷりうるおい、もちもちの肌になりますよ。毎日、朝晩おこうとよいですが、夜だけでも十分効果があります。
私も最近は子どもが小さく時間がなくてサボり気味ですが、土日の主人がいてできそうな夜にコットンパックをやっています。お肌がもちもちになり、毛穴もふっくらします。市販のパックより安く、手軽にできるのでおすすめですよ。
【開き毛穴】
開き毛穴の原因は、過剰な皮脂分泌でした。
そのため、皮脂を抑えることが重要です。
過剰な皮脂分泌を抑えるふたつのポイントをお伝えします。
- しっかりと保湿する
べたついている肌でも実は乾燥が原因となって皮脂が過剰に分泌されている場合があります。
もし、オイリー肌だからといって化粧水だけで終わらせている場合は、必ず乳液やクリームで保湿ケアをとりいれましょう。
乾燥が大敵なので、保水ケアも大切です。詰まり毛穴のケアで説明したコットンパックもおすすめです。
- 新陳代謝を高める
皮脂の過剰分泌を抑えるためにも、お肌のターンオーバーを正常にすることが大切です。入浴や適度な運動で新陳代謝を高めることも有効です。
【たるみ毛穴】
たるみ毛穴の原因は加齢などにより、肌にハリがなくなることでした。
たるみの原因は、皮膚を支える筋肉の衰えにあるので、お肌のケアだけではなかなか改善されません。
そこで、肌がたるまないようにするためには、表情筋を鍛えるトレーニングがおすすめです。
ここでは3つのトレーニングをご紹介します。
美肌エクササイズ
- ゆっくり顔をあげ、天井をながめる姿勢をとる
- 舌をできる限りだす
- 5つ数える
- 上を向いたまま舌をひっこめる
- ゆっくりと元の状態に戻す
これを3回繰り返す
リフトアップ
手のひらでほほを包み込むようにしてゆっくり引き上げましょう。
アイウエオ運動
大きく口を開けて「アイウエオ」と発声しましょう。
参考:佐伯チズ 美肌革命
まとめ
一度開いた毛穴は実は閉じることできます。
そして、なぜ開くか原因を理解し、自分の毛穴タイプを分析し、適切なケアをすることが重要です。
毛穴のタイプは、3つありましたね。
クレンジングや洗顔は肌に負担をかけないよう必ずやさしくおこないましょう。
保湿ケアもとても大事なので、怠らないようにしましょう。
そして、バランスのよい食事や自律神経を整え、外側だけでなく内側からもしっかりとケアしていきましょう。
ただし、すぐに毛穴が閉じるわけではなく、日々のケアが大切で、改善には非常に時間がかかります。気長にケアしていくことが大切です。
もし、あなたが30代以上で基礎化粧品に気をつけていないなら大問題です。年齢に合わせた化粧品を選択してください。
おすすめはヒートショックプロテイン配合の化粧品です。乾燥肌でもオイリー肌でも状況に合わせて変化してくれるすぐれものです。
くわしくはこちら>>【肌老化を防止したい】老化を防ぐアラサーのためのスキンケア化粧水
引用・参考:美容皮膚科タカミクリニック
引用・参考:資生堂 dプログラム
参考:資生堂 ビノラボ