皮膚の再生に有効な食材を皮膚科専門誌から紹介!お肌の修復を早める1日ファスティングのやり方とは
夏は皮膚のトラブルが増える季節。ダメージを受けたお肌が修復されるか心配ですよね。
紫外線対策をしていても、どうしても日焼けはします。
日焼けした肌やニキビ跡など、皮膚に関する悩みを1つはお持ちでは?
今回は皮膚の再生を早めてくれる食材を皮膚科専門誌Visual Dermatologyから、さらにデトックス効果以外にもお肌の再生にも良いと言われているファスティングについてご紹介します。
お伝えすること:目次
皮膚再生には何日かかるの?
一般的に皮膚の再生はターンオーバーと呼ばれます。
2~4週間で表皮はターンオーバー(基底層→有棘層→顆粒層→淡明層→角質層)して新しくなります。
ヤケドの場合は重症度によって違います。
火傷の深さ | やけど跡 | 治療期間の目安 | |
Ⅰ度熱傷 | 表皮 | 一時的 | 1~2週間 |
Ⅱ度熱傷(浅達性) | 表皮から真皮(浅い) | 色素沈着 | 1~2週間 |
Ⅱ度熱傷(深達性) | 表皮から真皮(深い) | 軽度の瘢痕 | 1~2ヶ月 |
Ⅲ度熱傷 | 表皮から皮下組織 | 瘢痕、ケロイドなど | 2ヶ月以上 |
とにかくヤケドをしたら流水で10分洗浄する!
自己判断はせず速やかに皮膚科を受診してください。
傷痕が残ってしまわないように初期対応が大切です。
画像引用:goo※1
皮膚によい栄養素
ファストフードや添加物は皮膚によくないのはわかりますよね。
しかし、情報が多すぎて何がよいのかわかりません。
ミルディス皮フ科の村上先生のコラムでも紹介されていた、皮膚科専門誌Visual Dermatologyから皮膚によい食べ物」について紹介します。
出典:ミルディス皮フ科※2
保湿対策に効果のある栄養素と食材
乾燥肌タイプの方には絶対必要な保湿対策。
ビタミンEや脂肪の多い魚、植物油と水分摂取が必要です。
ビタミンE
たらこ・たまご・うなぎの蒲焼き・真鯛・にしん・ブリ・大豆・植物油・バター・マヨネーズ・ドレッシング・アーモンド・落花生・ごま・モロヘイヤ・かぼちゃ・アボカド
脂肪の多い魚
マグロ(とろ)・はまち・いわし・養殖マダイ・さば・にしん・ぶり・さんま・うなぎの蒲焼き・鮭
植物油
オリーブオイル・菜種油・しそ油・えごま油
美白・老化対策に効果のある栄養素と食材
夏の季節にはとっても大切。美白も老化も紫外線対策が最重要。
紫外線はシミやシワ・皮膚がんのリスクもあるので、夏以外にも日焼け止めクリームを使用しましょう。
食材はβカロテン、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カテキン、葉酸が大切です。
抗酸化作用をアップして、活性酸素を除去しましょう。
βカロテン
焼き海苔・パセリ・にんじん・モロヘイヤ・あしたば・春菊・にら・小松菜・ほうれん草・菜の花・大根葉
ビタミンC
グァバ・いちご・レモン・パパイヤ・パセリ・パプリカ・ブロッコリー・モロヘイヤ・菜の花・ほうれん草・小松菜
ビタミンE
たらこ・たまご・うなぎの蒲焼き・真鯛・にしん・ブリ・大豆・植物油・バター・マヨネーズ・ドレッシング・アーモンド・落花生・ごま・モロヘイヤ・かぼちゃ・アボカド
ポリフェノール
赤ワイン・烏龍茶・コーヒー・ココア
カテキン
日本茶
葉酸
緑色野菜
ニキビ・吹き出もの対策に効果のある栄養素と食材
ニキビや吹き出ものは、元々オイリーなお肌の人が残業や育児で不規則になると発生します。
偏った外食での高カロリーな食事が多い場合、資質が過剰になってしまうので注意が必要です。
中途半端な洗顔、寝不足、不摂生、ストレスは悪化のもと。
食材ならビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCを摂取して脂質を抑えましょう。
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βカロテン
レバー・アーモンド・うなぎの蒲焼・ずわいがに・豚肉・ハム・納豆・卵・さば・ぶり・牛乳・チーズ
ビタミンB6
イカ・タコ・いわし・まぐろ・かつお・さば・アジ・玄米・豚肉・牛肉・とり肉・レバー・大豆・卵黄・ごま・バナナ・セロリ・エリンギ
ビタミンC
グァバ・いちご・レモン・パパイヤ・パセリ・パプリカ・ブロッコリー・モロヘイヤ・菜の花・ほうれん草・小松菜
脂質が多い食材
脂の多い牛肉・豚バラ肉・ミルクチョコレート・クリームチーズ・ウインナー
日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、1日に必要なエネルギーの20~30%を脂肪によるエネルギーで摂取することが目標量とされています。
出典:厚生労働省※3
便秘対策に効果のある栄養素と食材
肌のトラブルには腸が関係しています。
食物繊維、乳酸菌を豊富に含んだ食材と、水分摂取をしっかりおこないましょう。
便秘対策には適度な運動も必要です。
食物繊維
きくらげ・ひじき・こんぶ・しいたけ・切り干し大根・大豆・おから・納豆・オートミール・ごぼう・明日葉・モロヘイヤ・ほうれん草・にがうり・にんじん・ヤマトイモ
乳酸菌
ヨーグルト・乳酸菌飲料
水分
飲料水や食材から摂取。1日2~3リットル。
人の体は体重の約60%以上が水分ともいわれています。
なぜ、1日2~3リットル必要かというと、
- 不感蒸泄(汗や呼吸によって水分が失われる):約1リットル
- 尿・便:約1.3リットル
失われた分は補給しなければいけません。
- 食事から約0.6リットル
- 食べ物を分解してエネルギーを得ると0.2リットルの水分が補給できます。
- 残り約1.5リットルが飲料水からの補給になります。
出典:水大辞典※4
貧血対策に効果のある栄養素と食材
妊娠の可能性がある方は、ビタミンA(レチノール)を多く含むレバーは控えるのが望ましいとされています。
鉄
レバー・ひじき・こんぶ・煮干し・大豆・納豆・あさり・ピスタチオ・アーモンド・ゴマ・ワカサギ・ホタテ貝・牡蠣(カキ)・イワシ・サバ・ほうれん草・ココア
ビタミンC
グァバ・いちご・レモン・パパイヤ・パセリ・パプリカ・ブロッコリー・モロヘイヤ・菜の花・ほうれん草・小松菜
ビタミンB6
イカ・タコ・イワシ・まぐろ・かつお・サバ・あじ・玄米・豚肉・牛乳・とり肉・レバー・大豆・卵黄・ゴマ・バナナ・セロリ・エリンギ
ビタミン12
レバー・牛肉・ハマグリ・牡蠣(カキ)・イワシ・あさり・かに・サバ・かつお・鮭・ブリ・うなぎの蒲焼き・にしん・タラコ
ストレス対策に効果のある栄養素と食材
ストレスが多いと肌トラブルも増えます。カルシウムの補給がポイントになります。
カルシウム
チーズ・牛乳・ヨーグルト・煮干し・ひじき・こんぶ・干しエビ・しらす干し・うなぎの蒲焼き・ししゃも・大豆・きな粉・大根葉・モロヘイヤ・カブの葉・菜の花・ココア・アーモンド・ゴマ
マグネシウム
アーモンド・くるみ・ゴマ・ピスタチオ・落花生・大豆・昆布・ひじき・わかめ・ほうれん草・モロヘイヤ・チーズ・桜えび・しらす干し
ビタミンC
グァバ・いちご・レモン・パパイヤ・パセリ・パプリカ・ブロッコリー・モロヘイヤ・菜の花・ほうれん草・小松菜
ビタミンB群
魚介類・肉類
皮膚再生医療は保険適用できるの?
2016年1月から足の筋肉細胞を使って心臓機能を再生させる「心筋シート」が健康保険の適用となりました。
心筋シートを使った虚血性心不全の治療費用:1476万円
健康保険適用(3割負担):443万円
高額医療制度の適用になれば月々23万円くらいです。
再生医療の分野でこれから保険適用が増えていくでしょう。しかし、現状はまだまだ自由診療がです。
皮膚再生医療で有名なものがPRP療法と呼ばれる治療法があります。
自由診療のため、1回数十万の施術代が必要です。
PRP療法(皮膚再生療法)とは
自分自身の血液を利用する再生医療です。エイジングケアやニキビ跡の治療に活用されています。
血小板の濃縮成分(PRP;Platelet-Rich Plasma、多血小板血漿)を患部に注入して細胞を再生させます。
血小板には血管や細胞を修復する作用があり、注入後約1ヶ月から2ヶ月で再生されていきます。
自分自身の血液を採取するのでアレルギー反応の心配が少ないです。
皮膚再生のためのファスティング
ファスティングとは断食のことです。水分を補給しながら軽めにおこないます。
期間:1日~2日間
食事をすると、飲食物を腐熟(消化)させるためにエネルギーが使用されます。
飲食物の消化に必要なエネルギーを使わないことで代謝機能に使われることにより皮膚の再生能力がアップします。
ファスティングで期待できる効果10選
血液をキレイにする
余分なコレステロールや脂肪を追い出します。
そのまま放っておくと心臓病や脳卒中のリスクが上がります。
疲れやすい人・冷え性肩こりがある人は治り深い。
大腸をきれいにする
大腸の調子が悪いと皮膚に悪影響がでます。
肝臓をきれいにする
肝臓は解毒機能があります。
有害物が解毒され、傷んでいた組織の修復が期待できます。
臓器を休ませることができる
食べ過ぎやストレスは臓器に負担を与えます。
休ませることで機能が回復して、消化吸収力が向上する。
感覚が敏感に研ぎ澄まされる
味覚や視覚、聴覚などの五感が敏感になります。
ストレスの軽減も期待できます。
免疫力を高める
体が正常な状態になるので、胃腸も活動的になり、基礎体温がアップすることにより免疫力も向上します。
毒物を排泄する
肝臓もそうですが、休ませることにより消化吸収、そして排泄も向上します。
理想の体重を保つ
ダイエットで痩せるのではなく、内臓の状態が向上するので、基礎代謝も増えて脂肪燃焼も活発化します。
健康的な体と理想の体重になることが期待できます。
病気を早く治す、病気にかかりにくい
免疫力もアップして、組織の修復も促進されるので皮膚の再生にも効果が期待できます。
ファスティングの方法
1日ファスティングをお伝えします。
- ファスティング(断食)をするからと、前日に食べ過ぎない
- ファスティング当日はお水を必要に応じて摂取(1リットル~3リットル)
- 激しい運動などせず、軽めの運動にとどめる
- 誘惑に負けるかもしれないので、テレビは見ない
ファスティングの回復食にオススメ
オススメは酵素ドリンクが良いでしょう。
もっと手軽にファスティング明けの回復食なら甘酒です。
酒粕で作られたものではなく、米こうじの甘酒です。
甘酒は昔から飲む点滴と呼ばれています。
皮膚の再生に必要な栄養素も含まれており、ビタミンB系、食物繊維、ブドウ糖、オリゴ糖などが主成分。
甘酒は俳句だと、夏の季語です。昔から夏バテ解消に飲まれていたんでしょうね。
その後の食事も味覚が研ぎ澄まされています。
味付けの濃いもの、体に良くないものは受け付けないかもしれません。
和食を中心に、消化のよいものをゆっくり食べましょう。
最後に
皮膚の再生と言っても日焼けしたお肌からニキビの跡、ヤケドの跡まで色々あります。ターンオーバーがポイントになりますが、再生によい食材を意識して摂取しましょう。
皮膚再生療法は自由診療が多く費用が高くなります。日頃からできる1つとして、ファスティングをオススメします。
あなたの見た目年齢はいくつくらいですか?友達でもなかなか指摘してくれません。
髪型がずっと変わっていない。ゆったり目の服装が増えた人は要注意!
見た目年齢診断チェック付きの記事、スキンケアの方法も知りたい人は
くわしくはこちらから>見た目年齢を実年齢より若くしたい!32%の女性が悩む老け顔徹底改善マニュアル
画像引用:goo※1
出典:ミルディス皮フ科※2
出典:厚生労働省※3
出典:水大辞典※4